2023/08/12(土) - 13:37
「逃し続けていたアルカンシエルをようやく手に入れた」と喜んだのは、史上最年少でTTのアルカンシエルを獲得したレムコ・エヴェネプール(ベルギー)。ロード世界選手権男子エリート個人タイムトライアルを走った選手たちのコメントを紹介します。
優勝 レムコ・エヴェネプール(ベルギー)
世界選手権のタイムトライアルは今シーズンの大きな目標の1つだった。ここでの勝利を長きに渡って目指し、毎年のように表彰台には上がれていたのだが、アルカンシエルを逃し続けていた。だから今日、勝利を掴むことができて本当に嬉しいよ。
またベルギー人として初めて着るタイムトライアルのアルカンシエルだ。特別な気持ちがする。今日は風が強く僕に最適と言える状況ではなかったが、長い距離のおかげで勝つことができた。1つ目の計測地点を通過し、ガンナとのタイム差を知って僅差の戦いになると思っていた。予定よりも速かった自分より、ガンナのタイムが上回っていたので驚いたよ。
少しでもペースを落としたらまた2位や3位になると思い、必死にペース維持に努めた。幸いにも脚が疲れず、踏み続けることができる日だった。いつも10から15ワットほど下回った出力のペースで作戦を立てているんだ。だからスタートして30分を過ぎても限界を超えておらず、また脚に疲れがなかったので”今日はそういう(絶好調の)日”ということがわかった。
―タイムトライアルでは史上最年少での優勝だということは知っていたか?
知らなかったよ。その事実もこの勝利を特別なものにしてくれたね。高地トレーニングではTTバイクでの練習を積んだので、そういった努力がこの結果に繋がった。それにこれで6つあるジャージの内、5つ(ベルギー選手権、ヨーロッパ選手権、世界選手権それぞれのロード&TT)を獲得することができた。だからあと1つ(TTヨーロッパ選手権)を勝って完全制覇を目指すよ。
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア)
今日は苦しみながら、過去最高と呼べる走りができた。しかしそれでもレムコには敵わなかった。この前にトラックで2つのレースを走り(2つの)メダルを獲得したので、今大会には満足している。だが、もちろん銀メダルよりも金が欲しかった。
コース中盤でタイムを失ったが、その具体的な場所や要因はわからない。TTを走っても、今日みたいに何も覚えていないこともあるんだよ。
3位 ジョシュア・ターリング(イギリス)
これが現実とは思えず、実感できるまで数日は要するだろう。本当に嬉しいし、グラスゴーという母国で得られたこの結果は最高だ。(男子ジュニアTTを制した昨年の)オーストラリアも素晴らしかったが、これはそれを遥かに上回る。このメダルはTVの隣に飾る予定だよ。
今日は我慢し、シッティングで向かい風のなか良いペースを刻むことが重要だった。そしてフィニッシュ地点に戻っていくコース(後半)はアップダウンとコーナーが多かった。そして最後の登りは厳しかったよ。既に残るシーズンが楽しみだよ。
5位 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
ベストを尽くし、調子もそこまで悪くなかった。だからフィニッシュし、自分のタイムを見て驚いたよ。ここまでトップとのタイム差が離れているとは思わなかったからね。自分の走りに後悔はないし、特に大きなミスもなかった。単純に十分ではなかったということだ。皆と同じようにコース前半は向かい風で、その中でも踏み込んだ。そして後半は丘もある、終始厳しいコースだった。
―5日前のロードレースの疲れがあると思うか?
わからないが、そうかもしれない。この段階でそれが原因と結論づけるには早すぎると思うが、疲れなどは感じなかった。単純に僕よりも強い選手たちがいたということだと思う。この後は休み、ツアー・オブ・ブリテンからヨーロッパ選手権を目指す予定だ。
21位 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
最良の日とはならなかった。ベストを尽くしたが思うような結果がでなかった。だから満足のレースとは言えない。日曜(のロードレース)で力を使い果たしてしまったのだろう。ここまでのシーズンを休みなく、ハイペースで戦ってきたのでその疲れもあるのだろう。だからいまは心と身体を休めたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
優勝 レムコ・エヴェネプール(ベルギー)
世界選手権のタイムトライアルは今シーズンの大きな目標の1つだった。ここでの勝利を長きに渡って目指し、毎年のように表彰台には上がれていたのだが、アルカンシエルを逃し続けていた。だから今日、勝利を掴むことができて本当に嬉しいよ。
またベルギー人として初めて着るタイムトライアルのアルカンシエルだ。特別な気持ちがする。今日は風が強く僕に最適と言える状況ではなかったが、長い距離のおかげで勝つことができた。1つ目の計測地点を通過し、ガンナとのタイム差を知って僅差の戦いになると思っていた。予定よりも速かった自分より、ガンナのタイムが上回っていたので驚いたよ。
少しでもペースを落としたらまた2位や3位になると思い、必死にペース維持に努めた。幸いにも脚が疲れず、踏み続けることができる日だった。いつも10から15ワットほど下回った出力のペースで作戦を立てているんだ。だからスタートして30分を過ぎても限界を超えておらず、また脚に疲れがなかったので”今日はそういう(絶好調の)日”ということがわかった。
―タイムトライアルでは史上最年少での優勝だということは知っていたか?
知らなかったよ。その事実もこの勝利を特別なものにしてくれたね。高地トレーニングではTTバイクでの練習を積んだので、そういった努力がこの結果に繋がった。それにこれで6つあるジャージの内、5つ(ベルギー選手権、ヨーロッパ選手権、世界選手権それぞれのロード&TT)を獲得することができた。だからあと1つ(TTヨーロッパ選手権)を勝って完全制覇を目指すよ。
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア)
今日は苦しみながら、過去最高と呼べる走りができた。しかしそれでもレムコには敵わなかった。この前にトラックで2つのレースを走り(2つの)メダルを獲得したので、今大会には満足している。だが、もちろん銀メダルよりも金が欲しかった。
コース中盤でタイムを失ったが、その具体的な場所や要因はわからない。TTを走っても、今日みたいに何も覚えていないこともあるんだよ。
3位 ジョシュア・ターリング(イギリス)
これが現実とは思えず、実感できるまで数日は要するだろう。本当に嬉しいし、グラスゴーという母国で得られたこの結果は最高だ。(男子ジュニアTTを制した昨年の)オーストラリアも素晴らしかったが、これはそれを遥かに上回る。このメダルはTVの隣に飾る予定だよ。
今日は我慢し、シッティングで向かい風のなか良いペースを刻むことが重要だった。そしてフィニッシュ地点に戻っていくコース(後半)はアップダウンとコーナーが多かった。そして最後の登りは厳しかったよ。既に残るシーズンが楽しみだよ。
5位 ワウト・ファンアールト(ベルギー)
ベストを尽くし、調子もそこまで悪くなかった。だからフィニッシュし、自分のタイムを見て驚いたよ。ここまでトップとのタイム差が離れているとは思わなかったからね。自分の走りに後悔はないし、特に大きなミスもなかった。単純に十分ではなかったということだ。皆と同じようにコース前半は向かい風で、その中でも踏み込んだ。そして後半は丘もある、終始厳しいコースだった。
―5日前のロードレースの疲れがあると思うか?
わからないが、そうかもしれない。この段階でそれが原因と結論づけるには早すぎると思うが、疲れなどは感じなかった。単純に僕よりも強い選手たちがいたということだと思う。この後は休み、ツアー・オブ・ブリテンからヨーロッパ選手権を目指す予定だ。
21位 タデイ・ポガチャル(スロベニア)
最良の日とはならなかった。ベストを尽くしたが思うような結果がでなかった。だから満足のレースとは言えない。日曜(のロードレース)で力を使い果たしてしまったのだろう。ここまでのシーズンを休みなく、ハイペースで戦ってきたのでその疲れもあるのだろう。だからいまは心と身体を休めたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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