シクロクロス王者に過去3度輝いているワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が、シクロクロス2023-24年シーズンのスケジュールを公開した。ファンデルプールとは12月22日のエグザクトクロスから6度の対戦を予定し、2月の世界選手権は不出場が濃厚と思われる。



今季CXのスケジュールを発表したワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

「意識的に少ないレース数にした。それは昨年シクロクロスから春(のクラシック)に移行することが精神的に難しかったから。春のクラシックに全力で臨むため、残念ながらレース数を絞ったプログラムにせざるを得なかった」と、ワウト・ファンアールト(ベルギー)は所属するユンボ・ヴィスマのプレスリリースで語った。

過去にシクロクロス世界選手権を3連覇しているファンアールトは、12月9日にベルギー・エッセンで行われるエグザクトクロス第2戦でシーズンイン。そこからクリスマス周辺のエグザクトクロスやUCIワールドカップ、テレネット・スーパープレスティージュに出場し、1月1日恒例のX2Oバドカマートロフェー"GPスヴェンネイス"にも参戦する。

今季の最終レースは1月4日のX2O第5戦を予定しており、レースリストには1月7日と21日に開催されるUCIワールドカップも含めているが、ロードのトレーニング合宿と日程がほぼ重なっているため出場可能性は低いという。レーススケジュールには2月4日のシクロクロス世界選手権(チェコ、ターボル)は含まれておらず、不出場が濃厚と見られる。

ファンアールトとファンデルプールとの直接対決は6度の予定 photo:CorVos

それでもファンアールトは競技を超えたライバルであり、現世界王者のマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)とは計6レースで対決する予定。「今シーズン高いレベルに達することは難しくなるだろう。だがコンディションを上げるために走り、そこで自分の強さを示したい。例年とは異なるシーズンにはなるものの、高い目標を持って臨むことになる」とファンアールトは意気込みを語った。

昨シーズンは14レースに出場して9勝(5度の2位)と高い勝率を残したファンアールトだったが、世界選手権ではファンデルプールに敗れ2位に甘んじた。そのため世界王者を懸けた再戦が期待されていたファンアールトは、「再びシクロクロスを走り、ファンに会うことが楽しみだ。それが僕にとって何より特別なことなんだ」とリリースを締めくくった。
ワウト・ファンアールトCX2023-24年シーズン出場スケジュール
日時 レース 場所
12月9日 エグザクトクロス第2戦 エッセン(ベルギー)
12月22日 エグザクトクロス第3戦 モル(ベルギー)*
12月23日 UCIワールドカップ第9戦 アントウェルペン(ベルギー)*
12月26日 UCIワールドカップ第10戦 ガーフェレ(ベルギー)*
12月27日 テレネット・スーパープレスティージュ第6戦 ヒュースデン・ゾルダー(ベルギー)
12月30日 UCIワールドカップ第11戦 フルスト(オランダ)*
1月1日 X2Oバドカマートロフェー第4戦 バール(ベルギー)*
1月4日 X2Oバドカマートロフェー第5戦 コクサイデ(ベルギー)*
1月7日 UCIワールドカップ第12戦 ゾンホーフェン(ベルギー、未定)
1月21日 UCIワールドカップ第13戦 ベニドルム(スペイン、未定)
text:Sotaro.Arakawa

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