2024/01/08(月) - 09:30
ツアー・ダウンアンダーに先立ち行われたオーストラリア国内選手権。女子エリートは2日前のクリテリウムを制したルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ)が初優勝し、男子はルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)が3年連続優勝を飾った。
オーストラリアナショナル選手権を締めくくるのは女子、そして男子エリートのロードレース。舞台となったのは昨年と同じビクトリア州ブニンヨンで、女子エリート(&U23)は1周11.6kmのコースを9周(104.4km)、男子エリートは16周(185.6km)するレイアウトで争われた。
2日前のクリテ王者ローズマンギャノンが初戴冠
個人タイムトライアルで3連覇を成し遂げ、ロードでは3年連続2位のグレース・ブラウン(FDJ・スエズ)に注目が集まった女子エリートとU23の混合レース。スタートが切られ、序盤から2020年覇者アマンダ・スプラット(リドル・トレック)と2019年勝者サラ・ジガンテ(AGインシュランス・スーダル)と豪華なメンバーを含む3名が逃げを打つ。
時折雨粒が選手と路面を濡らすなか、登りで絞られた6名のプロトンが先頭に合流。そのため勝利は先頭の9名となり、その中で最大勢力であるジェイコ・アルウラーが複数回に渡りアタックする。最終周回突入を前にリブ・アルウラー・ジェイコのジョージア・ベイカーと2日前にクリテリウム選手権を制したルビー・ローズマンギャノンによる飛び出しに、ローレッタ・ハンソン(リドル・トレック)が食らいつく。
しかし、先頭に後続が追いつきU23のニーヴ・ブラッドベリー(キャニオン・スラム)の仕掛けは不発に終わる。そして激しい展開に耐えた選手たちによる集団スプリントを、ローズマンギャノンがハンソンを抑えて優勝した。
「フロー状態に入っており、何も考えず懸命に踏み込んだ結果。その状態になるのは難しいものの、なってしまえばこっちのもの。ここ数年に渡り、本当にここでの勝利が欲しかった。だが毎年悔しい結果に終わっていたので、優勝したのが信じられない」と語ったのは、オーストラリア王者ジャージに袖を通したローズマンギャノン。プロ3年目を迎え、未だヨーロッパで未勝利の25歳が金星と言える勝利に涙を流した。
またU23は全体で10位のブラッドベリーが優勝している。
ジェイコが表彰台独占の男子はプラップが3連覇
合計16周(185.6km)で行われた男子エリートは、近年稀に見るハイペースで幕を開けた。そのため序盤からメイン集団の数が絞られ、そこから飛び出したサム・ウェルスフォード(ボーラ・ハンスグローエ)とジェイコ・アルウラーのルーク・プラップとクリス・ハーパーの3名が先頭に立つ。
しかしクライマーのプラップとハーパーにスプリンターであるウェルスフォードが登りで遅れ、ジェイコの2人が残り150km地点で早くも先頭に立つ。一方、追走するプロトンの速度は最後まで上がらず、そのためプラップとハーパーは後続に約6分差をつけてフィニッシュラインに到達。29歳のハーパーに譲られる形で、23歳のプラップが大会3連覇を成し遂げた。
3日前に個人タイムトライアルのタイトルを奪還したため、オーストラリアのTTとロードの王者に輝いたプラップ。「オーストラリアにグリーンエッジ(ジェイコ)の力が戻ってきた。序盤からチーム全体として素晴らしいレースができ、展開をコントロールした。一緒に逃げたハーパーには感謝している。繰り返しになるがグリーンエッジが戻ってきた!」とイネオス・グレナディアーズからジェイコに移籍し、早速結果を残したプラップは喜んだ。
銅メダル争いはスプリントに持ち込まれ、ケランド・オブライアンが先着したためジェイコが表彰台を独占。また前日に行われたU23男子ロードレースは一騎打ちスプリントの末、トリニティレーシングに所属する20歳のフェルガス・ブローニングが制している。
オーストラリアナショナル選手権を締めくくるのは女子、そして男子エリートのロードレース。舞台となったのは昨年と同じビクトリア州ブニンヨンで、女子エリート(&U23)は1周11.6kmのコースを9周(104.4km)、男子エリートは16周(185.6km)するレイアウトで争われた。
2日前のクリテ王者ローズマンギャノンが初戴冠
個人タイムトライアルで3連覇を成し遂げ、ロードでは3年連続2位のグレース・ブラウン(FDJ・スエズ)に注目が集まった女子エリートとU23の混合レース。スタートが切られ、序盤から2020年覇者アマンダ・スプラット(リドル・トレック)と2019年勝者サラ・ジガンテ(AGインシュランス・スーダル)と豪華なメンバーを含む3名が逃げを打つ。
時折雨粒が選手と路面を濡らすなか、登りで絞られた6名のプロトンが先頭に合流。そのため勝利は先頭の9名となり、その中で最大勢力であるジェイコ・アルウラーが複数回に渡りアタックする。最終周回突入を前にリブ・アルウラー・ジェイコのジョージア・ベイカーと2日前にクリテリウム選手権を制したルビー・ローズマンギャノンによる飛び出しに、ローレッタ・ハンソン(リドル・トレック)が食らいつく。
しかし、先頭に後続が追いつきU23のニーヴ・ブラッドベリー(キャニオン・スラム)の仕掛けは不発に終わる。そして激しい展開に耐えた選手たちによる集団スプリントを、ローズマンギャノンがハンソンを抑えて優勝した。
「フロー状態に入っており、何も考えず懸命に踏み込んだ結果。その状態になるのは難しいものの、なってしまえばこっちのもの。ここ数年に渡り、本当にここでの勝利が欲しかった。だが毎年悔しい結果に終わっていたので、優勝したのが信じられない」と語ったのは、オーストラリア王者ジャージに袖を通したローズマンギャノン。プロ3年目を迎え、未だヨーロッパで未勝利の25歳が金星と言える勝利に涙を流した。
またU23は全体で10位のブラッドベリーが優勝している。
ジェイコが表彰台独占の男子はプラップが3連覇
合計16周(185.6km)で行われた男子エリートは、近年稀に見るハイペースで幕を開けた。そのため序盤からメイン集団の数が絞られ、そこから飛び出したサム・ウェルスフォード(ボーラ・ハンスグローエ)とジェイコ・アルウラーのルーク・プラップとクリス・ハーパーの3名が先頭に立つ。
しかしクライマーのプラップとハーパーにスプリンターであるウェルスフォードが登りで遅れ、ジェイコの2人が残り150km地点で早くも先頭に立つ。一方、追走するプロトンの速度は最後まで上がらず、そのためプラップとハーパーは後続に約6分差をつけてフィニッシュラインに到達。29歳のハーパーに譲られる形で、23歳のプラップが大会3連覇を成し遂げた。
3日前に個人タイムトライアルのタイトルを奪還したため、オーストラリアのTTとロードの王者に輝いたプラップ。「オーストラリアにグリーンエッジ(ジェイコ)の力が戻ってきた。序盤からチーム全体として素晴らしいレースができ、展開をコントロールした。一緒に逃げたハーパーには感謝している。繰り返しになるがグリーンエッジが戻ってきた!」とイネオス・グレナディアーズからジェイコに移籍し、早速結果を残したプラップは喜んだ。
銅メダル争いはスプリントに持ち込まれ、ケランド・オブライアンが先着したためジェイコが表彰台を独占。また前日に行われたU23男子ロードレースは一騎打ちスプリントの末、トリニティレーシングに所属する20歳のフェルガス・ブローニングが制している。
オーストラリア国内選手権女子エリートロードレース結果
1位 | ルビー・ローズマンギャノン(リブ・アルウラー・ジェイコ) | 3:04:52 |
2位 | ローレッタ・ハンソン(リドル・トレック) | |
3位 | アレクサンドラ・マンリー(リブ・アルウラー・ジェイコ) |
オーストラリア国内選手権男子エリートロードレース結果
1位 | ルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー) | 4:34:26 |
2位 | クリス・ハーパー(ジェイコ・アルウラー) | |
3位 | ケランド・オブライアン(ジェイコ・アルウラー) | +6:09 |
text:Sotaro.Arakawa
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