2023/11/18(土) - 17:30
クスはS5ではなくR5を駆り、フルームはポール・スミスエンディションのOSTRO VAMを披露。煌びやかなスペシャルペイントに、個性的なカスタマイズ。さいたまクリテリウムに集った、過去グランツールを制しステージ優勝を挙げてきたチャンピオンたちの機材に迫ります。
セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)のサーヴェロ R5
ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者であるセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)のチョイスは、S5に乗る他のチームメイトと異なりサーヴェロの軽量クライミングモデルであるR5。ツールやブエルタ本戦でもR5を選ぶ場面が多かったが、その理由は「僕はクライマーだしR5を選ぶ機会が多いんだ。もちろん空力面ではS5に敵わないけど、走りはこっちの方が僕に合っている」とのこと。
スラムは52/39Tや54/41Tといった大きなチェーンリングを用意している(トップ10Tカセットを使用するため実質的なギア比はシマノより大きい)が、クスのチョイスは50/37Tと小さめ。新型RED用と推測される情報が自転車界を賑わせているが、さいたま参加選手は全て現行モデルを使っていた。なおシルバーロゴのブレーキレバーは選手供給専用品だ。
足回りはリザーブの40/44ホイールにヴィットリアのCORSA N.EXT(28c)をセットする。レースでは使うCORSA PROに対してこちらはトレーニング用と考えて良いだろう(チームメイトのヤン・トラトニクは同じ組み合わせでチューブド仕様)。クスのR5には厚手の保護ビニールシートがクランクやチェーンステーに貼られていたりと、出来るだけバイクを傷つけないよう配慮されていた。
クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)のポール・スミスエディション
ポール・スミスエディションのファクターOSTRO VAMを引っ提げて注目を集めたのは、過去4度のツール総合覇者であるクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)だ。同じイギリスの盟友のためにデザインされた、ブルーとグリーンベースをベースにしたポール・スミスお得意のカラーリングは目に鮮やか。シートチューブの裏には一見でそれと分かるシグネチャーストライプが記されている。なお販売品はブラックインクの一体型ハンドルにもストライプが入るが、フルームが駆ったバイクのハンドルは普通のカラーリング。
シマノDURA-ACE、ブラックインクのホイール、FSAのクランクセットなどはチーム仕様と共通ではあるものの、グッドイヤーのタイヤ(チームはロゴを消したコンチネンタルタイヤを使う)や、パワーメーターはもちろんコンピューターすら使っていないこと、セッレイタリアのサドル(普段はゲビオマイズド)と、かなり「展示車感」溢れる仕様のままさいたまクリテを走った。
ベルナルとチッコーネの追加スイッチに注目
さいたまクリテを走った選手の中で、変速用追加スイッチを一風変わった場所に取り付けていたのがエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)とジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)の2人だ。
ベルナルはシマノDI2のサテライトスイッチをブラケットフードの下側に穴を開けてセット。場所からして指をレバーのシフトスイッチに動かすことなく中指の腹部分で変速できるようにしたものと推測される。彼のピナレロ DOGMA Fに記された黄色とピンクの帯は、もちろん過去ツール・ド・フランス、そしてジロ・デ・イタリア総合優勝の証。
また、チッコーネはドロップハンドルの両エンドに近い下側部分にスラムのWireless Blipsをセット。場所から推察するに、スプリント中ではなく、リラックスした状態で下ハンドルを握りながら変速するための工夫だろう。
サガンとカブのスペシャルカラー、ハンセンの180mmクランクなどなど
text&photo:So Isobe
セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)のサーヴェロ R5
ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者であるセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)のチョイスは、S5に乗る他のチームメイトと異なりサーヴェロの軽量クライミングモデルであるR5。ツールやブエルタ本戦でもR5を選ぶ場面が多かったが、その理由は「僕はクライマーだしR5を選ぶ機会が多いんだ。もちろん空力面ではS5に敵わないけど、走りはこっちの方が僕に合っている」とのこと。
スラムは52/39Tや54/41Tといった大きなチェーンリングを用意している(トップ10Tカセットを使用するため実質的なギア比はシマノより大きい)が、クスのチョイスは50/37Tと小さめ。新型RED用と推測される情報が自転車界を賑わせているが、さいたま参加選手は全て現行モデルを使っていた。なおシルバーロゴのブレーキレバーは選手供給専用品だ。
足回りはリザーブの40/44ホイールにヴィットリアのCORSA N.EXT(28c)をセットする。レースでは使うCORSA PROに対してこちらはトレーニング用と考えて良いだろう(チームメイトのヤン・トラトニクは同じ組み合わせでチューブド仕様)。クスのR5には厚手の保護ビニールシートがクランクやチェーンステーに貼られていたりと、出来るだけバイクを傷つけないよう配慮されていた。
クリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)のポール・スミスエディション
ポール・スミスエディションのファクターOSTRO VAMを引っ提げて注目を集めたのは、過去4度のツール総合覇者であるクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)だ。同じイギリスの盟友のためにデザインされた、ブルーとグリーンベースをベースにしたポール・スミスお得意のカラーリングは目に鮮やか。シートチューブの裏には一見でそれと分かるシグネチャーストライプが記されている。なお販売品はブラックインクの一体型ハンドルにもストライプが入るが、フルームが駆ったバイクのハンドルは普通のカラーリング。
シマノDURA-ACE、ブラックインクのホイール、FSAのクランクセットなどはチーム仕様と共通ではあるものの、グッドイヤーのタイヤ(チームはロゴを消したコンチネンタルタイヤを使う)や、パワーメーターはもちろんコンピューターすら使っていないこと、セッレイタリアのサドル(普段はゲビオマイズド)と、かなり「展示車感」溢れる仕様のままさいたまクリテを走った。
ベルナルとチッコーネの追加スイッチに注目
さいたまクリテを走った選手の中で、変速用追加スイッチを一風変わった場所に取り付けていたのがエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)とジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)の2人だ。
ベルナルはシマノDI2のサテライトスイッチをブラケットフードの下側に穴を開けてセット。場所からして指をレバーのシフトスイッチに動かすことなく中指の腹部分で変速できるようにしたものと推測される。彼のピナレロ DOGMA Fに記された黄色とピンクの帯は、もちろん過去ツール・ド・フランス、そしてジロ・デ・イタリア総合優勝の証。
また、チッコーネはドロップハンドルの両エンドに近い下側部分にスラムのWireless Blipsをセット。場所から推察するに、スプリント中ではなく、リラックスした状態で下ハンドルを握りながら変速するための工夫だろう。
サガンとカブのスペシャルカラー、ハンセンの180mmクランクなどなど
text&photo:So Isobe
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