2023/08/01(火) - 08:10
ツール完走直後のラファウ・マイカ(UAEチームエミレーツ)がツール・ド・ポローニュ第3ステージで勝利。登りフィニッシュで前日勝者モホリッチやクフィアトコフスキを退け、2014年大会以来9年ぶりのステージ優勝を掴んだ。
今年で第80回を迎えたツール・ド・ポローニュは3日目。前日のマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)とジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)による一騎打ちから一夜明け、第3ステージもフィニッシュ手前に最大勾配18.8%の登りが用意された。
バウブジフからドゥシュニキ・ズドルイに向かう162.3kmコースは序盤に2つの2級山岳を越え、カテゴリーのつかない丘をクリアしながら残り12km地点にある2級山岳(距離8km/平均4%)を登坂。一度下ってから短い激坂を越えてフィニッシュする。
獲得標高差が3,200mに達する山岳ステージはアンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー)が逃げを打ち、そこに前日も逃げたジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック)が合流する。その後メイン集団からミック・ファンダイケ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とバスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン)が追いつき、4名の逃げグループが形成された。
序盤に設定された2つの2級山岳をモスカが先頭通過し、山岳賞ジャージを獲得した逃げ集団はプロトンから4分までリードを拡大する。しかし最終2級山岳ジェレニエツの麓から、前日に惜しくも勝利を逃したUAEチームエミレーツが高速牽引を開始。そのため集団は最後まで逃げ続けたクロンを頂上手前で捉え、ダウンヒルを挟みフィニッシュの待つ短い登りに突入した。
残り2km地点で集団牽引がUAEからミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)で勝利を狙うイネオス・グレナディアーズに変わる。そしてゲラント・トーマス(イギリス)から先頭を引き継いだパヴェル・シヴァコフ(フランス)が残り400mで役割を終えると、ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ)が加速した。
マイカの後ろにはクフィアトコフスキと総合首位のモホリッチがつき、狭いコーナーから幅広の最終ストレートに突入する。緩やかに左に曲がった先に設定されたフィニッシュラインに、モホリッチとクフィアトコフスキを退けたマイカが先着。右側から迫ったクフィアトコフスキの進路をマイカが妨害したように見えたものの、処分なく正式にマイカの勝利が伝えられた。
総合優勝を果たした2014年の第5ステージ以来、実に9年振りの区間優勝を手に入れたマイカ。「ファンや僕を支えてくれた全ての人たち、そして家族のために僕はここにやってくる。ツール・ド・フランスの直後にもかかわらず僕たちは懸命に走り、ステージ優勝を果たすことができた。前日は残り200mで捉えられ、落ち込んでいたので本当に嬉しい。この後はアルメイダの総合成績と、アッカーマンのスプリントのアシストをしたい」と、喜びを語っている。
翌日の第4ステージは序盤に設定された3級山岳以外は平坦路のスプリントステージ。初日スプリントを制したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)など強力なスプリンターによる争いが予想される。
今年で第80回を迎えたツール・ド・ポローニュは3日目。前日のマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)とジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)による一騎打ちから一夜明け、第3ステージもフィニッシュ手前に最大勾配18.8%の登りが用意された。
バウブジフからドゥシュニキ・ズドルイに向かう162.3kmコースは序盤に2つの2級山岳を越え、カテゴリーのつかない丘をクリアしながら残り12km地点にある2級山岳(距離8km/平均4%)を登坂。一度下ってから短い激坂を越えてフィニッシュする。
獲得標高差が3,200mに達する山岳ステージはアンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・デスティニー)が逃げを打ち、そこに前日も逃げたジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック)が合流する。その後メイン集団からミック・ファンダイケ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)とバスティアン・トロンション(フランス、AG2Rシトロエン)が追いつき、4名の逃げグループが形成された。
序盤に設定された2つの2級山岳をモスカが先頭通過し、山岳賞ジャージを獲得した逃げ集団はプロトンから4分までリードを拡大する。しかし最終2級山岳ジェレニエツの麓から、前日に惜しくも勝利を逃したUAEチームエミレーツが高速牽引を開始。そのため集団は最後まで逃げ続けたクロンを頂上手前で捉え、ダウンヒルを挟みフィニッシュの待つ短い登りに突入した。
残り2km地点で集団牽引がUAEからミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)で勝利を狙うイネオス・グレナディアーズに変わる。そしてゲラント・トーマス(イギリス)から先頭を引き継いだパヴェル・シヴァコフ(フランス)が残り400mで役割を終えると、ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ)が加速した。
マイカの後ろにはクフィアトコフスキと総合首位のモホリッチがつき、狭いコーナーから幅広の最終ストレートに突入する。緩やかに左に曲がった先に設定されたフィニッシュラインに、モホリッチとクフィアトコフスキを退けたマイカが先着。右側から迫ったクフィアトコフスキの進路をマイカが妨害したように見えたものの、処分なく正式にマイカの勝利が伝えられた。
総合優勝を果たした2014年の第5ステージ以来、実に9年振りの区間優勝を手に入れたマイカ。「ファンや僕を支えてくれた全ての人たち、そして家族のために僕はここにやってくる。ツール・ド・フランスの直後にもかかわらず僕たちは懸命に走り、ステージ優勝を果たすことができた。前日は残り200mで捉えられ、落ち込んでいたので本当に嬉しい。この後はアルメイダの総合成績と、アッカーマンのスプリントのアシストをしたい」と、喜びを語っている。
翌日の第4ステージは序盤に設定された3級山岳以外は平坦路のスプリントステージ。初日スプリントを制したティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)やオラフ・コーイ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、モビスター)など強力なスプリンターによる争いが予想される。
ツール・ド・ポローニュ2023第3ステージ結果
1位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | 4:07:55 |
2位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | |
5位 | オスカー・オンレー(イギリス、DSM・フィルメニッヒ) | |
6位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | |
7位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、AG2Rシトロエン) | |
9位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | セルヒオ・イギータ(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
1位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 13:14:56 |
2位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:10 |
3位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | +0:12 |
5位 | イラン・ファンウィルデル(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:20 |
6位 | サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナ・カザフスタン) | |
7位 | オスカー・オンレー(イギリス、DSM・フィルメニッヒ) | |
8位 | エディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー) | |
9位 | レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | シルヴァン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | ジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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