精鋭クライマーによるスプリント決着　ゲイガンハートがヘイグ下し、2日連続勝利

ツアー・オブ・ジ・アルプス2日目は、平均勾配8.5％の最終山岳で絞り込まれた8名によるスプリントで決着。テイオ・ゲイガンハート（イギリス、イネオス・グレナディアーズ）が相性の良いアルプスで2日連続勝利を挙げた。

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全5ステージで行われるツアー・オブ・ジ・アルプス（UCI2.Pro）2日目は、ライト・イム・アルプバッハタールからレノンまでの165.2kmで争われた。アルプス山脈の山間部を通るコースは、終盤に3級と2級山岳メッゾ山（距離3.9km/平均8.5%）という厳しい登りが登場。フィニッシュ地点はそこから4kmの下りと傾斜面の登りを越えた先にある。

この日は序盤から総合争いから脱落したサイモン・カー（イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト）が飛び出し、遅れてセルヒオ・サミティエル（スペイン、モビスター）らが合流する。5名の逃げグループが形成されたものの、リーダーチームであるイネオス・グレナディアーズが前日に続き積極的にメイン集団を牽引。3分15秒以上のリードを許さないタイトなコントロールを見せた。

ゲラント・トーマス（イギリス、イネオス・グレナディアーズ）の主導により早々と逃げグループを吸収したプロトンからは、サンティアゴ・ブイトラゴ（コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス）が飛び出す。これを悠々と引き戻したイネオスは、それ以降強力トレインがアタックを封じながら2級山岳メッゾ山（距離3.9km/平均8.5%）最終山岳の頂上を越えた。

登坂で8名にまで絞られた集団では、緩斜面の残り1kmでジェフェルソン・セペダ（エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト）が仕掛ける。これをジャック・ヘイグ（オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス）をアシストするブイトラゴが潰し、勝負は精鋭クライマーたちによるスプリントへ。

終盤のコーナーでフェリックス・ガル（オーストリア、AG2Rシトロエン）がタイヤを滑らせ落車する。しかし他の選手たちに影響はなく、連続するコーナーをゲイガンハートが先頭でクリアしながら最終ストレートに突入。その背後にピッタリとつくヘイグを振り切ったゲイガンハートが、2日連続となる勝利を手に入れた。

「チームが再び最強だと証明した日。僕たちは高強度でレースをコントロールし、皆で勝利を掴み取った。今夜もまたチームの皆と祝福できる」と喜ぶゲイガンハート。2019年大会では区間2勝しているため、これで7戦4勝と抜群の相性を見せている。

「明日は全く違ったレースとなるだろう」とゲイガンハートが言うように、翌第3ステージはサンヴァレンティーノ峠（距離15.4km/平均7.5%）を登る大会唯一の山頂フィニッシュだ。