2023/07/07(金) - 15:00
4つの中級山岳を越えるジロ・ドンネ7日目でアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が2日連続の独走勝利。今大会3度目のステージ優勝で、マリアローザのリードを約4分まで拡げた。
全9ステージで行われる第34回ジロ・デ・イタリア・ドンネ(UCIワールドツアー)は大会7日目。翌日はサルデーニャ島への移動を含む休息日のため、イタリア本土での最後の戦いとなった。
リグリア州アルベンガをリビエラ海岸沿いに南へ下り、そこから山岳地帯を巡る走行距離は109.1km。中盤に3級と2級山岳をクリア。そして残り15.5km地点からの2級山岳パラヴェンナ峠(距離6.5km/平均6%)を越え、最後は3級山岳アラッシオ(距離2.6km/平均7.3%)でフィニッシュを迎える。
この日は第3ステージの勝者ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)が「ツール・ド・フランス・ファム(7月23日〜)の準備」のため未出走。そのため與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)を含む144名がアルベンガでスタートを切り、集団が1つのまま40kmが過ぎた辺りでエレナ・ピッローネ(イタリア、イスラエル・プレミアテック・ローランド)が飛び出す。ようやく逃げらしい動きが生まれたものの、長くは続かず、そのカウンターでアタックしたニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス)の動きも不発に終わった。
プロトンでは20歳の若きシクロクロス世界王者フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が最初の3級、2級山岳と連続でトップ通過。その直後にアヌースカ・コステル(オランダ、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が一人逃げを試みるも、総合4位につけるガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)のために集団を牽引するエリザベス・ダイグナン(イギリス)に捉えられる。
そして2級山岳パラヴェンナ峠に入り、スペイン王者マビ・ガルシア(リブレーシング・テックファインド)が単独アタックを成功させる。しかし淡々と一定ペースで踏み続けるアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)がその差を縮めてガルシアを捉え追い抜く頃、その背後にはジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ)とレアリーニしかいなかった。
総合順位を上げるためラブーとレアリーニもローテーションに加わりながら3級山岳アラッシオ(距離2.6km/平均7.3%)に突入し、フィニッシュまで1.5km地点でマリアローザのファンフルーテンがアタック。前日の午後に試走をしたことを明かした登坂をシッティングのまま駆け上がり、24歳のラブーと22歳のレアリーニを引き離したファンフルーテンが、今大会3度目となる区間優勝を手に入れた。
「チームのパウラ・パティーニョかリアヌ・リッパートを逃げに送り、彼女たちで勝負する作戦だった。だが逃げが形成されなかったので自分自身で勝負した。路面状況が悪かったためダンシングができなかったが、素晴らしい景色を楽しむことができた」と、40歳のファンフルーテンは語った。
13秒遅れの区間2位でフィニッシュしたラブーは総合2位に浮上。しかしボーナスタイムを加算したファンフルーテンは、その差を3分56秒まで拡大。休息日を挟み、あと2ステージを残すなか大幅なリードを築いた。
全9ステージで行われる第34回ジロ・デ・イタリア・ドンネ(UCIワールドツアー)は大会7日目。翌日はサルデーニャ島への移動を含む休息日のため、イタリア本土での最後の戦いとなった。
リグリア州アルベンガをリビエラ海岸沿いに南へ下り、そこから山岳地帯を巡る走行距離は109.1km。中盤に3級と2級山岳をクリア。そして残り15.5km地点からの2級山岳パラヴェンナ峠(距離6.5km/平均6%)を越え、最後は3級山岳アラッシオ(距離2.6km/平均7.3%)でフィニッシュを迎える。
この日は第3ステージの勝者ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス)が「ツール・ド・フランス・ファム(7月23日〜)の準備」のため未出走。そのため與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)を含む144名がアルベンガでスタートを切り、集団が1つのまま40kmが過ぎた辺りでエレナ・ピッローネ(イタリア、イスラエル・プレミアテック・ローランド)が飛び出す。ようやく逃げらしい動きが生まれたものの、長くは続かず、そのカウンターでアタックしたニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス)の動きも不発に終わった。
プロトンでは20歳の若きシクロクロス世界王者フェム・ファンエンペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が最初の3級、2級山岳と連続でトップ通過。その直後にアヌースカ・コステル(オランダ、ウノエックス・プロサイクリングチーム)が一人逃げを試みるも、総合4位につけるガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック)のために集団を牽引するエリザベス・ダイグナン(イギリス)に捉えられる。
そして2級山岳パラヴェンナ峠に入り、スペイン王者マビ・ガルシア(リブレーシング・テックファインド)が単独アタックを成功させる。しかし淡々と一定ペースで踏み続けるアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)がその差を縮めてガルシアを捉え追い抜く頃、その背後にはジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ)とレアリーニしかいなかった。
総合順位を上げるためラブーとレアリーニもローテーションに加わりながら3級山岳アラッシオ(距離2.6km/平均7.3%)に突入し、フィニッシュまで1.5km地点でマリアローザのファンフルーテンがアタック。前日の午後に試走をしたことを明かした登坂をシッティングのまま駆け上がり、24歳のラブーと22歳のレアリーニを引き離したファンフルーテンが、今大会3度目となる区間優勝を手に入れた。
「チームのパウラ・パティーニョかリアヌ・リッパートを逃げに送り、彼女たちで勝負する作戦だった。だが逃げが形成されなかったので自分自身で勝負した。路面状況が悪かったためダンシングができなかったが、素晴らしい景色を楽しむことができた」と、40歳のファンフルーテンは語った。
13秒遅れの区間2位でフィニッシュしたラブーは総合2位に浮上。しかしボーナスタイムを加算したファンフルーテンは、その差を3分56秒まで拡大。休息日を挟み、あと2ステージを残すなか大幅なリードを築いた。
ジロ・デ・イタリア・ドンネ2023第7ステージ
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 3:07:52 |
2位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +0:13 |
3位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +0:20 |
4位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、モビスター) | +0:49 |
5位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +0:55 |
6位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | +1:01 |
7位 | エヴィータ・ムジック(フランス、FDJ・スエズ) | +1:06 |
8位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス) | |
9位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | +1:57 |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 18:06:11 |
2位 | ジュリエット・ラブー(フランス、DSM・フィルメニッヒ) | +3:56 |
3位 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) | +4:25 |
4位 | ヴェロニカ・エワーズ(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | +5:35 |
5位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | +5:37 |
6位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJ・スエズ) | +6:16 |
7位 | マビ・ガルシア(スペイン、リブレーシング・テックファインド) | +6:25 |
8位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス) | +6:58 |
9位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、UAEチームADQ) | +7:01 |
10位 | アネ・サンテステバン(スペイン、ジェイコ・アルウラー) | +9:12 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
山岳賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
ヤングライダー賞 | ガイア・レアリーニ(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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