2023/08/24(木) - 13:30
U23版ツール・ド・フランスと呼ばれるツール・ド・ラヴニールがフランスで開催中。日本から留目夕陽ら6名が出場するレースで、初日と3日目のチームTTを制したデンマークが強さを発揮。大会の第4ステージまでをレポートする。
世界最高峰のレースであるツール・ド・フランスのU23版と呼ばれ、プロを目指す選手たちの登竜門であるツール・ド・ラヴニールが開幕した。コースはフランス北西部のカルナックを出発し、アルプス山脈を目指しフランス縦断する8日間(8月20〜27日)。平坦ステージや丘陵、個人タイムトライアルに山岳ステージなど、「未来へのツール」というレース名に相応しい多種多様なレイアウトが設定された。
出場する27チームの中でも注目は、イスラエル・プレミアテック所属のマシュー・リッチテッロや、来季のスーダル・クイックステップ入りが発表されたルーク・ランパーティを擁するアメリカ。また日本からは先日のロード世界選手権でU23ロードレース&タイムトライアルに出場した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)を中心に、チームメイトである山田拓海や橋川丈、津田悠義(キナンレーシングチーム)、天野壮悠(シマノレーシング)、鎌田晃輝(VC福岡)ら6名が出場した。
大会初日はほぼ平坦の140kmコースで争われ、6名の逃げをスイスなどが中心に追う形で展開する。逃げからは途中1名が遅れながも順調に残り距離を消化し、6秒差で逃げ切った小集団スプリントをアンダース・フォルダーガー(デンマーク)が制す。フォルダーガーは来年ジェイコ・アルウラーに移籍する22歳で、メイン集団でフィニッシュした留目は日本勢トップとなる58位だった。
2日目も舞台は189kmの平坦コース。留目や天野がメイン集団で位置取りをするなか、持ち込まれた集団スプリントでラドスワフ・フラチャック(ポーランド)がガッツポーズを作りフィニッシュラインを通過。しかしその隙に右手からフラチャックを追い抜いたリレー・ピクレル(カナダ)がハンドルを投げ、勝利を奪い取った。
第3ステージは北フランスのイスダンからヴァタンを繋ぐ26.5kmのチームタイムトライアルで争われた。フォルダーガーをはじめトレーニー(研修生)としてコフィディスやジェイコへの加入を決めている実力者を揃えたデンマークが、28分13秒のトップタイムを叩き出す。そのタイムにフランスは13秒、ベルギーも31秒と及ばず、デンマークが勝利を決めた。日本は2分遅れの25位だった。
フィニッシュ地点であるエヴォーレバンが最高気温37.5度を記録したため、149kmから133kmにコースが短縮された第4ステージ。スタートから平坦路が続き、終盤に4級山岳(距離1.7km/平均勾配5.6%)とフィニッシュライン手前に1.9km/平均6.3%の登りを含むコースを2周回する。
アタックが繰り返されたレースは、最終周回に飛び出したファビオ・クリステン(スイス)が先行していたアイザック・デルトロ(メキシコ)をキャッチ。そして決死の追走を試みたプロトンに対し、クリステンが1秒差で勝利した。「大会初日、2日目と落車に見舞われた。チームとして集団スプリントに持ち込む予定だったものの、チャンスと思ったので飛び出した」と、来年よりQ36.5プロサイクリングチームへの加入が決まっているクリステンは笑顔で勝利を喜んだ。
厳しいコンディションとレイアウトにもかかわらず、日本勢としては留目が6秒遅れの32位(総合29位)でフィニッシュ。また津田も37秒遅れの46位と健闘した。
世界最高峰のレースであるツール・ド・フランスのU23版と呼ばれ、プロを目指す選手たちの登竜門であるツール・ド・ラヴニールが開幕した。コースはフランス北西部のカルナックを出発し、アルプス山脈を目指しフランス縦断する8日間(8月20〜27日)。平坦ステージや丘陵、個人タイムトライアルに山岳ステージなど、「未来へのツール」というレース名に相応しい多種多様なレイアウトが設定された。
出場する27チームの中でも注目は、イスラエル・プレミアテック所属のマシュー・リッチテッロや、来季のスーダル・クイックステップ入りが発表されたルーク・ランパーティを擁するアメリカ。また日本からは先日のロード世界選手権でU23ロードレース&タイムトライアルに出場した留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)を中心に、チームメイトである山田拓海や橋川丈、津田悠義(キナンレーシングチーム)、天野壮悠(シマノレーシング)、鎌田晃輝(VC福岡)ら6名が出場した。
大会初日はほぼ平坦の140kmコースで争われ、6名の逃げをスイスなどが中心に追う形で展開する。逃げからは途中1名が遅れながも順調に残り距離を消化し、6秒差で逃げ切った小集団スプリントをアンダース・フォルダーガー(デンマーク)が制す。フォルダーガーは来年ジェイコ・アルウラーに移籍する22歳で、メイン集団でフィニッシュした留目は日本勢トップとなる58位だった。
2日目も舞台は189kmの平坦コース。留目や天野がメイン集団で位置取りをするなか、持ち込まれた集団スプリントでラドスワフ・フラチャック(ポーランド)がガッツポーズを作りフィニッシュラインを通過。しかしその隙に右手からフラチャックを追い抜いたリレー・ピクレル(カナダ)がハンドルを投げ、勝利を奪い取った。
第3ステージは北フランスのイスダンからヴァタンを繋ぐ26.5kmのチームタイムトライアルで争われた。フォルダーガーをはじめトレーニー(研修生)としてコフィディスやジェイコへの加入を決めている実力者を揃えたデンマークが、28分13秒のトップタイムを叩き出す。そのタイムにフランスは13秒、ベルギーも31秒と及ばず、デンマークが勝利を決めた。日本は2分遅れの25位だった。
フィニッシュ地点であるエヴォーレバンが最高気温37.5度を記録したため、149kmから133kmにコースが短縮された第4ステージ。スタートから平坦路が続き、終盤に4級山岳(距離1.7km/平均勾配5.6%)とフィニッシュライン手前に1.9km/平均6.3%の登りを含むコースを2周回する。
アタックが繰り返されたレースは、最終周回に飛び出したファビオ・クリステン(スイス)が先行していたアイザック・デルトロ(メキシコ)をキャッチ。そして決死の追走を試みたプロトンに対し、クリステンが1秒差で勝利した。「大会初日、2日目と落車に見舞われた。チームとして集団スプリントに持ち込む予定だったものの、チャンスと思ったので飛び出した」と、来年よりQ36.5プロサイクリングチームへの加入が決まっているクリステンは笑顔で勝利を喜んだ。
厳しいコンディションとレイアウトにもかかわらず、日本勢としては留目が6秒遅れの32位(総合29位)でフィニッシュ。また津田も37秒遅れの46位と健闘した。
第1ステージ結果
1位 | アンダース・フォルダーガー(デンマーク) | 3:08:07 |
2位 | ジャコモ・ヴィッラ(イタリア) | |
3位 | ピエール・ティエリー(フランス) | |
58位 | 留目夕陽 | +0:06 |
第2ステージ結果
1位 | リレー・ピクレル(カナダ) | 4:42:25 |
2位 | ラドスワフ・フラチャック(ポーランド) | |
3位 | ロテム・テネ(イスラエル) | |
26位 | 留目夕陽 | +0:06 |
35位 | 天野壮悠 |
第3ステージ結果(チームタイムトライアル)
1位 | デンマーク | 28:13 |
2位 | フランス | +0:13 |
3位 | ベルギー | +0:31 |
25位 | 日本 | +2:00 |
第4ステージ結果
1位 | ファビオ・クリステン(スイス) | 3:05:02 |
2位 | アイザック・デルトロ(メキシコ) | +0:01 |
3位 | ルーカス・ネルルカー(イギリス) | |
32位 | 留目夕陽 | +0:06 |
46位 | 津田悠義 | +0:37 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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