2023/08/18(金) - 09:30
超級山岳ピコン・ブランコで生まれた精鋭集団による勝負に持ち込まれたブエルタ・ア・ブルゴス3日目。UAEチームエミレーツの猛攻に耐えたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)が4名によるスプリントを制し、リーダージャージに袖を通した。
前日のチームタイムトライアルを経て、ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)の3日目は超級山岳ピコン・ブランコを越える山岳ステージ。序盤に3つの3級山岳を越え、2021年のブエルタ・ア・エスパーニャでレイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が大逃げを決めた超級山岳ピコン・ブランコ(距離7.8km/平均9%)をクリア。フィニッシュ地点はそこから下り、更に3級山岳を越えた先にある。
この日はボーラ・ハンスグローエとAG2Rシトロエンが逃げグループにそれぞれ2名ずつ送り込むことに成功する。特にボーラからは有力クライマーのレナード・ケムナ(ドイツ)とマッテオ・ファッブロ(イタリア)が入ったため、逃げ切りを警戒したユンボ・ヴィスマはタイトにメイン集団をコントロールした。
9名の逃げ集団はリードが最大3分程度しか許されず、超級山岳ピコン・ブランコの麓でその差は1分まで縮小する。そして登りに入り、2024年限りでの引退を発表しているロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の牽引から、UAEチームエミレーツがプロトン先頭に出てペースアップ。ライバルたちをふるいにかける。
その高速牽引にプロトンからリーダージャージを着るアッティラ・バルテル(ハンガリー、ユンボ・ヴィスマ)が遅れ、逃げグループから飛び出し最後まで粘ったラウル・ガルシア(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を吸収。その頃に集団にはアダム・イェーツ(イギリス)を含むUAEの他に、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター)しか残されていなかった。
ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)に先頭が代わるとペースは一度緩み、ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリングチーム)とアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)が追いつく一方でルビオが脱落する。そして頂上手前でイェーツが加速したもののログリッチとホーゾンを引き離すことはできず、先頭通過したイェーツが山岳賞ジャージを射止めている。
フィニッシュまで36kmを残し先頭を行くイェーツとログリッチ、ホーゾンに下りでウラソフが合流し、順調にローテーションを回した4名は最後の3級山岳を越えてビジャルカヨの街に到達。そしてこの4名によるスプリントでログリッチがウラソフらを抑え、ブルゴス3日目の勝者に輝いた。
「このステージを狙っていたので、この勝利に興奮している。暑く難しいコースだったが、ピコン・ブランコでレース先頭に立つことができた。その後はチームワークによって持ち込んだ好機を掴むだけだった。(ブエルタに向けた)準備は順調だし、いまは点と点を線で結ぶ作業をしている。まだ難しいステージが2つ残っているので、そこでまた脚の具合を試したい」と、前日のチームTTから2連勝を飾ったログリッチは語っている。
この結果、ログリッチが総合リーダージャージをバルテルから引き継ぐことに成功。総合2位には33秒差でウラソフ、38秒差でイェーツが3位につけている。
前日のチームタイムトライアルを経て、ブエルタ・ア・ブルゴス(UCI2.Pro)の3日目は超級山岳ピコン・ブランコを越える山岳ステージ。序盤に3つの3級山岳を越え、2021年のブエルタ・ア・エスパーニャでレイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が大逃げを決めた超級山岳ピコン・ブランコ(距離7.8km/平均9%)をクリア。フィニッシュ地点はそこから下り、更に3級山岳を越えた先にある。
この日はボーラ・ハンスグローエとAG2Rシトロエンが逃げグループにそれぞれ2名ずつ送り込むことに成功する。特にボーラからは有力クライマーのレナード・ケムナ(ドイツ)とマッテオ・ファッブロ(イタリア)が入ったため、逃げ切りを警戒したユンボ・ヴィスマはタイトにメイン集団をコントロールした。
9名の逃げ集団はリードが最大3分程度しか許されず、超級山岳ピコン・ブランコの麓でその差は1分まで縮小する。そして登りに入り、2024年限りでの引退を発表しているロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の牽引から、UAEチームエミレーツがプロトン先頭に出てペースアップ。ライバルたちをふるいにかける。
その高速牽引にプロトンからリーダージャージを着るアッティラ・バルテル(ハンガリー、ユンボ・ヴィスマ)が遅れ、逃げグループから飛び出し最後まで粘ったラウル・ガルシア(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を吸収。その頃に集団にはアダム・イェーツ(イギリス)を含むUAEの他に、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とエイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター)しか残されていなかった。
ジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)に先頭が代わるとペースは一度緩み、ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリングチーム)とアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)が追いつく一方でルビオが脱落する。そして頂上手前でイェーツが加速したもののログリッチとホーゾンを引き離すことはできず、先頭通過したイェーツが山岳賞ジャージを射止めている。
フィニッシュまで36kmを残し先頭を行くイェーツとログリッチ、ホーゾンに下りでウラソフが合流し、順調にローテーションを回した4名は最後の3級山岳を越えてビジャルカヨの街に到達。そしてこの4名によるスプリントでログリッチがウラソフらを抑え、ブルゴス3日目の勝者に輝いた。
「このステージを狙っていたので、この勝利に興奮している。暑く難しいコースだったが、ピコン・ブランコでレース先頭に立つことができた。その後はチームワークによって持ち込んだ好機を掴むだけだった。(ブエルタに向けた)準備は順調だし、いまは点と点を線で結ぶ作業をしている。まだ難しいステージが2つ残っているので、そこでまた脚の具合を試したい」と、前日のチームTTから2連勝を飾ったログリッチは語っている。
この結果、ログリッチが総合リーダージャージをバルテルから引き継ぐことに成功。総合2位には33秒差でウラソフ、38秒差でイェーツが3位につけている。
ブエルタ・ア・ブルゴス2023第3ステージ結果
1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 4:26:00 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリングチーム) | |
5位 | ハビエル・ロモ(スペイン、アスタナ・カザフスタン) | +1:07 |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) | 8:19:25 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | +0:33 |
3位 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) | +0:38 |
4位 | ダミアン・ホーゾン(オーストラリア、Q36.5プロサイクリングチーム) | +1:04 |
5位 | エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) | +1:37 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | アダム・イェーツ(イギリス、UAEチームエミレーツ) |
ヤングライダー賞 | ハビエル・ロモ(スペイン、アスタナ・カザフスタン) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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