2023/09/27(水) - 08:15
マレーシアで開催中のツール・ド・ランカウイ第4ステージを迎え、集団スプリントで23歳のダニエル・バボール(チェコ、カハルラル・セグロスRGA)が勝利。山本大喜と小石祐馬は総合首位から16秒差のまま、翌日の山頂フィニッシュに臨む。
東南アジアのマレーシアで行われているツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)は第4ステージを迎えた。コースは真ん中に3級山岳が1つ設定された140.2kmの平坦路。そのため前日ステージの山岳で遅れ、スプリントに絡めなかったピュアスプリンターを含む集団スプリントが濃厚と見られた。
レース序盤に激しい雨に見舞われたこの日は、イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を筆頭にタイや中国、韓国など国際色豊かな8名の逃げ集団が形成される。一方のメイン集団はジョージ・ジャクソン(ニュージーランド)で2連勝を狙うボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリングやグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネなどプロチームが牽引した。
プロトンが逃げをコントロールする典型的なスプリントステージの展開のまま、順調に残り距離を消化していく。そして翌日の山頂フィニッシュの待つクイーンステージのためEFエデュケーション・イージーポストやJCLチーム右京が脚を溜めるプロトンは、残り7km地点で逃げを吸収。勝負は4日連続となる集団スプリントに持ち込まれた。
フィニッシュ地点であるバンダル・メル・ラヤの市街地が近づくにつれ、緊張感の高まるプロトンは相変わらずボルトンエクイティースが牽引する。またチーム解散の危機に陥るヒューマンパワードヘルスもトレインを並べ、カハルラル・セグロスRGAを先頭に最終ストレートに突入。そして残り200mでダニエル・バボール(チェコ、カハルラル・セグロスRGA)がスプリントを開始した。
ここまでのステージでは先んじてスプリントした選手がフィニッシュ手前で抜かれるシーンが続いていたが、バボールは構わず踏み続ける。そのトップスピードには前日勝者のジャクソンも並ぶことすらできず、バボールが勝利を手に入れた。
「良い計画を立て、チームと僕は100%の力を発揮した。良い選手が沢山いるなかでの勝利に、正直少し驚いている」と語ったバボールは、今年プロデビューを果たした23歳。2021年にU23のロードチェコ選手権で優勝して以降は勝利を重ね、今年は8月のボルタ・ア・ポルトガル(UCI2.1)では区間1勝とポイント賞に輝く強さを見せていた。
JCLチーム右京の最上位はレイモンド・クレダー(オランダ)の13位。そして先頭集団でレースを終えた日本王者の山本大喜と小石祐馬は総合首位から16秒遅れで、翌日の超級山岳ゲンティンハイランド(距離8.8km/平均8.6%)が待ち受ける山頂フィニッシュに臨む。
東南アジアのマレーシアで行われているツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)は第4ステージを迎えた。コースは真ん中に3級山岳が1つ設定された140.2kmの平坦路。そのため前日ステージの山岳で遅れ、スプリントに絡めなかったピュアスプリンターを含む集団スプリントが濃厚と見られた。
レース序盤に激しい雨に見舞われたこの日は、イバン・コーボ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を筆頭にタイや中国、韓国など国際色豊かな8名の逃げ集団が形成される。一方のメイン集団はジョージ・ジャクソン(ニュージーランド)で2連勝を狙うボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリングやグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネなどプロチームが牽引した。
プロトンが逃げをコントロールする典型的なスプリントステージの展開のまま、順調に残り距離を消化していく。そして翌日の山頂フィニッシュの待つクイーンステージのためEFエデュケーション・イージーポストやJCLチーム右京が脚を溜めるプロトンは、残り7km地点で逃げを吸収。勝負は4日連続となる集団スプリントに持ち込まれた。
フィニッシュ地点であるバンダル・メル・ラヤの市街地が近づくにつれ、緊張感の高まるプロトンは相変わらずボルトンエクイティースが牽引する。またチーム解散の危機に陥るヒューマンパワードヘルスもトレインを並べ、カハルラル・セグロスRGAを先頭に最終ストレートに突入。そして残り200mでダニエル・バボール(チェコ、カハルラル・セグロスRGA)がスプリントを開始した。
ここまでのステージでは先んじてスプリントした選手がフィニッシュ手前で抜かれるシーンが続いていたが、バボールは構わず踏み続ける。そのトップスピードには前日勝者のジャクソンも並ぶことすらできず、バボールが勝利を手に入れた。
「良い計画を立て、チームと僕は100%の力を発揮した。良い選手が沢山いるなかでの勝利に、正直少し驚いている」と語ったバボールは、今年プロデビューを果たした23歳。2021年にU23のロードチェコ選手権で優勝して以降は勝利を重ね、今年は8月のボルタ・ア・ポルトガル(UCI2.1)では区間1勝とポイント賞に輝く強さを見せていた。
JCLチーム右京の最上位はレイモンド・クレダー(オランダ)の13位。そして先頭集団でレースを終えた日本王者の山本大喜と小石祐馬は総合首位から16秒遅れで、翌日の超級山岳ゲンティンハイランド(距離8.8km/平均8.6%)が待ち受ける山頂フィニッシュに臨む。
ツール・ド・ランカウイ2023第4ステージ結果
1位 | ダニエル・バボール(チェコ、カハルラル・セグロスRGA) | 3:06:05 |
2位 | ジョージ・ジャクソン(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング) | |
3位 | サシャ・ウィーマース(ベルギー、ヒューマンパワードヘルス) | |
4位 | カルロス・カナル(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | |
5位 | ロレンツォ・コンフォルティ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
13位 | レイモンド・クレダー(オランダ、JCLチーム右京) | |
24位 | 大仲凜功(JCLチーム右京) |
個人総合成績
1位 | ジョージ・ジャクソン(ニュージーランド、ボルトンエクイティース・ブラックスポークプロサイクリング) | 16:01:04 |
2位 | エンリーコ・ザノンチェッロ(イタリア、グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ) | +0:06 |
3位 | サイモン・カー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:10 |
4位 | カルロス・カナル(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | +0:12 |
5位 | ラチャノン・ヤオワラト(タイランド・コンチネンタルサイクリングチーム) |
その他の特別賞
ポイント賞 | アーヴィッド・デクレイン(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム) |
山岳賞 | シモン・ペロー(スイス、チューダー・プロサイクリングチーム) |
チーム総合成績 | グリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Langkawi
photo:Tour de Langkawi
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