2023/04/30(日) - 01:52
Jプロツアー第6戦の「東日本ロードクラシックDAY1」のレースが、群馬サイクルスポーツセンターで開催された。150kmのレースは最終周回に全ての逃げが吸収され、カウンターアタックを決めた孫崎大樹(キナンレーシングチーム)とフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)のスプリント勝負を孫崎が制して優勝。Jプロツアー初勝利を挙げた。
今年57回目の「東日本ロードクラシック」は、2年ぶりに群馬サイクルスポーツセンター(以下群馬CSC)での開催となった(昨年は日本サイクルスポーツセンターで開催)。前戦の「西日本ロードクラシック」と並んでJプロツアーの中でもステータスの高い大会。ポイント配分が高く、シーズンの行方を左右するレースでもある。
今大会は群馬CSCの6kmサーキットを逆周回のレース。これまで逆周回でのレースは何度か行われてきたが、東日本ロードクラシックとしての大会では初の試み。正周りに比べて登りでの差がつきにくく、明確な勝負どころが少なくなる。
例年であれば4月末の群馬CSCは山桜が咲きそろう時期だが、今年はほとんどの木で花が終わり、数本が散り際の花を残すのみ。この日は暑さを感じる初夏の陽差しの下、25周150kmのレースがスタートした。
5周に渡ってアタックと吸収が繰り返されたのち、7名の先頭集団が形成される。その後6名の追走集団が合流し、レース中盤までに13名となる。メンバーは以下の通り。
ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
渡邊翔太郎、佐藤健(愛三工業レーシングチーム)
香山飛龍、入部正太朗(シマノレーシング)、
松田祥位、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
畑中勇介、山本元喜(キナンレーシングチーム)
細川健太、内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)
小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
加藤辰之介(イナーメ信濃山形)
追走の合流直後に松田と細川が遅れて11名に。メイン集団との差は最大で2分40秒以上まで開く。残り10周を切って愛三工業レーシングチームがメイン集団のコントロールを始めると差は1分台まで縮まる。
残り5周を切ると、先頭集団ではキナンレーシングチームの山本と畑中が波状攻撃を仕掛ける。その間にもメイン集団は差を縮め、チームブリヂストンサイクリングのコントロールにより一気に30秒前後まで詰める。
残り4周、先頭集団から山本、トリビオ、加藤の3名が先行。しかし、さらにペースアップしたメイン集団が差を縮め続け、最終周回の残り3kmを切ったところで全てを吸収する。
その直後、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)とフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が飛び出し、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)が続いて3名がアタック。後続に数秒の差をつけて残り1kmを切る。最後は孫崎とマンセボのスプリント勝負となり、孫崎が競り勝ってJプロツアー初優勝を挙げた。
孫崎大樹コメント
「吸収したあとのカウンターで飛び出して、後ろから5、6人が来ていたけれどトマさんがしっかり引いてくれて、マンセボ選手も捕まるよりは逃げた方が良いと回してくれたので、ギリギリ逃げ切った。トマさんのおかげで脚を残せていたので、最悪後ろから追いつかれても勝つ自信はあった。最後は自分のタイミングできっちり仕事をこなすだけだった。
チームの作戦は、愛三工業やブリヂストンのスプリンターにダメージを与えられるような展開にすることだった。序盤から畑中さんと元喜さんが逃げに乗れたことで有利に運ぶことが出来たので、作戦通りだったと思う。そのまま逃げ切っても良かったけれど、まとまった場合は自分のスプリントで勝負の予定だった。最後決め切ることが出来て良かった。
1月からシーズン・インして、ここまで表彰台はあったけれど、噛み合わない部分もあって勝つことが出来なかったので、ファンや関係者の皆様に「お待たせしました」と。ここから勝利を量産していけるようにしたい」
今年57回目の「東日本ロードクラシック」は、2年ぶりに群馬サイクルスポーツセンター(以下群馬CSC)での開催となった(昨年は日本サイクルスポーツセンターで開催)。前戦の「西日本ロードクラシック」と並んでJプロツアーの中でもステータスの高い大会。ポイント配分が高く、シーズンの行方を左右するレースでもある。
今大会は群馬CSCの6kmサーキットを逆周回のレース。これまで逆周回でのレースは何度か行われてきたが、東日本ロードクラシックとしての大会では初の試み。正周りに比べて登りでの差がつきにくく、明確な勝負どころが少なくなる。
例年であれば4月末の群馬CSCは山桜が咲きそろう時期だが、今年はほとんどの木で花が終わり、数本が散り際の花を残すのみ。この日は暑さを感じる初夏の陽差しの下、25周150kmのレースがスタートした。
5周に渡ってアタックと吸収が繰り返されたのち、7名の先頭集団が形成される。その後6名の追走集団が合流し、レース中盤までに13名となる。メンバーは以下の通り。
ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
渡邊翔太郎、佐藤健(愛三工業レーシングチーム)
香山飛龍、入部正太朗(シマノレーシング)、
松田祥位、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
畑中勇介、山本元喜(キナンレーシングチーム)
細川健太、内田宇海(弱虫ペダルサイクリングチーム)
小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
加藤辰之介(イナーメ信濃山形)
追走の合流直後に松田と細川が遅れて11名に。メイン集団との差は最大で2分40秒以上まで開く。残り10周を切って愛三工業レーシングチームがメイン集団のコントロールを始めると差は1分台まで縮まる。
残り5周を切ると、先頭集団ではキナンレーシングチームの山本と畑中が波状攻撃を仕掛ける。その間にもメイン集団は差を縮め、チームブリヂストンサイクリングのコントロールにより一気に30秒前後まで詰める。
残り4周、先頭集団から山本、トリビオ、加藤の3名が先行。しかし、さらにペースアップしたメイン集団が差を縮め続け、最終周回の残り3kmを切ったところで全てを吸収する。
その直後、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)とフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が飛び出し、孫崎大樹(キナンレーシングチーム)が続いて3名がアタック。後続に数秒の差をつけて残り1kmを切る。最後は孫崎とマンセボのスプリント勝負となり、孫崎が競り勝ってJプロツアー初優勝を挙げた。
孫崎大樹コメント
「吸収したあとのカウンターで飛び出して、後ろから5、6人が来ていたけれどトマさんがしっかり引いてくれて、マンセボ選手も捕まるよりは逃げた方が良いと回してくれたので、ギリギリ逃げ切った。トマさんのおかげで脚を残せていたので、最悪後ろから追いつかれても勝つ自信はあった。最後は自分のタイミングできっちり仕事をこなすだけだった。
チームの作戦は、愛三工業やブリヂストンのスプリンターにダメージを与えられるような展開にすることだった。序盤から畑中さんと元喜さんが逃げに乗れたことで有利に運ぶことが出来たので、作戦通りだったと思う。そのまま逃げ切っても良かったけれど、まとまった場合は自分のスプリントで勝負の予定だった。最後決め切ることが出来て良かった。
1月からシーズン・インして、ここまで表彰台はあったけれど、噛み合わない部分もあって勝つことが出来なかったので、ファンや関係者の皆様に「お待たせしました」と。ここから勝利を量産していけるようにしたい」
Jプロツアー第6戦 東日本ロードクラシック 結果(150km)
1位 | 孫崎大樹(KINAN Racing Team) | 3時間43分16秒 |
2位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス(マトリックスパワータグ) | +0秒 |
3位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
4位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | +1秒 |
5位 | 石原悠希(シマノレーシング) | |
6位 | 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling) |
中間スプリント賞
1回目 香山飛龍(シマノレーシング)
2回目 小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
敢闘賞 加藤辰之介(イナーメ信濃山形)
Jプロツアーリーダー 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
text&photo:Satoru Kato
1回目 香山飛龍(シマノレーシング)
2回目 小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
敢闘賞 加藤辰之介(イナーメ信濃山形)
Jプロツアーリーダー 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
text&photo:Satoru Kato
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