2023/09/25(月) - 12:00
数多の丘が登場したツール・ド・ルクセンブルク第5ステージはアタックが繰り返される激しい展開に。2021年ラブニール覇者であるトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が独走から勝利を掴み、総合優勝にはマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)が輝いた。
初開催が1935年と歴史深い第83回シュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は最終第5ステージを迎えた。コースはメルシュから首都ルクセンブルクを目指す177.2kmで、コース前半に4つの山岳が設定され、最後はルクセンブルクに設定された短い丘を含んだ周回コースを3周する。
この日はアタックをユンボ・ヴィスマやAG2Rシトロエンが中心となり抑えたため、なかなか逃げグループが形成されなかった。しかしスタート後60kmでようやくマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)ら9名が先頭集団を作り、メイン集団に対し一気に2分のリードを稼ぎ出した。
総合首位のマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)と2秒差で2位につけるのは同じチームのブランドン・マクナルティ(アメリカ)。その1秒遅れ(ヒルシとは3秒差)でベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)がつき、総合4位(33秒差)にもディエゴ・ウリッシ(イタリア)を入れるUAEチームエミレーツは総合優勝に向け万全な状態を整えた。
徐々に逃げとの差を縮めていくプロトンからは、残り43km地点でアンドレア・バジオーリ(イタリア、スーダル・クイックステップ)がアタック。しかし残り26km地点で逃げを飲み込んだメイン集団にバジオーリも引き戻され、今度はリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が仕掛けるものの、ヒルシを振り切ることはできない。
しかし今年のツール・ド・フランスを落車で初日に去り、ブエルタ・ア・エスパーニャも怪我によって不出場と結果の欲しいカラパスは諦めない。再度アタックしたカラパスはUAEが牽引するプロトンから20秒を奪い、遅れて合流したアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB)とフィニッシュを目指した。
モビスターやジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)が牽引に加わるプロトンは残り13kmで先頭の2人を捉え、ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)やエウェン・コステュー(フランス、アルケア・サムシック)のアタックも決まらない。ステージ優勝を目指した激しい攻防によって先頭は14名まで減り、残り2kmの登りでフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)が加速した。
しかしこのスピードアップを利用し、単独先頭に立ったのはトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)だった。2021年のツール・ド・ラブニールを制したヨハンネセンは牽制する後続とのリードを拡げ、そのままガッツポーズと共にフィニッシュラインを通過した。
グランツールデビューとなった今年のツール・ド・フランスでは、何度も逃げから勝利に迫ったヨハンネセン。「非常に高いレベルのレースで僕らが勝つことは不可能だとも思っていた。厳しいステージを越えてもなお僕の脚は良いコンディションにあった。だから勝利を信じ踏み続けた」と、勝利でルクセンブルク一周を締めくくったヨハンネセンは喜んだ。
そして総合優勝は前日の個人タイムトライアルで首位に浮上したヒルシの手に。「ストレスフルなレースだったが、僕には強いチームがいた。僕はベン(ヒーリー)のマークをして、総合でも上位のチームメイトがいたのでリラックスして走ることができたよ」とヒルシは喜んだ。
総合2位をマクナルティがキープしたため、UAEは総合トップツーを独占。前日に総合で逆転を許したヒーリーは悔しくも笑顔を作り表彰台に上がった。
初開催が1935年と歴史深い第83回シュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)は最終第5ステージを迎えた。コースはメルシュから首都ルクセンブルクを目指す177.2kmで、コース前半に4つの山岳が設定され、最後はルクセンブルクに設定された短い丘を含んだ周回コースを3周する。
この日はアタックをユンボ・ヴィスマやAG2Rシトロエンが中心となり抑えたため、なかなか逃げグループが形成されなかった。しかしスタート後60kmでようやくマグナス・コルト(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)ら9名が先頭集団を作り、メイン集団に対し一気に2分のリードを稼ぎ出した。
総合首位のマルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)と2秒差で2位につけるのは同じチームのブランドン・マクナルティ(アメリカ)。その1秒遅れ(ヒルシとは3秒差)でベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)がつき、総合4位(33秒差)にもディエゴ・ウリッシ(イタリア)を入れるUAEチームエミレーツは総合優勝に向け万全な状態を整えた。
徐々に逃げとの差を縮めていくプロトンからは、残り43km地点でアンドレア・バジオーリ(イタリア、スーダル・クイックステップ)がアタック。しかし残り26km地点で逃げを飲み込んだメイン集団にバジオーリも引き戻され、今度はリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が仕掛けるものの、ヒルシを振り切ることはできない。
しかし今年のツール・ド・フランスを落車で初日に去り、ブエルタ・ア・エスパーニャも怪我によって不出場と結果の欲しいカラパスは諦めない。再度アタックしたカラパスはUAEが牽引するプロトンから20秒を奪い、遅れて合流したアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB)とフィニッシュを目指した。
モビスターやジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)が牽引に加わるプロトンは残り13kmで先頭の2人を捉え、ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)やエウェン・コステュー(フランス、アルケア・サムシック)のアタックも決まらない。ステージ優勝を目指した激しい攻防によって先頭は14名まで減り、残り2kmの登りでフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)が加速した。
しかしこのスピードアップを利用し、単独先頭に立ったのはトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)だった。2021年のツール・ド・ラブニールを制したヨハンネセンは牽制する後続とのリードを拡げ、そのままガッツポーズと共にフィニッシュラインを通過した。
グランツールデビューとなった今年のツール・ド・フランスでは、何度も逃げから勝利に迫ったヨハンネセン。「非常に高いレベルのレースで僕らが勝つことは不可能だとも思っていた。厳しいステージを越えてもなお僕の脚は良いコンディションにあった。だから勝利を信じ踏み続けた」と、勝利でルクセンブルク一周を締めくくったヨハンネセンは喜んだ。
そして総合優勝は前日の個人タイムトライアルで首位に浮上したヒルシの手に。「ストレスフルなレースだったが、僕には強いチームがいた。僕はベン(ヒーリー)のマークをして、総合でも上位のチームメイトがいたのでリラックスして走ることができたよ」とヒルシは喜んだ。
総合2位をマクナルティがキープしたため、UAEは総合トップツーを独占。前日に総合で逆転を許したヒーリーは悔しくも笑顔を作り表彰台に上がった。
ツール・ド・ルクセンブルク2023第5ステージ結果
1位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | 4:07:25 |
2位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | +0:08 |
3位 | フランク・ボナムール(フランス、AG2Rシトロエン) | |
4位 | ヴァランタン・マドゥアス(フランス、グルパマFDJ) | |
5位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
24位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | +0:22 |
個人総合成績
1位 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) | 17:15:11 |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:02 |
3位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:03 |
4位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:34 |
5位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:35 |
その他の特別賞
ポイント賞 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | マッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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