オランダなど全27チームが出場した第59回ツール・ド・ラヴニール photo:Tour de l'Avenir 世界最高峰のレースであるツール・ド・フランスのU23版と呼ばれ、プロを目指す選手たちの登竜門であるツール・ド・ラヴニールが開幕した。コースはフランス北西部のカルナックを出発し、アルプス山脈を目指しフランス縦断する8日間(8月20〜27日)。平坦ステージや丘陵、個人タイムトライアルに山岳ステージなど、「未来へのツール」というレース名に相応しい多種多様なレイアウトが設定された。
第1ステージ:逃げ切り勝利を飾ったアンダース・フォルダーガー(デンマーク) photo:Tour de l'Avenir 大会初日はほぼ平坦の140kmコースで争われ、6名の逃げをスイスなどが中心に追う形で展開する。逃げからは途中1名が遅れながも順調に残り距離を消化し、6秒差で逃げ切った小集団スプリントをアンダース・フォルダーガー(デンマーク)が制す。フォルダーガーは来年ジェイコ・アルウラーに移籍する22歳で、メイン集団でフィニッシュした留目は日本勢トップとなる58位だった。
第2ステージ:集団スプリントをリレー・ピクレル(カナダ)が制す photo:Tour de l'Avenir 2日目の勝者に輝いたリレー・ピクレル(カナダ) photo:Tour de l'Avenir 第3ステージは北フランスのイスダンからヴァタンを繋ぐ26.5kmのチームタイムトライアルで争われた。フォルダーガーをはじめトレーニー(研修生)としてコフィディスやジェイコへの加入を決めている実力者を揃えたデンマークが、28分13秒のトップタイムを叩き出す。そのタイムにフランスは13秒、ベルギーも31秒と及ばず、デンマークが勝利を決めた。日本は2分遅れの25位だった。
第3ステージ:6位に甘んじだスイス photo:Tour de l'Avenir 勝利を飾ったデンマーク photo:Tour de l'Avenir フィニッシュ地点であるエヴォーレバンが最高気温37.5度を記録したため、149kmから133kmにコースが短縮された第4ステージ。スタートから平坦路が続き、終盤に4級山岳(距離1.7km/平均勾配5.6%)とフィニッシュライン手前に1.9km/平均6.3%の登りを含むコースを2周回する。