2023/12/17(日) - 11:27
その走りは圧倒的。マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がCX復帰戦となったX2Oトロフェー第3戦を制した。同じく復帰戦のトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)は2位。女子レースは名勝負の末フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が勝利している。
ベルギーを転戦するシクロクロス3大シリーズの一つ「X2Oトロフェー」第3戦の舞台はアントワープ州の街へレンタルス。なんと言っても現世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)と元世界王者トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)のCX復帰戦として大きな注目を集めた。
既にシーズンインを果たしているワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)や、レースから離れているティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)は今回不出場。しかしながらラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)やエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)といったトップ選手たちがこぞって顔を揃えた。
ファンデルプールが圧勝、ピドコックは徐々にペースを掴み2位
男子エリートレースは序盤からファンデルプールが力を見せつける展開となった。ひときわ高い注目度を誇る世界王者はスタートダッシュでホールショットを決め、そのまま圧倒的なペースで後続勢を引き離しにかかる。登坂力は圧倒的であり、ダウンヒルやランニング区間でも全くレースブランクを感じさせない。スタートから10分もたたない1周目完了時点で13秒のリードを稼ぎ出した。
「スタートから上手くいき、すぐに大きなリードを手にできた。一番難しいポイントだと理解していた登坂区間も気持ちよく走れたよ。そこから長くて孤独なレースだった」と言うファンデルプール。爆走する世界王者に対し、スロースタートでペースを掴んでいったピドコックは徐々に順位を上げたものの差を詰めるには至らない。ファンデルプールが文字通り圧倒的な走りでシクロクロス復帰戦を制圧した。
「レースに戻るために長い努力をしてきたよ。すぐにその成果を確かめられたのでよかった。今日はあまりエキサイティングなレースじゃなかったけれど、いつもこうなるとは限らない。特に(レースが密集する)クリスマスシーズンはね」とファンデルプールは話している。
また、ピドコックは「最初の2,3周はリズムを掴むのに苦労したけど、その後ペースを上げていった」と、最後はファンデルハールとの2位争いを制して先着。翌日は得意だと公言するナミュール要塞でのUCIワールドカップが控えており、「今日が明日良い走りをするためのステップになってくれたらいいと思う」と話している。
女子エリート:ファンエンペルがブラントとの接戦を制し今季10戦10勝目
女子エリートレースには2週間レースから離れていた世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が、脚にトレーニング中の落車の傷を残しながらも復帰した。パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)不出場となったこの日、調子を上げる元世界女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がファンエンペルに食い下がった。
ファンエンペルは2周目の登坂〜下り区間で抜け出して勝ちパターンに持ち込んだかと思われたものの、やがてブラントが2位グループを抜け出して合流。先行を許した区間では先頭に立ってファンエンペルを封じ込め、自らアタックするなど攻めるレースを展開する。終盤に入ってファンエンペルがアタックしてもなお得意の平坦区間で挽回するなど見せ場を作り続けた。
しかし、最終盤にファンエンペルがアタックを続ける最中、轍が刻まれた下り区間でブラントがミスしてしまう。この僅かな差を維持し、フィニッシュラインまでスプリントを続けたファンエンペルが逃げ切り勝利。今シーズン負けなしの10勝目を飾ることとなった。「10/10だなんて、学校でもそんな成績を取ったことはない」と笑いを取った世界女王。「でも今日はルシンダが強かった。彼女の決して諦めない走りはエキサイティングだった」と話している。
ベルギーを転戦するシクロクロス3大シリーズの一つ「X2Oトロフェー」第3戦の舞台はアントワープ州の街へレンタルス。なんと言っても現世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)と元世界王者トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)のCX復帰戦として大きな注目を集めた。
既にシーズンインを果たしているワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)や、レースから離れているティボー・ネイス(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)は今回不出場。しかしながらラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)やエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)といったトップ選手たちがこぞって顔を揃えた。
ファンデルプールが圧勝、ピドコックは徐々にペースを掴み2位
男子エリートレースは序盤からファンデルプールが力を見せつける展開となった。ひときわ高い注目度を誇る世界王者はスタートダッシュでホールショットを決め、そのまま圧倒的なペースで後続勢を引き離しにかかる。登坂力は圧倒的であり、ダウンヒルやランニング区間でも全くレースブランクを感じさせない。スタートから10分もたたない1周目完了時点で13秒のリードを稼ぎ出した。
「スタートから上手くいき、すぐに大きなリードを手にできた。一番難しいポイントだと理解していた登坂区間も気持ちよく走れたよ。そこから長くて孤独なレースだった」と言うファンデルプール。爆走する世界王者に対し、スロースタートでペースを掴んでいったピドコックは徐々に順位を上げたものの差を詰めるには至らない。ファンデルプールが文字通り圧倒的な走りでシクロクロス復帰戦を制圧した。
「レースに戻るために長い努力をしてきたよ。すぐにその成果を確かめられたのでよかった。今日はあまりエキサイティングなレースじゃなかったけれど、いつもこうなるとは限らない。特に(レースが密集する)クリスマスシーズンはね」とファンデルプールは話している。
また、ピドコックは「最初の2,3周はリズムを掴むのに苦労したけど、その後ペースを上げていった」と、最後はファンデルハールとの2位争いを制して先着。翌日は得意だと公言するナミュール要塞でのUCIワールドカップが控えており、「今日が明日良い走りをするためのステップになってくれたらいいと思う」と話している。
女子エリート:ファンエンペルがブラントとの接戦を制し今季10戦10勝目
女子エリートレースには2週間レースから離れていた世界女王フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が、脚にトレーニング中の落車の傷を残しながらも復帰した。パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)不出場となったこの日、調子を上げる元世界女王ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がファンエンペルに食い下がった。
ファンエンペルは2周目の登坂〜下り区間で抜け出して勝ちパターンに持ち込んだかと思われたものの、やがてブラントが2位グループを抜け出して合流。先行を許した区間では先頭に立ってファンエンペルを封じ込め、自らアタックするなど攻めるレースを展開する。終盤に入ってファンエンペルがアタックしてもなお得意の平坦区間で挽回するなど見せ場を作り続けた。
しかし、最終盤にファンエンペルがアタックを続ける最中、轍が刻まれた下り区間でブラントがミスしてしまう。この僅かな差を維持し、フィニッシュラインまでスプリントを続けたファンエンペルが逃げ切り勝利。今シーズン負けなしの10勝目を飾ることとなった。「10/10だなんて、学校でもそんな成績を取ったことはない」と笑いを取った世界女王。「でも今日はルシンダが強かった。彼女の決して諦めない走りはエキサイティングだった」と話している。
X2Oトロフェー2023-2024第3戦 女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 43:19 |
2位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | |
3位 | アンマリー・ワースト(オランダ、シクロクロスレッズ) | +0:45 |
4位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:14 |
5位 | アンナ・カイ(イギリス、シクロクロスレッズ) | +1:52 |
6位 | マノン・バッカー(オランダ、クレラン・コレンドン) | +1:58 |
7位 | フランチェスカ・バローニ(イタリア) | +2:37 |
8位 | ラリッサ・ハートグ(オランダ) | +3:00 |
9位 | キオナ・クラッベ(ベルギー、プロキシムス・シクリス・アルファモーターホームズ) | +3:36 |
10位 | シャイディー・ファンシナエイ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +4:09 |
X2Oトロフェー2023-2024第3戦 男子エリート結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 59:20 | |
2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:28 | |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:29 | |
4位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:30 | |
5位 | キャメロン・メイソン(イギリス、シクロクロスレッズ) | +0:59 | |
6位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:12 | |
7位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:28 | |
8位 | ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:52 | |
9位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | ||
10位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) |
text:So.Isobe
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