新城幸也の所属するバーレーン・ヴィクトリアスが2024年シーズンに向けた新チームキットを公開。今年のツール・ド・フランスで着用したスペシャルジャージをベースに、赤からパールホワイトへと大きくイメージチェンジを遂げる。



ジャージと合わせてバイクも白基調となった photo:Bahrain - Victorious

チームが創設された2017年からメインカラーに採用されていた赤に代わり、バーレーン・ヴィクトリアスの来季ジャージに採用されたのはパールホワイト。基本的なデザインは2023年のツール・ド・フランスで着用したスペシャルジャージとベースにしており、メインスポンサーであるバーレーンの主要産業である真珠がモチーフだ。

ツールで着用されたジャージとの変更点は袖口がゴールドからネイビーブルーになったこと。チームによると、この変更はUCI(国際自転車競技連合)が2030年までに目指すCO2排出量の削減を表しているのだという。また胸のデザインにはバーレーンの国営石油会社であるバプコ社のロゴが入っている。

パールホワイトに黒や青、金色がアクセントとなっている photo:Bahrain - Victorious

赤からパールホワイトに大幅な変更が加えられたバーレーン・ヴィクトリアスのチームキット photo:Bahrain - Victorious

2023年はツール・ド・スイスでジーノ・メーダー(スイス)が命を落とす痛ましい事故のあったバーレーン・ヴィクトリアス。しかしチームはそのメーダーを偲ぶ「#rideforGino」を合言葉に、ツール区間3勝という成功を含む計19勝を積み上げた。

チームは来年、総合エースであったミケル・ランダ(スペイン)がスーダル・クイックステップに移籍し、また今年のジロ・デ・イタリアでマリアチクラミーノ(ポイント賞)を獲得したジョナサン・ミラン(イタリア)がリドル・トレックへ移籍と、中心選手がチームを離れる。しかし即戦力としてトースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)を獲得し、下部チームであるサイクリングチーム・フリウリASDから20歳のアルベルト・ブルトメッソ(イタリア)が加入。またトリニティレーシングから有望クライマーである20歳のフィナリー・ピケリング(イギリス)をロースターに加えた。

また注目されるのは、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)が引退したことでチーム創設時からの唯一のメンバーとなり、チーム最年長となった新城幸也。今年は急遽の出場にもかかわらずジロ・デ・イタリアでチームを助けチーム総合優勝に貢献。アジア選手権ロードレースでは3位、日本選手権の個人タイムトライアルでも3位で表彰台に上がる力を見せた。

text:Sotaro.Arakawa