全日本選手権と時を同じく、各国で開催中のロードナショナル選手権。強豪集うスペインではジョナタン・カストロビエホ(イネオス・グレナディアーズ)が6度目のタイムトライアル王者に輝き、イタリア女子ではロンゴボルギーニがカヴァッリを下している。



エリート男子では小石祐馬(JCL TEAM UKYO)が、女子では石田唯(早稲田大学)が個人タイムトライアルを制した全日本選手権ロードレース。各国でも連日ナショナル王者が誕生しており、6月23日(金)はスペインやイタリア、ドイツで個人TTが争われた。

TTスペイン選手権男子エリート表彰台:2位ラスカノ、1位カストロビエホ、3位マス photo:Movistar Team

接戦となったスペインのTT選手権には、直近のツール・ド・スイスの個人TTでレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)を下したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が登場。しかしトップタイムには8秒及ばず4位と表彰台を逃すなか、36歳のベテランであるジョナタン・カストロビエホ(イネオス・グレナディアーズ)が自身6度目の優勝を飾った。また3秒差だったオイエル・ラスカノ(モビスター)は2年連続の2位に甘んじている。

男子と同じ32kmで争われた女子は、ミレイア・ベニート(AGインシュランス・スーダル・クイックステップ)が39歳マビ・ガルシア(リブレーシング・テックファインド)の4連覇を阻止。

一方のイタリア女子エリートではエリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード)がマルタ・カヴァッリ(FDJ・スエズ)を退け、4年連続でナショナル王者ジャージに袖を通している。

TTドイツ選手権を初制覇したニルス・ポリッツ(ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

ドイツでは32.2kmの平坦コースで平均スピード50km/hに迫ったニルス・ポリッツ(ボーラ・ハンスグローエ)が初優勝。ポリッツは2日後に行われるロードレースで大会2連覇を目指す。

UAEチームエミレーツの2人による争いとなったポルトガルでは、イヴォ・オリヴェイラをジョアン・アルメイダが35秒上回って王座を奪還。ジロ・デ・イタリアで総合3位と好成績を残したアルメイダは、このあと7月29日開幕のツール・ド・ポローニュを挟み、8月のブエルタ・ア・エスパーニャでプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)とゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)と再び対決する。
TTスペイン選手権男子エリート結果(32km)
1位 ジョナタン・カストロビエホ(イネオス・グレナディアーズ) 36:44
2位 オイエル・ラスカノ(モビスター) 0:03
3位 ルイス・マス(モビスター) 0:06
TTスペイン選手権女子エリート結果(32km)
1位 ミレイア・ベニート(AGインシュランス・スーダル・クイックステップ) 43:20
2位 マビ・ガルシア(リブレーシング・テックファインド) 0:01
3位 サンドラ・アロンソ(セラティツィット・WNTプロサイクリング) 0:30
TTイタリア選手権女子エリート結果(25.7km)
1位 エリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード) 37:43
2位 マルタ・カヴァッリ(FDJ・スエズ) 0:48
3位 アレッシア・ヴィギリア(トップガールズ・ファッサボルトロ) 1:11
TTドイツ選手権男子エリート結果(32.2km)
1位 ニルス・ポリッツ(ボーラ・ハンスグローエ) 38:52
2位 ミゲル・ハイデマン(レオパルドTOGTプロサイクリング) 0:11
3位 マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ) 0:15
TTポルトガル選手権男子エリート結果
1位 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ) 38:51
2位 イヴォ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ) 0:35
3位 ジョアキム・シルヴァ(エファペルサイクリング) 2:23
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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