2024/01/27(土) - 09:00
チャレンジマヨルカ3日目はマヨルカ島北部の山岳地帯でクライマーが激突。実力者であるウラソフやマクナルティに登りで食らいつき、スプリントで振り切ったレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)が勝利した。
再びクライマーに出番となったチャレンジマヨルカ3日目、トロフェオ・セッラトラムンタナはマヨルカ島北部の山岳地帯が舞台となった。序盤の2級山岳を除いてコース前半は平坦路だが、後半に2級、1級山岳と立て続けに登坂。フィニッシュまでは下り基調となるためバイクコントロールが勝利を掴む鍵となる。
前日にシーズン初戦を終えた留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)にこの日出番はなく、次戦は1月28日に行われるトロフェオ・パルマを予定。そのEFは初戦を制したサイモン・カー(イギリス)を中心にルイ・コスタ(ポルトガル)など強力な布陣で臨んだ。
序盤の数時間は平均スピードが47km/hに達する高速で進んだレースは、スタートして約40km地点でようやく7名の逃げグループが形成される。一方のメイン集団はUAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエなどワールドチームが牽引を担当。一度拡がったタイム差が徐々に縮まる逃げ集団から、2級山岳で35歳のベテランであるバティステ・プランカールト(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)ら3名が加速してレース先頭に残った。
しかし続く1級山岳プイグ・マホール(距離14.2km/平均6%)を前に逃げは捉えられ、徐々に人数の絞られたプロトンから10名がアタックする。その中にはカーを含むEFが5名を入れた一方で、初日のトロフェオ・カルヴィアで2位のアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)と3位だったブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)は単独で食らいついた。
EFが自チーム以外は単独という絶好の状況を作り出したものの、プイグ・マホールの頂上手前でウラソフがアタック。その動きにはマクナルティとプロ2年目のレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)の2人しかついていけず、勝負は3名によるスプリントに持ち込まれた。
最終ストレートに入る直前に、マクナルティが先んじて腰を上げる。しかしその背後についたファンイートヴェルトがフィニッシュ手前でマクナルティを抜き去り、またウラソフを抑え込んで勝利した。
「運と脚の状態が良かったおかげ」とレース後に語った22歳のファンイートヴェルト。ロット・デスティニーの下部チームから2023年に昇格し、アルプ・イゼール・ツアーでは2クラス(上から4番目)ながら区間2勝と総合優勝に輝いた。またブエルタ・ア・エスパーニャの第14ステージでも3位に入るなど、次期エース候補の一人として活躍が期待されるベルジャンクライマーだ。
「水曜日(マヨルカ初日)に調子の良さを感じていたものの、レースでミスを連発してしまった。だから昨日コース終盤を試走し、今日はすべてがうまく行った。昨年よりも登坂能力が向上しており、冬のトレーニングの成果が出たよ」とファンイートヴェルトは勝利を振り返った。
2位にウラソフ、3位にマクナルティは奇しくもトロフェオ・カルヴィアと同じ結果に。またウラソフは「なぜ頂上ではなく下った先にフィニッシュを設定したのか理解に苦しむ」と、危険とも思われるコース設定に苦言を呈した。
再びクライマーに出番となったチャレンジマヨルカ3日目、トロフェオ・セッラトラムンタナはマヨルカ島北部の山岳地帯が舞台となった。序盤の2級山岳を除いてコース前半は平坦路だが、後半に2級、1級山岳と立て続けに登坂。フィニッシュまでは下り基調となるためバイクコントロールが勝利を掴む鍵となる。
前日にシーズン初戦を終えた留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)にこの日出番はなく、次戦は1月28日に行われるトロフェオ・パルマを予定。そのEFは初戦を制したサイモン・カー(イギリス)を中心にルイ・コスタ(ポルトガル)など強力な布陣で臨んだ。
序盤の数時間は平均スピードが47km/hに達する高速で進んだレースは、スタートして約40km地点でようやく7名の逃げグループが形成される。一方のメイン集団はUAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエなどワールドチームが牽引を担当。一度拡がったタイム差が徐々に縮まる逃げ集団から、2級山岳で35歳のベテランであるバティステ・プランカールト(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)ら3名が加速してレース先頭に残った。
しかし続く1級山岳プイグ・マホール(距離14.2km/平均6%)を前に逃げは捉えられ、徐々に人数の絞られたプロトンから10名がアタックする。その中にはカーを含むEFが5名を入れた一方で、初日のトロフェオ・カルヴィアで2位のアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)と3位だったブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)は単独で食らいついた。
EFが自チーム以外は単独という絶好の状況を作り出したものの、プイグ・マホールの頂上手前でウラソフがアタック。その動きにはマクナルティとプロ2年目のレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)の2人しかついていけず、勝負は3名によるスプリントに持ち込まれた。
最終ストレートに入る直前に、マクナルティが先んじて腰を上げる。しかしその背後についたファンイートヴェルトがフィニッシュ手前でマクナルティを抜き去り、またウラソフを抑え込んで勝利した。
「運と脚の状態が良かったおかげ」とレース後に語った22歳のファンイートヴェルト。ロット・デスティニーの下部チームから2023年に昇格し、アルプ・イゼール・ツアーでは2クラス(上から4番目)ながら区間2勝と総合優勝に輝いた。またブエルタ・ア・エスパーニャの第14ステージでも3位に入るなど、次期エース候補の一人として活躍が期待されるベルジャンクライマーだ。
「水曜日(マヨルカ初日)に調子の良さを感じていたものの、レースでミスを連発してしまった。だから昨日コース終盤を試走し、今日はすべてがうまく行った。昨年よりも登坂能力が向上しており、冬のトレーニングの成果が出たよ」とファンイートヴェルトは勝利を振り返った。
2位にウラソフ、3位にマクナルティは奇しくもトロフェオ・カルヴィアと同じ結果に。またウラソフは「なぜ頂上ではなく下った先にフィニッシュを設定したのか理解に苦しむ」と、危険とも思われるコース設定に苦言を呈した。
トロフェオ・セッラトラムンタナ2024結果
1位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) | 3:34:43 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダー・プロサイクリング) | +0:42 |
5位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:52 |
6位 | ルーカス・ネルーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
7位 | イバン・ロメオ(スペイン、モビスター) | |
8位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
9位 | イゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | +1:32 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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