2023/06/15(木) - 08:30
ツール・ド・スイス4日目でフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)が最終1級山岳を制覇。エヴェネプールたちに1分差をつけ、総合で首位浮上を叶えた。
全8日間に渡り開催されるツール・ド・スイスは、4日目にして総合優勝を大きく左右する過酷な山岳ステージを迎えた。昨年のツール・ド・フランスでも通過したレマン湖近くのモンテーを出発して平坦路を進み、1級山岳クラン・モンタナ(距離14.6km/平均6.7%)を通過。テクニカルな16kmのダウンヒル区間を経て3級山岳を挟み、途中下り区間を含む1級山岳ホヘンウェグ(距離19km/平均4.5%)を駆け上がる。フィニッシュ地点はその頂上から4kmの下りと平坦路の先にある。
152.5kmの比較的ショートコースで争われたこの日は、序盤から激しいアタック合戦により最初の1時間が平均54km/hに迫るスピードで進行した。その結果、今年が現役ラストイヤーのダリル・インピー(南アフリカ、イスラエル・プレミアテック)を含む10名がエスケープに成功。そこに総合で1分56秒遅れのジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)が単独合流を果たしたため、トレック・セガフレードが先導するメイン集団は3分以上のリードを許さないタイトなコントロールを見せた。
1級山岳クラン・モンタナの頂上は前日も逃げたリリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)を退け、パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)がトップで通過。エインコールは続く3級山岳も最大ポイント獲得したものの、累計ポイントで上回ったカルメジャーヌが山岳賞ジャージを射止めている。
そして逃げグループは1級山岳ホヘンウェグ(距離19km/平均4.5%)に入り、平均勾配が7.8%ある最初の8km区間でカルメジャーヌがアタックする。その約2分後方のプロトンでは前日区間2位だったフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)を引き連れ、ミカエル・シュレル(フランス、AG2Rシトロエン)が加速。フィニッシュまで約21kmを残してスタートした登坂勝負に、前日の最終山岳で力を見せたフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が遅れていった。
シュレルの牽引が終わったガルは、逃げから落ちてきたスタン・デウルフ(ベルギー、AG2Rシトロエン)に応援の水を掛けられながらメイン集団との差を徐々に拡げていく。そして先頭集団を組むメーダーたちに追いついたガルは、呼吸を整えることもせずそのまま単独でレース先頭に立った。
早くもガルに1分差をつけられた先鋭集団からはロマン・バルデ(フランス、チームDSM)が単独アタックする。それが呼び水となったようにウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)やペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)らも加速。しかしいずれも決まらず、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が静観する追走集団は逃げを吸収し、1分先を行くガルを追いかけた。
バルデが幾度となくアタックし、それを捉えはするもののエースがそれぞれ単騎のため追走の協調は整わない。そして1級山岳ホヘンウェグを通過し「人生で最も脚に力を感じた」と語るガルが大観衆の待つフィニッシュラインに到達。プロ4年目にしてキャリア初勝利を掴み取った。
「この勝利が信じられず、頭が真っ白だよ。昨日から調子がとても良く、今朝チームに”今日も同じコンディションだったらアタックする”と伝えていた。だから残り20kmからミカエル(シュレル)と共に仕掛けた。この上ない幸せを感じているよ」と、総合首位にもたった25歳のガルはそう喜んだ。
一方、約1分遅れでやってきた追走集団は終始一定のペース踏み続けたエヴェネプールが最後に飛び出して2位。前日勝者のスケルモースは区間3位に入り、リーダージャージを手放した。
全8日間に渡り開催されるツール・ド・スイスは、4日目にして総合優勝を大きく左右する過酷な山岳ステージを迎えた。昨年のツール・ド・フランスでも通過したレマン湖近くのモンテーを出発して平坦路を進み、1級山岳クラン・モンタナ(距離14.6km/平均6.7%)を通過。テクニカルな16kmのダウンヒル区間を経て3級山岳を挟み、途中下り区間を含む1級山岳ホヘンウェグ(距離19km/平均4.5%)を駆け上がる。フィニッシュ地点はその頂上から4kmの下りと平坦路の先にある。
152.5kmの比較的ショートコースで争われたこの日は、序盤から激しいアタック合戦により最初の1時間が平均54km/hに迫るスピードで進行した。その結果、今年が現役ラストイヤーのダリル・インピー(南アフリカ、イスラエル・プレミアテック)を含む10名がエスケープに成功。そこに総合で1分56秒遅れのジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)が単独合流を果たしたため、トレック・セガフレードが先導するメイン集団は3分以上のリードを許さないタイトなコントロールを見せた。
1級山岳クラン・モンタナの頂上は前日も逃げたリリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)を退け、パスカル・エインコールン(オランダ、ロット・デスティニー)がトップで通過。エインコールは続く3級山岳も最大ポイント獲得したものの、累計ポイントで上回ったカルメジャーヌが山岳賞ジャージを射止めている。
そして逃げグループは1級山岳ホヘンウェグ(距離19km/平均4.5%)に入り、平均勾配が7.8%ある最初の8km区間でカルメジャーヌがアタックする。その約2分後方のプロトンでは前日区間2位だったフェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン)を引き連れ、ミカエル・シュレル(フランス、AG2Rシトロエン)が加速。フィニッシュまで約21kmを残してスタートした登坂勝負に、前日の最終山岳で力を見せたフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)が遅れていった。
シュレルの牽引が終わったガルは、逃げから落ちてきたスタン・デウルフ(ベルギー、AG2Rシトロエン)に応援の水を掛けられながらメイン集団との差を徐々に拡げていく。そして先頭集団を組むメーダーたちに追いついたガルは、呼吸を整えることもせずそのまま単独でレース先頭に立った。
早くもガルに1分差をつけられた先鋭集団からはロマン・バルデ(フランス、チームDSM)が単独アタックする。それが呼び水となったようにウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)やペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)らも加速。しかしいずれも決まらず、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が静観する追走集団は逃げを吸収し、1分先を行くガルを追いかけた。
バルデが幾度となくアタックし、それを捉えはするもののエースがそれぞれ単騎のため追走の協調は整わない。そして1級山岳ホヘンウェグを通過し「人生で最も脚に力を感じた」と語るガルが大観衆の待つフィニッシュラインに到達。プロ4年目にしてキャリア初勝利を掴み取った。
「この勝利が信じられず、頭が真っ白だよ。昨日から調子がとても良く、今朝チームに”今日も同じコンディションだったらアタックする”と伝えていた。だから残り20kmからミカエル(シュレル)と共に仕掛けた。この上ない幸せを感じているよ」と、総合首位にもたった25歳のガルはそう喜んだ。
一方、約1分遅れでやってきた追走集団は終始一定のペース踏み続けたエヴェネプールが最後に飛び出して2位。前日勝者のスケルモースは区間3位に入り、リーダージャージを手放した。
ツール・ド・スイス2023第4ステージ結果
1位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | 3:42:22 |
2位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +1:02 |
3位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | +1:03 |
4位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:05 |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | |
6位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +1:07 |
8位 | シルヴァン・モニケ(ベルギー、ロット・デスティニー) | +1:10 |
9位 | アロルド・テハダ(コロンビア、アスタナ・カザフスタン) | +1:36 |
10位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:49 |
個人総合成績
1位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | 11:19:50 |
2位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | +0:02 |
3位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:16 |
4位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:57 |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +1:12 |
6位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | +1:18 |
7位 | ロマン・バルデ(フランス、チームDSM) | +1:25 |
8位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:26 |
9位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +1:33 |
10位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | +1:50 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | リリアン・カルメジャーヌ(フランス、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) |
ヤングライダー賞 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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