2024/02/01(木) - 21:00
ヴィットリアがCORSA PROシリーズにTT/ヒルクライムモデルとなる"CORSA PRO SPEED"を追加。極限の走行性能を追求した決戦タイヤが最新世代へと待望のモデルチェンジを果たした。
ツール・ド・フランスの登坂TTステージでヨナス・ヴィンゲゴーが使用したCORSA PRO SPEED。次世代TTタイヤがついに正式デビューする。 photo:So Isobe
自転車のレーシングタイヤを語る上で決して外すことの出来ない存在が、ヴィットリアのCORSAシリーズだ。高性能タイヤの代名詞として知られ、数々のビッグタイトルをその手に収めてきた。
何十年も続く長寿シリーズである一方、近年においても積極的な開発が行われているCORSAシリーズには、常に最新技術が投入されている。その時々の最先端を行く技術を惜しみなく投入し、ロードレーサーの足元を常に支え続けてきた。
そして昨年には、モデル名をCORSA PROへと変更する大きなモデルチェンジを発表。製造工程を根底から見直すことで大きな性能向上を果たしたCORSA PROは、ユンボ・リースアバイクの走りを支え、グランツール全制覇という偉業を足元からサポートした。
ユンボ・ヴィスマの走りを支え、グランツール全制覇という偉業を足元からサポートしたCORSA PRO SPEED (c)VTJ
そんなCORSA PROだが、昨年はオールラウンドモデルのCORSA PROとエンデュランスモデルのCORSA PRO CONTROLの2種のみのリリースに留まっていた。そこから遅れること約1年、遂にTTやヒルクライムにフォーカスを当てたCORSA PRO SPEEDが登場する。
CORSA PRO SPEEDは先立って発表されているCORSA PRO同様に、新たな電気加硫工程によって、コットンケーシングとコンパウンドを一体成型する構造を採用。これにより、よりしなやかかつ変形によるエネルギーロスを低減することを可能とした。
更に、コンパウンドも完全新設計となっている。従来のグラフェンに加えシリカを配合したコンパウンドは、より様々な路面コンディションでのスピードと信頼性を確かなものにし、究極のコントロール性能を発揮するという。
320TPIコアスパンケーシングにグラフェン+シリカのシングルコンパウンドを一体成型 (c)VTJ
グラフェン+シリカテクノロジーは、CORSA PROシリーズで共通の要素であるが、CORSA PRO SPEEDのコンパウンドは、TTを念頭において特別に配合されたものとなる。転がり抵抗を最小に抑えつつ、ウェットな路面においても非常に高いグリップを発揮し、ペダリング時だけでなくコーナーにおいても最速のタイヤたらんとして開発されたという。
コンパウンドの構造もCORSA PROとは異なっている。センターにシリカ、サイドにグラフェンというデュアルコンパウンド構造のCORSA PROに対し、CORSA PRO SPEEDはシリカとグラフェンを配合したコンパウンドを全面に採用するシングルコンパウンドとなっているのが大きな違いだ。
トレッドの厚みもCORSA PROより薄く、センター部分は前作と同等に。そして、新たな加硫工程によるシームレス構造によって、サイドウォールに向うにつれ徐々に薄くなっていくため、全体としては前作よりも薄く軽量になっている。
トレッドパターンも一新。センターのスリックエリアをよりワイドに (c)VTJ
トレッドパターンも改良されており、スリックエリアをよりワイドに取りつつ、サイドの縦溝の間隔を狭めることでしなやかさを向上させつつ、コーナーリング時にはエッジ効果を発揮するように設計されている。
これらの改良の結果、前作のCORSA SPEEDに対してCORSA PRO SPEEDは転がり抵抗を5%向上し、重量も2%削減することに成功した。つまり、世界最高レベルの転がりと重量を実現していた前作から更なるアドバンテージを得たということだ。
ヴィットリアのチーフ・マーケティング＆イノベーション・オフィサーであるヴァネッサ・テンホフはCORSA PRO SPEEDを「タイムトライアルレースの世界を大きく変えるゲームチェンジャー」だと表現。そして、その台詞は、既にレースにおいて証明されている。
ツール・ド・フランス2023第16ステージで圧勝したヨナス・ヴィンゲゴーの走りを支えた (c)VTJ
ヴィットリア CORSA PRO SPEED (c)VTJ
ヨナス・ヴィンゲゴーのツール第16ステージのタイムトライアルでの勝利を筆頭に、ベルギーTT王者となったワウト・ファンアールトやオランダTT王者となったヨス・ファンエムデンなど、CORSA PRO SPEEDは既に多くの実績を残している。
スピード、グリップ、コントロールを最大化し、ライダーのパフォーマンスを限界まで引き上げるCORSA PRO SPEED。展開されるのはTLRのみでチューブラーは無し。24C、26C、28Cの3サイズが用意される。なお、28Cのみフックレスに対応する。価格は14,960円（税込）。
ヴィットリア CORSA PRO SPEED
サイズ（重量）：700x24C（225g）、700x26C（230g）、700x28C（250g）
構造：TUBE/TLR
ケーシング：Corespun 320 TPI
フックレス対応：28Cのみ
コンパウンド：Graphene+ Silica
価格：14,960円（税込）
自転車のレーシングタイヤを語る上で決して外すことの出来ない存在が、ヴィットリアのCORSAシリーズだ。高性能タイヤの代名詞として知られ、数々のビッグタイトルをその手に収めてきた。
何十年も続く長寿シリーズである一方、近年においても積極的な開発が行われているCORSAシリーズには、常に最新技術が投入されている。その時々の最先端を行く技術を惜しみなく投入し、ロードレーサーの足元を常に支え続けてきた。
そして昨年には、モデル名をCORSA PROへと変更する大きなモデルチェンジを発表。製造工程を根底から見直すことで大きな性能向上を果たしたCORSA PROは、ユンボ・リースアバイクの走りを支え、グランツール全制覇という偉業を足元からサポートした。
そんなCORSA PROだが、昨年はオールラウンドモデルのCORSA PROとエンデュランスモデルのCORSA PRO CONTROLの2種のみのリリースに留まっていた。そこから遅れること約1年、遂にTTやヒルクライムにフォーカスを当てたCORSA PRO SPEEDが登場する。
CORSA PRO SPEEDは先立って発表されているCORSA PRO同様に、新たな電気加硫工程によって、コットンケーシングとコンパウンドを一体成型する構造を採用。これにより、よりしなやかかつ変形によるエネルギーロスを低減することを可能とした。
更に、コンパウンドも完全新設計となっている。従来のグラフェンに加えシリカを配合したコンパウンドは、より様々な路面コンディションでのスピードと信頼性を確かなものにし、究極のコントロール性能を発揮するという。
グラフェン+シリカテクノロジーは、CORSA PROシリーズで共通の要素であるが、CORSA PRO SPEEDのコンパウンドは、TTを念頭において特別に配合されたものとなる。転がり抵抗を最小に抑えつつ、ウェットな路面においても非常に高いグリップを発揮し、ペダリング時だけでなくコーナーにおいても最速のタイヤたらんとして開発されたという。
コンパウンドの構造もCORSA PROとは異なっている。センターにシリカ、サイドにグラフェンというデュアルコンパウンド構造のCORSA PROに対し、CORSA PRO SPEEDはシリカとグラフェンを配合したコンパウンドを全面に採用するシングルコンパウンドとなっているのが大きな違いだ。
トレッドの厚みもCORSA PROより薄く、センター部分は前作と同等に。そして、新たな加硫工程によるシームレス構造によって、サイドウォールに向うにつれ徐々に薄くなっていくため、全体としては前作よりも薄く軽量になっている。
トレッドパターンも改良されており、スリックエリアをよりワイドに取りつつ、サイドの縦溝の間隔を狭めることでしなやかさを向上させつつ、コーナーリング時にはエッジ効果を発揮するように設計されている。
これらの改良の結果、前作のCORSA SPEEDに対してCORSA PRO SPEEDは転がり抵抗を5%向上し、重量も2%削減することに成功した。つまり、世界最高レベルの転がりと重量を実現していた前作から更なるアドバンテージを得たということだ。
ヴィットリアのチーフ・マーケティング＆イノベーション・オフィサーであるヴァネッサ・テンホフはCORSA PRO SPEEDを「タイムトライアルレースの世界を大きく変えるゲームチェンジャー」だと表現。そして、その台詞は、既にレースにおいて証明されている。
ヨナス・ヴィンゲゴーのツール第16ステージのタイムトライアルでの勝利を筆頭に、ベルギーTT王者となったワウト・ファンアールトやオランダTT王者となったヨス・ファンエムデンなど、CORSA PRO SPEEDは既に多くの実績を残している。
スピード、グリップ、コントロールを最大化し、ライダーのパフォーマンスを限界まで引き上げるCORSA PRO SPEED。展開されるのはTLRのみでチューブラーは無し。24C、26C、28Cの3サイズが用意される。なお、28Cのみフックレスに対応する。価格は14,960円（税込）。
ヴィットリア CORSA PRO SPEED
サイズ（重量）：700x24C（225g）、700x26C（230g）、700x28C（250g）
構造：TUBE/TLR
ケーシング：Corespun 320 TPI
フックレス対応：28Cのみ
コンパウンド：Graphene+ Silica
価格：14,960円（税込）
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