2023/08/10(木) - 09:15
8月9日に行われた世界選手権の男子U23タイムトライアルで、誰もがノーマークだったロレンツォ・ミレージ(イタリア)がアルカンシエルを獲得。ロードの日本勢としてTT種目に唯一出場した留目夕陽は23位でレースを終えている。
翌日に行われる女子エリートの個人TTと同じコースで争われた男子U23タイムトライアル。距離36.2kmに獲得標高差242mのコースは、グラスゴーの北西にあるスターリングを発着地点とする。
スタートから約24kmまではほぼ平坦路で、そこから2つの小さな丘をクリア。キャンブスバーロンという小さい村を経てスターリング市街地に戻ってくる残り4kmから難易度が上がり、選手たちはスターリング城を見ながらフィニッシュ手前750mから6%の勾配を駆け上がる。
前半スタート組の中で気を吐いたのはカナダのU23TT王者かつイネオス・グレナディアーズに所属するマイケル・レオナード(カナダ)だった。平均スピードで49km/hに迫る走りを披露したものの、すぐにUAEチームエミレーツと2028年までの長期契約を結ぶヤン・クリステン(スイス)がそれを8秒上回った。
しかしクリステンの直後に出走したジェイコ・アルウラーのハミシュ・マッケンジー(オーストラリア)が30秒更新する43分51秒でフィニッシュ。昨年のTT世界選手権男子ジュニアで2位の実力を発揮した18歳のマッケンジーだったが、2人を挟みスタートを切ったロレンツォ・ミレージ(イタリア)が43分ジャストという驚異的なタイムを叩き出した。
その平均スピード50.512km/hという圧倒的は走りには、エキポ・ケルンファルマのラウル・ガルシア(スペイン)や来年EFエデュケーション・イージーポストへの加入が決まっているダレン・ラファルティ(アイルランド)も1分近く及ばない。そして留目夕陽が50番目でスタートし、最終的に23位(2分24秒遅れ)で自身2度目のTT世界選手権を終えている。
そして最後から2番目に、昨年2位で優勝候補筆頭のアレック・セガールト(ベルギー)がスタートを切る。セガールトは第1、2中間計測地点でミレージを上回るタイムで通過したものの、後半にスピードが僅かに落ちて43分11秒でフィニッシュ。平均スピード50km/hを超える好走も、ミレージに11秒届かず2年連続の2位に甘んじた。
「出走前から優勝候補であるセガールトのことを意識していた。序盤からいつもより飛ばし、追い風もあり時速60kmぐらいで進むことができた。そしてラスト7kmは力の限り踏み込んだ。フィニッシュ手前25mはかなり厳しかったが、幸運にもスピードを落とさずクリアできるほどの脚が残っていた」と、アルカンシエルに袖を通したミレージは喜んだ。
ダークホースにすら挙げられていなかったミレージによる驚きの勝利。ミレージはDSM・フィルメニッヒの下部チーム出身で、トップチームに昇格した今年は1週間程度のステージレースを中心にプロ1年目の経験を積んでいる21歳だ。世界選手権の後はブエルタ・ア・エスパーニャに出場を予定しており、TTはもちろん登りの改善にも取り組んでいるイタリア注目のオールラウンダーだ。
ミレージや留目らU23の選手たちはこの後、8月12日(土)のU23男子ロードレースに臨む。
翌日に行われる女子エリートの個人TTと同じコースで争われた男子U23タイムトライアル。距離36.2kmに獲得標高差242mのコースは、グラスゴーの北西にあるスターリングを発着地点とする。
スタートから約24kmまではほぼ平坦路で、そこから2つの小さな丘をクリア。キャンブスバーロンという小さい村を経てスターリング市街地に戻ってくる残り4kmから難易度が上がり、選手たちはスターリング城を見ながらフィニッシュ手前750mから6%の勾配を駆け上がる。
前半スタート組の中で気を吐いたのはカナダのU23TT王者かつイネオス・グレナディアーズに所属するマイケル・レオナード(カナダ)だった。平均スピードで49km/hに迫る走りを披露したものの、すぐにUAEチームエミレーツと2028年までの長期契約を結ぶヤン・クリステン(スイス)がそれを8秒上回った。
しかしクリステンの直後に出走したジェイコ・アルウラーのハミシュ・マッケンジー(オーストラリア)が30秒更新する43分51秒でフィニッシュ。昨年のTT世界選手権男子ジュニアで2位の実力を発揮した18歳のマッケンジーだったが、2人を挟みスタートを切ったロレンツォ・ミレージ(イタリア)が43分ジャストという驚異的なタイムを叩き出した。
その平均スピード50.512km/hという圧倒的は走りには、エキポ・ケルンファルマのラウル・ガルシア(スペイン)や来年EFエデュケーション・イージーポストへの加入が決まっているダレン・ラファルティ(アイルランド)も1分近く及ばない。そして留目夕陽が50番目でスタートし、最終的に23位(2分24秒遅れ)で自身2度目のTT世界選手権を終えている。
そして最後から2番目に、昨年2位で優勝候補筆頭のアレック・セガールト(ベルギー)がスタートを切る。セガールトは第1、2中間計測地点でミレージを上回るタイムで通過したものの、後半にスピードが僅かに落ちて43分11秒でフィニッシュ。平均スピード50km/hを超える好走も、ミレージに11秒届かず2年連続の2位に甘んじた。
「出走前から優勝候補であるセガールトのことを意識していた。序盤からいつもより飛ばし、追い風もあり時速60kmぐらいで進むことができた。そしてラスト7kmは力の限り踏み込んだ。フィニッシュ手前25mはかなり厳しかったが、幸運にもスピードを落とさずクリアできるほどの脚が残っていた」と、アルカンシエルに袖を通したミレージは喜んだ。
ダークホースにすら挙げられていなかったミレージによる驚きの勝利。ミレージはDSM・フィルメニッヒの下部チーム出身で、トップチームに昇格した今年は1週間程度のステージレースを中心にプロ1年目の経験を積んでいる21歳だ。世界選手権の後はブエルタ・ア・エスパーニャに出場を予定しており、TTはもちろん登りの改善にも取り組んでいるイタリア注目のオールラウンダーだ。
ミレージや留目らU23の選手たちはこの後、8月12日(土)のU23男子ロードレースに臨む。
ロード世界選手権2023男子U23タイムトライアル結果
1位 | ロレンツォ・ミレージ(イタリア) | 43:00 |
2位 | アレック・セガールト(ベルギー) | +0:11 |
3位 | ハミシュ・マッケンジー(オーストラリア) | +0:51 |
4位 | ラウル・ガルシア(スペイン) | +0:54 |
5位 | ダレン・ラファルティ(アイルランド) | +0:56 |
6位 | ジョシュ・チャールトン(イギリス) | +1:12 |
7位 | ヤコブ・セーデルクヴィスト(スウェーデン) | +1:18 |
8位 | ローガン・カリー(ニュージーランド) | +1:19 |
9位 | ヤン・クリステン(スイス) | +1:21 |
10位 | マイケル・レオナード(カナダ) | +1:29 |
23位 | 留目夕陽 | +2:24 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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