2023/10/03(火) - 08:00
イル・ロンバルディアと同じロンバルディア州で行われたコッパ・ベルノッキ(UCI1.Pro)。終始ユンボ・ヴィスマが掌握したレースは小集団スプリントに持ち込まれ、ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)がベルギー人3人目となる優勝を飾った。
2023年シーズンも佳境を迎え、残すワールドツアーレースはイル・ロンバルディア(10月7日)とツアー・オブ・グワンシー(10月12日〜)の2つのみ。特に五大クラシック(モニュメント)の一つに数えられるイル・ロンバルディアに向け、このコッパ・ベルノッキ(UCI1.Pro)をはじめ欧州では前哨戦と位置づけられるレースが続々と開催されている。
今年で第104回を迎える今大会はイル・ロンバルディアと同じイタリア・ロンバルディア州で行われるワンデーレースで、ピッコロ・ステルヴィオ(距離1.5km/平均6.5%)を含むコースを7周する。だが最後の丘の頂上からフィニッシュまでの約35kmは下りと平坦路のため、例年通り集団スプリントが予想された。
出場したのはマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)などイル・ロンバルディアを目指す選手たち。序盤からAG2Rシトロエンと1年の契約更新を発表したばかりのローレンス・ワーバス(アメリカ)ら6名が逃げグループを作り、それをワウト・ファンアールト(ベルギー)を擁するユンボ・ヴィスマが中心となったメイン集団が追いかけた。
周回コースに入り、ピッコロ・ステルヴィオを越える度に逃げからは選手が遅れていき、残り48km地点で3人まで減る。それを追うプロトンではアルペシン・ドゥクーニンクやスーダル・クイックステップも牽引に加わり、フィニッシュまで39km地点で逃げを引き戻す。そしてヤン・トラトニク(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が最後のピッコロ・ステルヴィオでペースを作ると、集団の人数は10名まで絞られた。
合併報道に揺れるファンアールトのユンボ・ヴィスマとアラフィリップのスーダル・クイックステップがそれぞれ3名を残す先頭集団の中には、ヒルシと来年アルケア・サムシックへの移籍が決まっているヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ)が入る。そして追走集団を引き離した先頭集団はフィニッシュ地点の待つレニャーノの街に到達。ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)のリードアウトからファンアールトがスプリントを開始した。
ファンアールトの背後にアルバネーゼが食らいつき、その後ろではアラフィリップから勝利を託されたアンドレア・バジオーリ(イタリア)がもがく。しかし、時にピュアスプリンターすら負かすファンアールトのトップスピードは圧倒的で、そのままフィニッシュラインを通過。2021年のレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)に続く、ベルギー人として大会史上3人目となる優勝者に輝いた。
「今シーズンは勝利を逃すことが続いていたこともあり、この優勝は嬉しい。またチームによる素晴らしい走りを勝利に繋げることができ、喜びを感じているよ」とシーズン4勝目(8月のグラベルレースを除く)を飾ったファンアールトは喜んだ。
ファンアールトはこの後イル・ロンバルディアには出場せず、10月5日のグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)ともう1レースを予定。その後はしばらく休養を取り、シクロクロスシーズンに臨む。
2023年シーズンも佳境を迎え、残すワールドツアーレースはイル・ロンバルディア(10月7日)とツアー・オブ・グワンシー(10月12日〜)の2つのみ。特に五大クラシック(モニュメント)の一つに数えられるイル・ロンバルディアに向け、このコッパ・ベルノッキ(UCI1.Pro)をはじめ欧州では前哨戦と位置づけられるレースが続々と開催されている。
今年で第104回を迎える今大会はイル・ロンバルディアと同じイタリア・ロンバルディア州で行われるワンデーレースで、ピッコロ・ステルヴィオ(距離1.5km/平均6.5%)を含むコースを7周する。だが最後の丘の頂上からフィニッシュまでの約35kmは下りと平坦路のため、例年通り集団スプリントが予想された。
出場したのはマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)やジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)などイル・ロンバルディアを目指す選手たち。序盤からAG2Rシトロエンと1年の契約更新を発表したばかりのローレンス・ワーバス(アメリカ)ら6名が逃げグループを作り、それをワウト・ファンアールト(ベルギー)を擁するユンボ・ヴィスマが中心となったメイン集団が追いかけた。
周回コースに入り、ピッコロ・ステルヴィオを越える度に逃げからは選手が遅れていき、残り48km地点で3人まで減る。それを追うプロトンではアルペシン・ドゥクーニンクやスーダル・クイックステップも牽引に加わり、フィニッシュまで39km地点で逃げを引き戻す。そしてヤン・トラトニク(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が最後のピッコロ・ステルヴィオでペースを作ると、集団の人数は10名まで絞られた。
合併報道に揺れるファンアールトのユンボ・ヴィスマとアラフィリップのスーダル・クイックステップがそれぞれ3名を残す先頭集団の中には、ヒルシと来年アルケア・サムシックへの移籍が決まっているヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ)が入る。そして追走集団を引き離した先頭集団はフィニッシュ地点の待つレニャーノの街に到達。ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)のリードアウトからファンアールトがスプリントを開始した。
ファンアールトの背後にアルバネーゼが食らいつき、その後ろではアラフィリップから勝利を託されたアンドレア・バジオーリ(イタリア)がもがく。しかし、時にピュアスプリンターすら負かすファンアールトのトップスピードは圧倒的で、そのままフィニッシュラインを通過。2021年のレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)に続く、ベルギー人として大会史上3人目となる優勝者に輝いた。
「今シーズンは勝利を逃すことが続いていたこともあり、この優勝は嬉しい。またチームによる素晴らしい走りを勝利に繋げることができ、喜びを感じているよ」とシーズン4勝目(8月のグラベルレースを除く)を飾ったファンアールトは喜んだ。
ファンアールトはこの後イル・ロンバルディアには出場せず、10月5日のグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)ともう1レースを予定。その後はしばらく休養を取り、シクロクロスシーズンに臨む。
コッパ・ベルノッキ2023結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 4:09:52 |
2位 | ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ) | |
3位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
4位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ファウスト・マスナダ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | |
6位 | ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | +0:02 |
7位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | +0:05 |
8位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ) | +0:11 |
9位 | ヤン・トラトニク(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | +0:14 |
10位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | +1:30 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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