2023/12/20(水) - 13:00
フジの2024モデルラインアップに、3つのニューモデルが登場。それぞれ、「シングルスピード」、「ATB」、「グラベル」というキーワードを軸に、通底する世界観と際立った個性を持つ3台を紹介しよう。
日本にルーツを持つアメリカンブランドとして、120年以上の歴史を誇るフジ。グランツールで戦うレーシングバイクから、日々の生活に根差したコミューターまで幅広いラインアップを揃える総合ブランドであるが、近年特に得意としているのがライフスタイルバイクたち。ストリートバイクの象徴とも言える名車"FEATHER"は、多くの人が知るところだろう。
そんなフジが2024モデルとして新たに3つのライフスタイルバイクをリリースする。多様化が進む昨今、自転車との関わり方も人の数だけ存在するような時代に、フジが注目したのは「シングルスピード」、「ATB」、そして「グラベル」というキーワードだ。
それぞれのキーワードは、決して目新しくはないものの、ここ数年で様々なトレンドを生み出している。今回発表された3車種は、それぞれのキーワードを中心に据えつつ、どこか共通する雰囲気を持ったフジらしいラインアップとなった。
フジ VAPAH
VAPAHは、ワイドなライザーハンドルを装備したシングルスピードグラベルバイク。シングルスピードバイクというシンプルな構造がもたらすのは、高い整備性と耐久性だけでなく、手軽なカスタムを楽しめるという側面も。このVAPORは、そのメリットを最大限に活かすような設計を施すことで、乗り手に合わせて千変万化するキャラクターを獲得した、マルチパーパスバイクに仕上げられている。
クラシカルなホリゾンタルスチールフレームは、フラットバーでもドロップバーでも組み上げられる汎用性の高いジオメトリーに設定されていることが特徴だ。
カスタマイズ性の高さはそれだけにとどまらず、シングルスピードバイクとしては珍しく前後キャリアやフェンダーなどを装着可能なアイレットが豊富に取り付けられている。タイヤクリアランスにもその懐の広さは現れており、完成車では38Cと標準装備しつつ、最大700x45C幅のタイヤまで対応する。
このタイヤクリアランスからも察せられるように、決して街乗りだけを主眼に置いたバイクではなく、ワイドなブロックタイヤを履かせることでアドベンチャーライドも視野に入れている。
インターナショナル台座のディスクブレーキ仕様で、雨天でも安定した制動力を発揮。完成車は機械式モデルとなるが、油圧ブレーキで組み上げれば、たくさん荷物を運ぶようなシーンでも安心できる制動力を発揮するだろう。
オンロードとオフロード、街乗りとスポーツライド。一見対立するようなカテゴリーを融け合わせ、その境界線を曖昧とし、あなたの在り方を映し出す。フジらしさあふれるマルチパーパスバイクだ。
カラーは、Cement、Slate Blue、Blackの3色、サイズは49cm、52cm、54cm、56cmの4種類で展開。価格は92,400円(税込)となる。
フジ VAPAH
サイズ:49cm、52cm、54cm、56cm
カラー:Cement、Slate Blue、Black
フレーム:Fuji Elios 2 custom-butted CrMo w/outer-butted seat tube
タイヤ:CST C1338 , 700×38c , F/V
重量:11.3kg
価格:92,400円(税込)
フジ ALTERR
一見、2024年のニューモデルと言われても信じられないような、クラシックな香り漂うALTERR。26インチATBという今や希少となったカテゴリーは、近年の多様化する自転車の楽しみ方の中で、局所的ながら一部で再び注目を集め始めている。
そもそもATBとはAll Terrain Bike=全地形型自転車の略で、MTB黎明期においては同一視されることも多かった車種。時代が下るにつれて、山を走ることにフォーカスを当てて進化していったMTBに対し、より曖昧な定義を与えられることで得た自由度が人気を博し、1980年代後半から1990年代初頭にかけて、大きな盛り上がりを見せたカテゴリーだ。
そんなATBという存在を、現代のバイクトレンドの中で再解釈したのがこのALTERR。ただの懐古趣味ではなく、今を楽しむための一台として、こだわり抜いた設計が与えられている。
ブレーキシステムには機械式ディスクブレーキを採用し、安定した制動力を確保。どんな地形でも軽い力で止まれる安心感を手に入れた。ダウンチューブのボトルケージ台座は3連とされ、上下位置を変更可能になっているほか、フォークブレードやシートステーにもアイレットを装着することで、キャリアだけでなくフレームバッグやマルチケージといったストレージも取り付け可能だ。
ATBとカテゴライズされるだけあり、未舗装路もお手の物。推奨最大タイヤサイズは26″x2.3″(26″x1.95″が標準装備)となり、豊富なエアボリュームを武器に悪路も走破できるだろう。
一方で26インチというホイールサイズはストップアンドゴーの多い街乗りにもピッタリ。取り回しもよく、シンプルなフレームと相まって街の風景とも馴染む。また、センタースタンド台座も備えており、コミューターとしても高い適正を持っている。
街も山もこれ一台であらゆる地形を楽しめる、ALTERR。Night Club、Gaudy Berry、Warm Silverの3カラー展開で、サイズは44cm、48cm、52cm、56cmの4種類。価格は93,500円(税込)。
フジ ALTERR
サイズ:44cm、48cm、52cm、56cm
カラー:Night Club、Gaudy Berry、Warm Silver
フレーム:Fuji Elios 2 CrMo w/outer-butted seat tube
タイヤ:Chaoyang Victory , 26×1.95" , F/V
重量:12.3kg
価格:93,500円(税込)
フジ JARI 2.1
最後に紹介するのは、フジのアドベンチャー系グラベルバイクとしてデビュー以来高い人気を誇ってきたJARIシリーズのニューモデル。
日本語の「砂利」をモデル名の由来とし、グラベルにフォーカスを当てた設計を持つJARIシリーズだが、フジ自身「スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)」のような存在だというように、様々な楽しみ方を許容するキャパシティの大きな一台だ。
フレームの各所にはこれでもかと言わんばかりのストレージ台座が設けられており、最高レベルの拡張性を実現。それだけの荷物を積載することを前提としたフレームは非常に強靭に作られており、長距離のキャンプツーリングなどでも安心して走ることの出来る信頼性を有している。
JARIの性格を端的に示すのは、トップチューブ下側には配置されたショルダーパッド。走行不可能なセクションでも引き返すのではなく、その先にある目的地を目指して自転車を担いで歩くような、冒険心に満ちたアドベンチャーライダーを支えるバイクとして開発されている。
今回新たに加わったJARI 2.1は、上位モデルのJARI 1.5と共通の軽量アルミフレーム/カーボンフォーク、そしてシマノのTIAGRAをメインコンポーネントとして採用しつつ、油圧ではなく機械式ディスクブレーキとすることで価格を抑え、より多くの人にJARIの世界観を広めようとする特別仕様車だ。
カラーはAno Blackの一色で、サイズは46cm、48cm、52cm、54cmの4種類。タイヤクリアランスは最大45mmで、完成車には37mm幅のWTB Riddlerが装着される。価格は209,000円(税込)。
フジ JARI2.1
サイズ:46cm、48cm、52cm、54cm
カラー:Ano Black
フレーム:A6-SL Super-Butted Aluminum, tapered head tube
フォーク:C10 carbon monocoque, tapered carbon steerer, 100x12mm thru-axle
タイヤ:WTB Riddler, 700 x 37c, 60tpi, folding
重量:10.8kg
価格:209,000円(税込)
日本にルーツを持つアメリカンブランドとして、120年以上の歴史を誇るフジ。グランツールで戦うレーシングバイクから、日々の生活に根差したコミューターまで幅広いラインアップを揃える総合ブランドであるが、近年特に得意としているのがライフスタイルバイクたち。ストリートバイクの象徴とも言える名車"FEATHER"は、多くの人が知るところだろう。
そんなフジが2024モデルとして新たに3つのライフスタイルバイクをリリースする。多様化が進む昨今、自転車との関わり方も人の数だけ存在するような時代に、フジが注目したのは「シングルスピード」、「ATB」、そして「グラベル」というキーワードだ。
それぞれのキーワードは、決して目新しくはないものの、ここ数年で様々なトレンドを生み出している。今回発表された3車種は、それぞれのキーワードを中心に据えつつ、どこか共通する雰囲気を持ったフジらしいラインアップとなった。
フジ VAPAH
VAPAHは、ワイドなライザーハンドルを装備したシングルスピードグラベルバイク。シングルスピードバイクというシンプルな構造がもたらすのは、高い整備性と耐久性だけでなく、手軽なカスタムを楽しめるという側面も。このVAPORは、そのメリットを最大限に活かすような設計を施すことで、乗り手に合わせて千変万化するキャラクターを獲得した、マルチパーパスバイクに仕上げられている。
クラシカルなホリゾンタルスチールフレームは、フラットバーでもドロップバーでも組み上げられる汎用性の高いジオメトリーに設定されていることが特徴だ。
カスタマイズ性の高さはそれだけにとどまらず、シングルスピードバイクとしては珍しく前後キャリアやフェンダーなどを装着可能なアイレットが豊富に取り付けられている。タイヤクリアランスにもその懐の広さは現れており、完成車では38Cと標準装備しつつ、最大700x45C幅のタイヤまで対応する。
このタイヤクリアランスからも察せられるように、決して街乗りだけを主眼に置いたバイクではなく、ワイドなブロックタイヤを履かせることでアドベンチャーライドも視野に入れている。
インターナショナル台座のディスクブレーキ仕様で、雨天でも安定した制動力を発揮。完成車は機械式モデルとなるが、油圧ブレーキで組み上げれば、たくさん荷物を運ぶようなシーンでも安心できる制動力を発揮するだろう。
オンロードとオフロード、街乗りとスポーツライド。一見対立するようなカテゴリーを融け合わせ、その境界線を曖昧とし、あなたの在り方を映し出す。フジらしさあふれるマルチパーパスバイクだ。
カラーは、Cement、Slate Blue、Blackの3色、サイズは49cm、52cm、54cm、56cmの4種類で展開。価格は92,400円(税込)となる。
フジ VAPAH
サイズ:49cm、52cm、54cm、56cm
カラー:Cement、Slate Blue、Black
フレーム:Fuji Elios 2 custom-butted CrMo w/outer-butted seat tube
タイヤ:CST C1338 , 700×38c , F/V
重量:11.3kg
価格:92,400円(税込)
フジ ALTERR
一見、2024年のニューモデルと言われても信じられないような、クラシックな香り漂うALTERR。26インチATBという今や希少となったカテゴリーは、近年の多様化する自転車の楽しみ方の中で、局所的ながら一部で再び注目を集め始めている。
そもそもATBとはAll Terrain Bike=全地形型自転車の略で、MTB黎明期においては同一視されることも多かった車種。時代が下るにつれて、山を走ることにフォーカスを当てて進化していったMTBに対し、より曖昧な定義を与えられることで得た自由度が人気を博し、1980年代後半から1990年代初頭にかけて、大きな盛り上がりを見せたカテゴリーだ。
そんなATBという存在を、現代のバイクトレンドの中で再解釈したのがこのALTERR。ただの懐古趣味ではなく、今を楽しむための一台として、こだわり抜いた設計が与えられている。
ブレーキシステムには機械式ディスクブレーキを採用し、安定した制動力を確保。どんな地形でも軽い力で止まれる安心感を手に入れた。ダウンチューブのボトルケージ台座は3連とされ、上下位置を変更可能になっているほか、フォークブレードやシートステーにもアイレットを装着することで、キャリアだけでなくフレームバッグやマルチケージといったストレージも取り付け可能だ。
ATBとカテゴライズされるだけあり、未舗装路もお手の物。推奨最大タイヤサイズは26″x2.3″(26″x1.95″が標準装備)となり、豊富なエアボリュームを武器に悪路も走破できるだろう。
一方で26インチというホイールサイズはストップアンドゴーの多い街乗りにもピッタリ。取り回しもよく、シンプルなフレームと相まって街の風景とも馴染む。また、センタースタンド台座も備えており、コミューターとしても高い適正を持っている。
街も山もこれ一台であらゆる地形を楽しめる、ALTERR。Night Club、Gaudy Berry、Warm Silverの3カラー展開で、サイズは44cm、48cm、52cm、56cmの4種類。価格は93,500円(税込)。
フジ ALTERR
サイズ:44cm、48cm、52cm、56cm
カラー:Night Club、Gaudy Berry、Warm Silver
フレーム:Fuji Elios 2 CrMo w/outer-butted seat tube
タイヤ:Chaoyang Victory , 26×1.95" , F/V
重量:12.3kg
価格:93,500円(税込)
フジ JARI 2.1
最後に紹介するのは、フジのアドベンチャー系グラベルバイクとしてデビュー以来高い人気を誇ってきたJARIシリーズのニューモデル。
日本語の「砂利」をモデル名の由来とし、グラベルにフォーカスを当てた設計を持つJARIシリーズだが、フジ自身「スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)」のような存在だというように、様々な楽しみ方を許容するキャパシティの大きな一台だ。
フレームの各所にはこれでもかと言わんばかりのストレージ台座が設けられており、最高レベルの拡張性を実現。それだけの荷物を積載することを前提としたフレームは非常に強靭に作られており、長距離のキャンプツーリングなどでも安心して走ることの出来る信頼性を有している。
JARIの性格を端的に示すのは、トップチューブ下側には配置されたショルダーパッド。走行不可能なセクションでも引き返すのではなく、その先にある目的地を目指して自転車を担いで歩くような、冒険心に満ちたアドベンチャーライダーを支えるバイクとして開発されている。
今回新たに加わったJARI 2.1は、上位モデルのJARI 1.5と共通の軽量アルミフレーム/カーボンフォーク、そしてシマノのTIAGRAをメインコンポーネントとして採用しつつ、油圧ではなく機械式ディスクブレーキとすることで価格を抑え、より多くの人にJARIの世界観を広めようとする特別仕様車だ。
カラーはAno Blackの一色で、サイズは46cm、48cm、52cm、54cmの4種類。タイヤクリアランスは最大45mmで、完成車には37mm幅のWTB Riddlerが装着される。価格は209,000円(税込)。
フジ JARI2.1
サイズ:46cm、48cm、52cm、54cm
カラー:Ano Black
フレーム:A6-SL Super-Butted Aluminum, tapered head tube
フォーク:C10 carbon monocoque, tapered carbon steerer, 100x12mm thru-axle
タイヤ:WTB Riddler, 700 x 37c, 60tpi, folding
重量:10.8kg
価格:209,000円(税込)
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