イスラエル・プレミアテックは12月4日、イタマル・アインホルンとガイ・サジフ(共にイスラエル)との契約更新を明らかにした。これによって2024年シーズンの所属選手が30名に達し、ロースター確定が確定した。



今年のチェコ・ツアー第1ステージを勝利したイタマル・アインホルン(イスラエル) photo:CorVos

イスラエル籍のプロチームであるイスラエル・プレミアテックが契約延長したのは、現イスラエル王者であるイタマル・アインホルンと過去3度ロード国内王者になった経験のあるガイ・サジフ。共に同チームでプロデビューを果たした生え抜きで、契約期間は共に2024年までの1年間だ。

「2023年シーズンは悪くなく、チームに多くのUCIポイントをもたらすことができた。そして来年追い求めたいのはベルジャンクラシックで勝負する機会。またパリ五輪も視野に入れている。今年のハードワークもそこに向けたUCIポイントを獲得するためのものでもあり、自分はイスラエルを代表する選手に相応しいと思っている」とプレスリリースで語ったアインホルン。今年はイスラエル国内選手権ロードで制覇後、ポーランドのワンデーレース(共にUCI1.2)で2勝を飾り、直後のチェコ・ツアー(UCI2.1)でも初日に区間優勝を挙げる活躍を見せた。

来年が同チームで送る10年目のシーズンとなるガイ・サジフ(イスラエル) photo:CorVos

また、イスラエルで10年目のシーズンを迎えるサジフは「小さなコンチネンタルチームがワールドチームまで到達した歩みを、中から見る体験は素晴らしいものだ。そこに選手として携わることができ、充実かつ満足感がある。ここ数年は素晴らしい結果を残したレースで、重要な役割を全うすることができた。来年はその回数を増やしていきたい」と、意気込みを語った。

今年はダリル・インピー(南アフリカ)が引退し、ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)もQ36.5プロサイクリングチームへ移籍と中心選手がチームを去ったイスラエル。しかしUAEチームエミレーツからスプリンターのパスカル・アッカーマン(ドイツ)とクライマーのジョージ・ベネット(ニュージーランド)が加入。また今年ツール・ド・ロマンディを含むシーズン5勝を飾ったイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)やパリ〜トゥール覇者のライリー・シーハン(アメリカ)など、堅実な戦力補強に成功している。

なお、このロースター確定によって元イスラエルロード王者かつ、前TT王者のオメル・ゴールドスタインの退団が確定。現時点で移籍先などの情報は明らかになっていない。
イスラエル・プレミアテック2024年ロースター
新加入選手
パスカル・アッカーマン(ドイツ)←UAEチームエミレーツ
ジョージ・ベネット(ニュージーランド)←UAEチームエミレーツ
ユーゴ・オフステテール(フランス)←アルケア・サムシック
ジェイク・スチュワート(イギリス)←グルパマFDJ
ミヒャエル・シュヴァルツマン(ドイツ)←ロット・デスティニー
イーサン・ヴァーノン(イギリス)←スーダル・クイックステップ
ライリー・シーハン(アメリカ)←デンバー・ディスラプターズ
オデッド・コグット(イスラエル)←ディベロップメントチーム
ライリー・ピックレル(カナダ)←ディベロップメントチーム
ナダブ・ライズバーグ(イスラエル)←ディベロップメントチーム
継続所属選手
ギヨーム・ボワヴァン(カナダ)
サイモン・クラーク(オーストラリア)
イタマル・アインホルン(イスラエル)
マルコ・フリーゴ(イタリア)
クリストファー・フルーム(イギリス)
ヤコブ・フルサン(デンマーク)
デレク・ジー(カナダ)
メイソン・ホリーマン(イギリス)
ユーゴ・ウル(カナダ)
クリスツ・ニーランズ(ラトビア)
マシュー・リッチテッロ(アメリカ)
ガイ・サジフ(イスラエル)
ニック・シュルツ(オーストラリア)
コービン・ストロング(ニュージーランド)
ディラン・トゥーンス(ベルギー)
トム・ファンアスブルック(ベルギー)
スティーブン・ウィリアムズ(イギリス)
マイケル・ウッズ(カナダ)
マッズ・ウルスシュミット(デンマーク)
リック・ツァベル(ドイツ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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