2023/09/22(金) - 08:40
2日連続で集団スプリントに持ち込まれたツール・ド・ルクセンブルク第2ステージ。先んじてスプリントしたクラーウアナスンをイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケア・サムシック)が残り50mで追い抜き、勝利の雄叫びを上げた。
ベルギーとオランダと共にベネルクスと呼ばれるルクセンブルクで開催中のシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)。初開催が1935年と歴史深い大会の2日目は、バート・モンドルフからマメールに向かう183.9kmで争われた。コース上には急勾配を含む3つの丘が登場するものの、最長登坂距離でも3.5kmと短いため集団スプリントが濃厚と見られた。
今大会の最長距離ステージで逃げを打ったのは前日も逃げに乗ったマッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング)。また山岳賞ジャージを着るウェンゼルと共にバスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン)とルーカ・ファンボーヴェン(ベルギー、ビンゴールWB)を含む3名が逃げ集団を形成し、ボーラ・ハンスグローエが牽引するメイン集団に対し最大3分のリードを得た。
途中雨が路面と選手たちを濡らすなか、レース2つのカテゴリー山岳を越え、徐々に逃げとの差を縮めていくプロトンからベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が仕掛ける。しかしエウェン・コステュー(フランス、アルケア・サムシック)とアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴールWB)がヒーリーを引き戻し、残り11km地点で逃げを吸収した。
下りでジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックしたものの決め手に欠く。そのため集団はひと塊のまま最終ストレートに、ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)を先頭に突入。勝負は2日連続で集団スプリントに持ち込まれた。
ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が集団のスピードを一気に上げるリードアウトを披露し、残り200mを前にセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク)がスプリントを開始する。前日2位の悔しさを晴らしたいクラーウアナスンはトップスピードに乗り、その後ろにティム・ファンダイケ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がつく。
ファンダイケのスピードが伸び悩んだため、そのままクラーウアナスンの勝利と思われたスプリント。しかしフィニッシュ手前50mでファンダイケの背後からイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケア・サムシック)が抜群のタイミングで飛び出し、クラーウアナスンから勝利を奪い取った。
「本当に嬉しい。これが今年2度目、かつプロ通算2度目の勝利。雨が降る厳しいレースとなったが、途中の登りがスプリンターたちを疲弊させたので僕に有利だと思っていた。最終ストレートは僕に適した緩斜面で、完璧なタイミングのスプリントから勝利ができたよ」とビールマンスは喜んだ。
ビールマンスは2013年にベルギー選手権ジュニアロード王者に輝いた27歳。石橋学(JCL TEAM UKYO)が140kmの単独逃げを見せた今年2月のマスカット・クラシック(UCI.1.1)でプロ初勝利を挙げ、その後自身初のツール・ド・フランスに出場。そしてプロ通算2勝目と、ここまでキャリアハイの活躍を見せている。
翌日の第3ステージは終盤に登坂距離3.6km/平均勾配7.7%の山岳を3度越えるクイーンステージ。総合優勝争いを左右する重要な日となる。
ベルギーとオランダと共にベネルクスと呼ばれるルクセンブルクで開催中のシュコダ・ツール・ド・ルクセンブルク(UCI2.Pro)。初開催が1935年と歴史深い大会の2日目は、バート・モンドルフからマメールに向かう183.9kmで争われた。コース上には急勾配を含む3つの丘が登場するものの、最長登坂距離でも3.5kmと短いため集団スプリントが濃厚と見られた。
今大会の最長距離ステージで逃げを打ったのは前日も逃げに乗ったマッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング)。また山岳賞ジャージを着るウェンゼルと共にバスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン)とルーカ・ファンボーヴェン(ベルギー、ビンゴールWB)を含む3名が逃げ集団を形成し、ボーラ・ハンスグローエが牽引するメイン集団に対し最大3分のリードを得た。
途中雨が路面と選手たちを濡らすなか、レース2つのカテゴリー山岳を越え、徐々に逃げとの差を縮めていくプロトンからベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が仕掛ける。しかしエウェン・コステュー(フランス、アルケア・サムシック)とアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴールWB)がヒーリーを引き戻し、残り11km地点で逃げを吸収した。
下りでジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックしたものの決め手に欠く。そのため集団はひと塊のまま最終ストレートに、ティシュ・ベノート (ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)を先頭に突入。勝負は2日連続で集団スプリントに持ち込まれた。
ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ロット・デスティニー)が集団のスピードを一気に上げるリードアウトを披露し、残り200mを前にセーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク)がスプリントを開始する。前日2位の悔しさを晴らしたいクラーウアナスンはトップスピードに乗り、その後ろにティム・ファンダイケ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がつく。
ファンダイケのスピードが伸び悩んだため、そのままクラーウアナスンの勝利と思われたスプリント。しかしフィニッシュ手前50mでファンダイケの背後からイエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケア・サムシック)が抜群のタイミングで飛び出し、クラーウアナスンから勝利を奪い取った。
「本当に嬉しい。これが今年2度目、かつプロ通算2度目の勝利。雨が降る厳しいレースとなったが、途中の登りがスプリンターたちを疲弊させたので僕に有利だと思っていた。最終ストレートは僕に適した緩斜面で、完璧なタイミングのスプリントから勝利ができたよ」とビールマンスは喜んだ。
ビールマンスは2013年にベルギー選手権ジュニアロード王者に輝いた27歳。石橋学(JCL TEAM UKYO)が140kmの単独逃げを見せた今年2月のマスカット・クラシック(UCI.1.1)でプロ初勝利を挙げ、その後自身初のツール・ド・フランスに出場。そしてプロ通算2勝目と、ここまでキャリアハイの活躍を見せている。
翌日の第3ステージは終盤に登坂距離3.6km/平均勾配7.7%の山岳を3度越えるクイーンステージ。総合優勝争いを左右する重要な日となる。
ツール・ド・ルクセンブルク2023第2ステージ結果
1位 | イエンセ・ビールマンス(ベルギー、アルケア・サムシック) | 4:31:10 |
2位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
3位 | ティム・ファンダイケ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
4位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、スーダル・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) | 8:21:59 |
2位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | +0:02 |
3位 | アレクサンデル・アランブル(スペイン、モビスター) | +0:08 |
4位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:09 |
5位 | アレックス・キルシュ(ルクセンブルク、リドル・トレック) | +0:11 |
その他の特別賞
ポイント賞 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) |
山岳賞 | マッツ・ウェンゼル(ルクセンブルク、レオパルドTOGTプロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) |
チーム総合成績 | スーダル・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp