2024/05/02(木) - 18:47
グッドイヤーの耐久性に優れたチューブレスレディタイヤ「VECTOR SPORT」を1,000kmテスト。トレーニングやロングライドに適したロードタイヤのインプレッションをお届けしよう。
グッドイヤーの「VECTOR SPORT」は、ウルトラハイパフォーマンス(UHP) タイヤ「VECTOR 4SEASONS」の弟分に位置付けられているミドルグレードタイヤ。オールラウンドに使用できるエンデューランスロードチューブレスレディモデルだ。トレッド直下にはSHIELD:Rというブレーカーベルトを配置することで、適切な転がり抵抗特性を維持しながら耐パンク性能を向上させている。
またケーシングには60TPIが採用されており、切り傷や摩耗による損傷を受けにくいことも特徴だ。タフなケーシングによる高耐久性とチューブレスレディ特有の快適な乗り心地が両立しているため、VECTOR SPORTは気楽なサイクリングにはうってつけ。サイズは700×25C、28C、30C、32Cと4種類も展開されるため、自身のバイクやライドスタイルに合わせて選択できるのは魅力だ。
価格はクリンチャーモデルが7,920円(税込)、チューブレスレディモデルが9,020円(税込)となっている。取り扱いはフカヤ。それでは編集部インプレッションに移っていこう。
―編集部インプレッション
これまでグッドイヤーをはじめ、多くのブランドのチューブラーやチューブレス、クリンチャータイヤをテストしてきたCW編集部員の高木がグッドイヤーのチューブレスロードタイヤ"VECTOR SPORT"をテストする機会を得た。
少し前までは25Cを愛用してきていたが、最近ではロードレースのプロトンでもスタンダードになりつつあり、コントロール性能や転がり抵抗の軽さがバランスが良くて、28Cを気に入っている。今回のVECTOR SPORTも28Cサイズでの試用となった。
今回はリム内幅は21mmであるシマノ ULTEGRA R8100シリーズのチューブレスカーボンホイールをテストホイールとして組み合わせる。タイヤの装着からビード上げまで手間取ることなく非常に簡単に作業を完了させられた。今回はフロアポンプで作業を行ったが装着時に困る事がなく、扱いやすいチューブレスタイヤという印象を受けた。
チューブレスタイヤは空気圧のセッティングが難しく、頭を悩ませているサイクリストも少なくないだろう。グッドイヤータイヤ適正空気圧ガイドページ(リンクはこちら)を用意しているため、実際に使い始める前にチェックをしておこう。自身の体重とバイクの種類と重量、ホイールの種類、タイヤの種類を入力するとドライやウェットなど路面コンディションに合わせた適正空気圧を示してくれる。
因みに筆者は体重が58kgで、普段乗っている愛車は7.3kgという条件で検索してみる。ドライでは適正空気圧をフロントが3.94barで、リアが4.19barとガイドされた。因みにウェットでは適正空気圧をフロントが3.55barで、リアが3.77barと算出された。今回は空気圧4barを基準にテストを実施していく。
東京五輪のコースとしても知られている道志みちをはじめ、東京や埼玉、神奈川、山梨県などの山々を走り、獲得標高2,000mを超え、200kmのトレーニングライドや通勤ライドなどを走り、今回はトータルで1000kmを超えるテストライドを実施した。
漕ぎ出しからしっかりとトラクションが掛かりスムーズに加速していく印象。信号が多い市街地のストップアンドゴーでも、重さが苦に感じにくいほど出だしの良さは感じられる。28Cのタイヤ幅のおかげか漕ぎ出しからスピードが乗るまでの加速が良く感じる。
コンパウンドに厚みがあるため重量は重めだが、その分ゴムがもちもちとしていて乗り心地が良く感じる。レース向きのロードバイクではフレームやホイールの剛性が高い分、路面からの突き上げ感が強いが、凹凸がある荒れた路面でも、衝撃を和らげてくれるライド中のストレスも感じにくかった。
またコンパウンドは路面をしっかりと捉えてくれるため、安定したコーナーリングができる。峠の下りなど左へ右へコーナーリングを繰り返すワインディングロードでも、狙ったコーナーのラインをトレースしていくことが可能だ。さらに、コンパウンドが小石を拾いにくいため、パンクのリスクは低いだろう。
VECTOR SPORTは扱いやすいタイヤではあるが、重量を考慮するとレース向けというよりトレーニングやロングライド向け。とはいえチューブレス特有の転がりの軽さがあるため、平坦や緩斜面であればタイヤが重いと感じる前にスピードが伸びていってくれる。
1000kmという普段より長い距離と期間をテストしてみたが、消耗具合は遅めで、耐摩耗性に優れていそうだ。耐久性に優れながらも、走行性能は総合バランスが取れていて、乗り心地も良かった。28Cを履くことができるディスクロードバイクに乗っている方、トレーニングやロングライドが好きなサイクリストにはお勧めしたいチューブレスレディタイヤだった。
グッドイヤー VECTOR SPORT(チューブレスレディ)
コンパウンド:DYNAMIC:HP
ケーシング:60TPI
カラー:ブラック
サイズ:25C(320g)、28C(350g)、30C(390g)、32C(400g)
価格:9,020円(税込)
グッドイヤーの「VECTOR SPORT」は、ウルトラハイパフォーマンス(UHP) タイヤ「VECTOR 4SEASONS」の弟分に位置付けられているミドルグレードタイヤ。オールラウンドに使用できるエンデューランスロードチューブレスレディモデルだ。トレッド直下にはSHIELD:Rというブレーカーベルトを配置することで、適切な転がり抵抗特性を維持しながら耐パンク性能を向上させている。
またケーシングには60TPIが採用されており、切り傷や摩耗による損傷を受けにくいことも特徴だ。タフなケーシングによる高耐久性とチューブレスレディ特有の快適な乗り心地が両立しているため、VECTOR SPORTは気楽なサイクリングにはうってつけ。サイズは700×25C、28C、30C、32Cと4種類も展開されるため、自身のバイクやライドスタイルに合わせて選択できるのは魅力だ。
価格はクリンチャーモデルが7,920円(税込)、チューブレスレディモデルが9,020円(税込)となっている。取り扱いはフカヤ。それでは編集部インプレッションに移っていこう。
―編集部インプレッション
これまでグッドイヤーをはじめ、多くのブランドのチューブラーやチューブレス、クリンチャータイヤをテストしてきたCW編集部員の高木がグッドイヤーのチューブレスロードタイヤ"VECTOR SPORT"をテストする機会を得た。
少し前までは25Cを愛用してきていたが、最近ではロードレースのプロトンでもスタンダードになりつつあり、コントロール性能や転がり抵抗の軽さがバランスが良くて、28Cを気に入っている。今回のVECTOR SPORTも28Cサイズでの試用となった。
今回はリム内幅は21mmであるシマノ ULTEGRA R8100シリーズのチューブレスカーボンホイールをテストホイールとして組み合わせる。タイヤの装着からビード上げまで手間取ることなく非常に簡単に作業を完了させられた。今回はフロアポンプで作業を行ったが装着時に困る事がなく、扱いやすいチューブレスタイヤという印象を受けた。
チューブレスタイヤは空気圧のセッティングが難しく、頭を悩ませているサイクリストも少なくないだろう。グッドイヤータイヤ適正空気圧ガイドページ(リンクはこちら)を用意しているため、実際に使い始める前にチェックをしておこう。自身の体重とバイクの種類と重量、ホイールの種類、タイヤの種類を入力するとドライやウェットなど路面コンディションに合わせた適正空気圧を示してくれる。
因みに筆者は体重が58kgで、普段乗っている愛車は7.3kgという条件で検索してみる。ドライでは適正空気圧をフロントが3.94barで、リアが4.19barとガイドされた。因みにウェットでは適正空気圧をフロントが3.55barで、リアが3.77barと算出された。今回は空気圧4barを基準にテストを実施していく。
東京五輪のコースとしても知られている道志みちをはじめ、東京や埼玉、神奈川、山梨県などの山々を走り、獲得標高2,000mを超え、200kmのトレーニングライドや通勤ライドなどを走り、今回はトータルで1000kmを超えるテストライドを実施した。
漕ぎ出しからしっかりとトラクションが掛かりスムーズに加速していく印象。信号が多い市街地のストップアンドゴーでも、重さが苦に感じにくいほど出だしの良さは感じられる。28Cのタイヤ幅のおかげか漕ぎ出しからスピードが乗るまでの加速が良く感じる。
コンパウンドに厚みがあるため重量は重めだが、その分ゴムがもちもちとしていて乗り心地が良く感じる。レース向きのロードバイクではフレームやホイールの剛性が高い分、路面からの突き上げ感が強いが、凹凸がある荒れた路面でも、衝撃を和らげてくれるライド中のストレスも感じにくかった。
またコンパウンドは路面をしっかりと捉えてくれるため、安定したコーナーリングができる。峠の下りなど左へ右へコーナーリングを繰り返すワインディングロードでも、狙ったコーナーのラインをトレースしていくことが可能だ。さらに、コンパウンドが小石を拾いにくいため、パンクのリスクは低いだろう。
VECTOR SPORTは扱いやすいタイヤではあるが、重量を考慮するとレース向けというよりトレーニングやロングライド向け。とはいえチューブレス特有の転がりの軽さがあるため、平坦や緩斜面であればタイヤが重いと感じる前にスピードが伸びていってくれる。
1000kmという普段より長い距離と期間をテストしてみたが、消耗具合は遅めで、耐摩耗性に優れていそうだ。耐久性に優れながらも、走行性能は総合バランスが取れていて、乗り心地も良かった。28Cを履くことができるディスクロードバイクに乗っている方、トレーニングやロングライドが好きなサイクリストにはお勧めしたいチューブレスレディタイヤだった。
グッドイヤー VECTOR SPORT(チューブレスレディ)
コンパウンド:DYNAMIC:HP
ケーシング:60TPI
カラー:ブラック
サイズ:25C(320g)、28C(350g)、30C(390g)、32C(400g)
価格:9,020円(税込)
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