2023/10/21(土) - 13:15
UCI(国際自転車競技連合)は2023年のロードシーズン終了と共にUCIポイントランキングを更新した。男子ではUAEチームエミレーツが初の首位となり、個人ではタデイ・ポガチャル(スロベニア)が3連覇を達成。女子ではデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)がチームと共にトップとなった。

今年のツール・ファムを制したデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
10月17日(火)のグリー・ツアー・オブ・グワンシー(UCIワールドツアー)の閉幕によって終了したロードレースの2023年シーズン。日本では11月のツール・ド・おきなわ(UCI1.2)などが残っているものの、それらレースで与えられるUCIポイントは2024年シーズンのものになる。
そのためロードシーズンの終了と共にUCI(国際自転車競技連合)は2023年のランキングを更新。男女共に紹介していく。
男子はポガチャル、女子はフォレリングが首位
2023年に個人で最もUCIポイントを獲得したのは、7695.86点のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。ツール・ド・フランスこそ総合優勝を逃したものの、ポガチャルは今年も積極的にワンデーレースに参戦。春のロンド・ファン・フラーンデレンとアムステルゴールドレース、ラ・フレーシュ・ワロンヌで優勝し、秋のイル・ロンバルディアでは3連覇を果たすなど無類の強さを見せた。

3年連続で男子トップとなったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
2位は6304.07点でツール覇者のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)、3位はリエージュ~バストーニュ~リエージュやTT世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が5631.71点でランクインしている。
女子はデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が自身初となる首位を獲得。ツール・ド・フランス・ファムの総合優勝はもちろん、ストラーデビアンケやアムステルゴールドレース、リエージュなどほぼ負け知らずでポイントを加算。世界選手権でも2位とオランダの新エースに相応しい強さを見せつけた。
更にSDワークスは2位に世界王者のロッタ・コペッキー(ベルギー)、3位にマーレン・ローセル(スイス)とトップ3を独占。また4位も同チームのロレーナ・ウィーベス(オランダ)が入り、今シーズンの圧倒的な強さをUCIポイントでも表した。
UAEが初戴冠、女子はSDワークスが他を圧倒

男子チームで首位となったUAEチームエミレーツ photo:So Isobe
チームランキングではシーズン57勝を挙げたUAEチームエミレーツ(30958.18点)が初制覇。また昨年首位かつ、今年チーム最多となる69勝のユンボ・ヴィスマ(29651.45点)は僅差の2位で、3位は55勝のスーダル・クイックステップ(18697.85点)が入った。そのため破談となったユンボとクイックステップの合併が、どれほど強者同士だったのかをUCIランキングからでも理解できる。
女子はもちろんSDワークス(19571.25点)が首位で、2位のリドル・トレック(9255.53点)に2倍以上のポイント差をつけて3連覇を達成。昨年、両チームのポイント差が351.36点だったことからも、今シーズンのSDワークスがいかに圧倒的だったかが窺える。

2023年の女子プロトンを圧倒したSDワークス photo:CorVos
ちなみにアジアの個人ランキングではアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)が2018年から続く首位を守り、6連覇。チームランキングではマレーシアのトレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームが首位となり、日本のJCLチーム右京が3位にランクインしている。

10月17日(火)のグリー・ツアー・オブ・グワンシー(UCIワールドツアー)の閉幕によって終了したロードレースの2023年シーズン。日本では11月のツール・ド・おきなわ(UCI1.2)などが残っているものの、それらレースで与えられるUCIポイントは2024年シーズンのものになる。
そのためロードシーズンの終了と共にUCI(国際自転車競技連合)は2023年のランキングを更新。男女共に紹介していく。
男子はポガチャル、女子はフォレリングが首位
2023年に個人で最もUCIポイントを獲得したのは、7695.86点のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。ツール・ド・フランスこそ総合優勝を逃したものの、ポガチャルは今年も積極的にワンデーレースに参戦。春のロンド・ファン・フラーンデレンとアムステルゴールドレース、ラ・フレーシュ・ワロンヌで優勝し、秋のイル・ロンバルディアでは3連覇を果たすなど無類の強さを見せた。

2位は6304.07点でツール覇者のヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)、3位はリエージュ~バストーニュ~リエージュやTT世界選手権を制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が5631.71点でランクインしている。
女子はデミ・フォレリング(オランダ、SDワークス)が自身初となる首位を獲得。ツール・ド・フランス・ファムの総合優勝はもちろん、ストラーデビアンケやアムステルゴールドレース、リエージュなどほぼ負け知らずでポイントを加算。世界選手権でも2位とオランダの新エースに相応しい強さを見せつけた。
更にSDワークスは2位に世界王者のロッタ・コペッキー(ベルギー)、3位にマーレン・ローセル(スイス)とトップ3を独占。また4位も同チームのロレーナ・ウィーベス(オランダ)が入り、今シーズンの圧倒的な強さをUCIポイントでも表した。
UAEが初戴冠、女子はSDワークスが他を圧倒

チームランキングではシーズン57勝を挙げたUAEチームエミレーツ(30958.18点)が初制覇。また昨年首位かつ、今年チーム最多となる69勝のユンボ・ヴィスマ(29651.45点)は僅差の2位で、3位は55勝のスーダル・クイックステップ(18697.85点)が入った。そのため破談となったユンボとクイックステップの合併が、どれほど強者同士だったのかをUCIランキングからでも理解できる。
女子はもちろんSDワークス(19571.25点)が首位で、2位のリドル・トレック(9255.53点)に2倍以上のポイント差をつけて3連覇を達成。昨年、両チームのポイント差が351.36点だったことからも、今シーズンのSDワークスがいかに圧倒的だったかが窺える。

ちなみにアジアの個人ランキングではアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)が2018年から続く首位を守り、6連覇。チームランキングではマレーシアのトレンガヌ・ポリゴン・サイクリングチームが首位となり、日本のJCLチーム右京が3位にランクインしている。
2023年UCIポイントランキング
男子個人ランキング | ||
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 7695.86pts |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 6304.07pts |
3位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 5631.71pts |
男子チームランキング | ||
1位 | UAEチームエミレーツ | 30958.18pts |
2位 | ユンボ・ヴィスマ | 29651.45pts |
3位 | スーダル・クイックステップ | 18697.85pts |
女子個人ランキング | ||
1位 | デミ・フォレリング(オランダ、SDワークス) | 6038.86pts |
2位 | ロッタ・コペッキー(ベルギー、SDワークス) | 4367pts |
3位 | マーレン・ローセル(スイス、SDワークス) | 3279.53pts |
女子チームランキング | ||
1位 | SDワークス | 19571.25pts |
2位 | リドル・トレック | 9255.53pts |
3位 | キャニオン・スラム | 9169.22pts |
text:Sotaro.Arakawa
Amazon.co.jp