2023/06/07(水) - 09:00
3日連続の集団スプリントに持ち込まれたクリテリウム・デュ・ドーフィネ第3ステージ。リーダージャージを着るクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)が区間2勝目を挙げ、ベネットは斜行、フルーネウェーヘンは危険行為のためそれぞれに降格処分が下された。
ツール・ド・フランスを目指すオールラウンダーが集うクリテリウム・デュ・ドーフィネは3日目を迎え、モニストロル・シュル・ロワールからル・コトーに向かう194.5kmで争われた。序盤に2級山岳を越え、その後の平坦路からフィニッシュ手前18.5km地点に低難易度の4級山岳が登場。レース主催者A.S.O.によるコース分類は丘陵ステージだが、集団スプリントが濃厚なレイアウトとなっている。
逃げ切りの可能性が低いと見たためか、この日は飛び出したのはロレンツォ・ミレージ(イタリア、チームDSM)とマチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー)の2人のみ。しかし早々にミレージがメイン集団に戻り、単独となったビュルゴドーは一時6分のタイム差を築いたものの、コース上で抗議活動がああったためレースは一度ニュートラルへ。その後、残り118km地点から集団がひと塊の状態で再スタートが切られた。
スプリンターチームであるジェイコ・アルウラーとボーラ・ハンスグローエがそれぞれ選手を先頭に送り、プロトンをコントロールしながら距離を消化していく。そしてスプリントポイントとタイムボーナスが与えられる中間スプリント(残り54.6km)ではリーダージャージのクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)がジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)を退け先着。ラポルトは最終的なスプリント賞獲得に向けて10ポイントを加算した。
直後のプロトンでは約14名による落車が発生し、巻き込まれたアラフィリップは無事だったものの、アンドレイ・ツェイツ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)は左膝を負傷してリタイア。チームはレース後、ツェイツが膝の手術を受ける予定だと発表している。
その後レースは穏やかに進み、一つの集団のまま平均勾配3%の4級山岳(残り18.5km)をクリア。アラフィリップがメカトラに見舞われ、この日3度目となるバイク交換を受けながらも集団に復帰するシーンもありながら、総合エースであるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)の安全確保とラポルトでのスプリント2勝目を目指すユンボ・ヴィスマが先頭で、フィニッシュの待つル・コトーの市街地に突入した。
見通しの悪く連続するコーナーにジェームズ・ショー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)などが落車するなか、2日連続勝利を狙うスーダル・クイックステップが先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過。ボーラ・ハンスグローエの最終発射台であるダニー・ファンポッペル(オランダ)から、残り150mでサム・ベネット(アイルランド)がスプリントを開始した。
コース左側から一気に右側へと進路を変えたベネットに、マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)は道を塞がれる。その影響を回避したラポルトが踏み込み、ベネットとのハンドル投げを制した。
リーダージャージを着て今大会2勝目をマークしたラポルト。「ピュアスプリンターがいる中で掴んだこの勝利に驚いている。今日の大きな目標はヨナス(ヴィンゲゴー)を守ることだった。だからその役割を終えた後に、自らの勝利を狙いにいった。久々に平坦の集団スプリントで勝利を狙い、勝利できて嬉しいよ」とラポルトは喜びを語った。
レース後、2着だったベネットには斜行により33位への降格処分が下され、その背後で肩でゴヴェカルを押したフルーネウェーヘンも危険行為として34位へ降格されている。
ツール・ド・フランスを目指すオールラウンダーが集うクリテリウム・デュ・ドーフィネは3日目を迎え、モニストロル・シュル・ロワールからル・コトーに向かう194.5kmで争われた。序盤に2級山岳を越え、その後の平坦路からフィニッシュ手前18.5km地点に低難易度の4級山岳が登場。レース主催者A.S.O.によるコース分類は丘陵ステージだが、集団スプリントが濃厚なレイアウトとなっている。
逃げ切りの可能性が低いと見たためか、この日は飛び出したのはロレンツォ・ミレージ(イタリア、チームDSM)とマチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー)の2人のみ。しかし早々にミレージがメイン集団に戻り、単独となったビュルゴドーは一時6分のタイム差を築いたものの、コース上で抗議活動がああったためレースは一度ニュートラルへ。その後、残り118km地点から集団がひと塊の状態で再スタートが切られた。
スプリンターチームであるジェイコ・アルウラーとボーラ・ハンスグローエがそれぞれ選手を先頭に送り、プロトンをコントロールしながら距離を消化していく。そしてスプリントポイントとタイムボーナスが与えられる中間スプリント(残り54.6km)ではリーダージャージのクリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ)がジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)を退け先着。ラポルトは最終的なスプリント賞獲得に向けて10ポイントを加算した。
直後のプロトンでは約14名による落車が発生し、巻き込まれたアラフィリップは無事だったものの、アンドレイ・ツェイツ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)は左膝を負傷してリタイア。チームはレース後、ツェイツが膝の手術を受ける予定だと発表している。
その後レースは穏やかに進み、一つの集団のまま平均勾配3%の4級山岳(残り18.5km)をクリア。アラフィリップがメカトラに見舞われ、この日3度目となるバイク交換を受けながらも集団に復帰するシーンもありながら、総合エースであるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)の安全確保とラポルトでのスプリント2勝目を目指すユンボ・ヴィスマが先頭で、フィニッシュの待つル・コトーの市街地に突入した。
見通しの悪く連続するコーナーにジェームズ・ショー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト)などが落車するなか、2日連続勝利を狙うスーダル・クイックステップが先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過。ボーラ・ハンスグローエの最終発射台であるダニー・ファンポッペル(オランダ)から、残り150mでサム・ベネット(アイルランド)がスプリントを開始した。
コース左側から一気に右側へと進路を変えたベネットに、マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)は道を塞がれる。その影響を回避したラポルトが踏み込み、ベネットとのハンドル投げを制した。
リーダージャージを着て今大会2勝目をマークしたラポルト。「ピュアスプリンターがいる中で掴んだこの勝利に驚いている。今日の大きな目標はヨナス(ヴィンゲゴー)を守ることだった。だからその役割を終えた後に、自らの勝利を狙いにいった。久々に平坦の集団スプリントで勝利を狙い、勝利できて嬉しいよ」とラポルトは喜びを語った。
レース後、2着だったベネットには斜行により33位への降格処分が下され、その背後で肩でゴヴェカルを押したフルーネウェーヘンも危険行為として34位へ降格されている。
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2023第3ステージ結果
1位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) | 4:43:28 |
2位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | ミラン・メンテン(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
4位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック) | |
5位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | トビアス・バイヤー(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
7位 | アクセル・ジングレ(フランス、コフィディス) | |
8位 | マディス・ミケルス(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
9位 | マルティン・ウーリエンスタッド(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
10位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
33位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
34位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) |
個人総合成績
1位 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) | 12:21:28 |
2位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ) | +0:11 |
3位 | リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:17 |
4位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | +0:19 |
5位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) | +0:23 |
6位 | フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
7位 | マルコ・ブレンナー(ドイツ、チームDSM) | |
8位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、トタルエネルジー) | |
9位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム) | |
10位 | アクセル・ジングレ(フランス、コフィディス) |
その他の特別賞
ポイント賞 | クリストフ・ラポルト(フランス、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | ドナヴァン・グロンダン(アルケア・サムシック) |
ヤングライダー賞 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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