2023/04/17(月) - 11:42
Jプロツアー第5戦の「西日本ロードクラシック・播磨中央公園ロードレース」が、4月16日(日)に開催され、僅差のスプリント勝負を制した岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)が優勝した。前日には女子のレースが行われ、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季2勝目を挙げた。

朝から晴れた播磨中央公園だったが・・ photo:Satoru Kato
Jプロツアー第5戦は、今年3回目の開催となる「播磨中央公園ロードレース」。兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園内の道路を使用して設定された1周7kmの周回コースでのレースだ。
今回は「西日本ロードクラシック」としての開催となり、Jプロツアーの中でもステータスの高い、レースレーティング「ゴールド」のレースとして行われる。通常のレースに比べて1.5倍以上のポイントを獲得できるため、総合ランキングを争う上で重要なレースとなる。あわせて、今年6月に行われる全日本選手権ロードレースの出場資格獲得大会に指定された大会でもある。

カーブの連続する区間で長く伸びた集団 photo:Satoru Kato
コースは、丘陵地帯に立地する播磨中央公園の地形を利用したアップダウンが繰り返され、激坂こそ無いもののコース幅が狭くカーブが連続する前半区間で集団が長く引き伸ばされ、ゆるやかに下って一気に登る後半の組み合わせで集団が絞られる。コースの一部が改修されたことで残り1km付近からフィニッシュ手前まで続く登り区間が伸び、高低差も若干増えている。

バイクの先導に続いてローリングスタートしていく photo:Satoru Kato

序盤に形成された5名の先頭集団 photo:Satoru Kato
前日の雨が降り続ける1日から一転して朝から広がった青空の下、午後1時に21周147kmのレースがスタート。フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)のファーストアタックをきっかけに6名の先頭集団が形成される。メンバーは、マンセボ、當原隼人(愛三工業レーシングチーム)、横山航太(シマノレーシング)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、マリア・キアン(稲城FIETS クラスアクト)、小出樹(イナーメ信濃山形)。

レース中盤は群馬グリフィン、愛三工業レーシングチム、シマノレーシングが集団をコントロール photo:Satoru Kato 
石上優大(愛三工業レーシングチーム)がメイン集団を牽引 photo:Satoru Kato
メイン集団はシマノレーシングがコントロール。一時マトリックスパワータグが牽引するも、その後シマノレーシングをメインに愛三工業レーシングチームや群馬グリフィンレーシングチームが協力。6周目には2分30秒以上まで開いた差は、レース中盤にかけて1分50秒前後まで縮まる。

急に降りだした雨の中、水しぶきを上げて走る集団 photo:Satoru Kato
10周を終える頃、急激に広がった雲から雨が落ち始め、数周に渡って大雨となる。それまで縮小傾向にあった先頭集団とメイン集団との差は雨の間に一気に縮まり、15周目に吸収。30名ほどの集団となってレース終盤へ向かう。

残り5周を先頭固定で引き続けたフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
まとまった集団はマトリックスパワータグが終始コントロール。マンセボがほぼ先頭固定のまま周回を重ねて最終周回に入る。残り距離が少なくなると集団からの飛び出しを図る動きが出るものの、決定打にはならないまま残り1kmを過ぎる。

残り50mを切り、草場啓吾、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)の左から岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)が伸びる photo:Satoru Kato

フィニッシュライン上僅差で先着したのは岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato
そして最後の登り区間をクリアして残り200mを切ると、愛三工業レーシングチームの草場啓吾を先頭にスプリントする集団がホームストレートに姿を現す。「草場選手と岡本隼選手のうしろ3番手からまくりに行った」と言う岡本勝哉が、愛三工業ラインの左から前に出て、フィニッシュライン上草場とハンドルを投げ合う。僅差で先着したのは岡本勝哉。日本大学3年生の岡本にとってロードレースの初勝利がJプロツアーの初勝利となる大金星を挙げた。

表彰式 photo:Satoru Kato
岡本勝哉コメント
「登りきったところで集団の前に愛三の草場選手と岡本選手がいて、その2人について行けば自分はスプリントに自信があったので、もしかしたら勝てるかもと考えた。草場選手が岡本選手を発射する予定だったと思うが、まくれる自信があった。レース終盤に周りを見たらみんなキツそうな顔をしていたが、余裕があったので調子の良さを感じていた」

プロリーダージャージの岡本隼(愛三工業レーシングチーム、左)と、ネクストリーダージャージの岡本勝也(チームブリヂストンサイクリング) photo:Satoru Kato
「最近調子が良く、ロードにも乗れていたので、勝てるかもという感触はあった。今年からチームブリヂストンサイクリングに入って、周りからブリヂストンのチームは憧れの存在だからプレッシャーを感じることもあった。でもこんなに早く初勝利を挙げられるとは思っていなかった。
次の目標は再来週の東日本ロードクラシックと、5月の全日本選手権トラック。ロードもトラックも輝けるような走りをしたい」

Jプロツアー第5戦は、今年3回目の開催となる「播磨中央公園ロードレース」。兵庫県加東市にある兵庫県立播磨中央公園内の道路を使用して設定された1周7kmの周回コースでのレースだ。
今回は「西日本ロードクラシック」としての開催となり、Jプロツアーの中でもステータスの高い、レースレーティング「ゴールド」のレースとして行われる。通常のレースに比べて1.5倍以上のポイントを獲得できるため、総合ランキングを争う上で重要なレースとなる。あわせて、今年6月に行われる全日本選手権ロードレースの出場資格獲得大会に指定された大会でもある。

コースは、丘陵地帯に立地する播磨中央公園の地形を利用したアップダウンが繰り返され、激坂こそ無いもののコース幅が狭くカーブが連続する前半区間で集団が長く引き伸ばされ、ゆるやかに下って一気に登る後半の組み合わせで集団が絞られる。コースの一部が改修されたことで残り1km付近からフィニッシュ手前まで続く登り区間が伸び、高低差も若干増えている。


前日の雨が降り続ける1日から一転して朝から広がった青空の下、午後1時に21周147kmのレースがスタート。フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)のファーストアタックをきっかけに6名の先頭集団が形成される。メンバーは、マンセボ、當原隼人(愛三工業レーシングチーム)、横山航太(シマノレーシング)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)、マリア・キアン(稲城FIETS クラスアクト)、小出樹(イナーメ信濃山形)。


メイン集団はシマノレーシングがコントロール。一時マトリックスパワータグが牽引するも、その後シマノレーシングをメインに愛三工業レーシングチームや群馬グリフィンレーシングチームが協力。6周目には2分30秒以上まで開いた差は、レース中盤にかけて1分50秒前後まで縮まる。

10周を終える頃、急激に広がった雲から雨が落ち始め、数周に渡って大雨となる。それまで縮小傾向にあった先頭集団とメイン集団との差は雨の間に一気に縮まり、15周目に吸収。30名ほどの集団となってレース終盤へ向かう。

まとまった集団はマトリックスパワータグが終始コントロール。マンセボがほぼ先頭固定のまま周回を重ねて最終周回に入る。残り距離が少なくなると集団からの飛び出しを図る動きが出るものの、決定打にはならないまま残り1kmを過ぎる。


そして最後の登り区間をクリアして残り200mを切ると、愛三工業レーシングチームの草場啓吾を先頭にスプリントする集団がホームストレートに姿を現す。「草場選手と岡本隼選手のうしろ3番手からまくりに行った」と言う岡本勝哉が、愛三工業ラインの左から前に出て、フィニッシュライン上草場とハンドルを投げ合う。僅差で先着したのは岡本勝哉。日本大学3年生の岡本にとってロードレースの初勝利がJプロツアーの初勝利となる大金星を挙げた。

岡本勝哉コメント
「登りきったところで集団の前に愛三の草場選手と岡本選手がいて、その2人について行けば自分はスプリントに自信があったので、もしかしたら勝てるかもと考えた。草場選手が岡本選手を発射する予定だったと思うが、まくれる自信があった。レース終盤に周りを見たらみんなキツそうな顔をしていたが、余裕があったので調子の良さを感じていた」

「最近調子が良く、ロードにも乗れていたので、勝てるかもという感触はあった。今年からチームブリヂストンサイクリングに入って、周りからブリヂストンのチームは憧れの存在だからプレッシャーを感じることもあった。でもこんなに早く初勝利を挙げられるとは思っていなかった。
次の目標は再来週の東日本ロードクラシックと、5月の全日本選手権トラック。ロードもトラックも輝けるような走りをしたい」
Jプロツアー第5戦 西日本ロードクラシック・播磨中央公園ロードレース 結果(147km)
1位 | 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | 3時間52分41秒 |
2位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | +0秒 |
3位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | |
4位 | 入部正太郎(シマノレーシング) | |
5位 | 岩田聖矢(弱虫ペダル サイクリングチーム) | |
6位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) |
中間スプリント賞
1回目 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
2回目 小森亮平(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー 岡本隼(愛三工業レーシングチーム
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
女子 小林あか里が今季2勝目

女子 スタート photo:Satoru Kato

女子 序盤に早くも3名まで絞られた photo:Satoru Kato 
女子 終盤は小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)と川口うらら(TEAM TATSUNO)のマッチレース photo:Satoru Kato
Jプロツアーの前日に行われた女子のFクラスタは11周77kmで行われた。
朝から降り続ける雨の中、レースは序盤から動く。2周目、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、川口うらら(TEAM TATSUNO)、成海綾香(シエルブルー鹿屋)、仲村陽子(フィッツ)の4名が先行。3周目に仲村が遅れ、5周目には成海も遅れて小林と川口のマッチレースとなる。終盤は小林と川口が交互のアタックするも勝負は決まらず、残り1kmからの最後の登りで川口を振り切った小林が優勝。今季Jフェミニンツアー2勝目を挙げた。

女子 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季2勝目 photo:Satoru Kato

女子 表彰式 photo:Satoru Kato 
フェミニンリーダージャージは成海綾香(シエルブルー鹿屋) photo:Satoru Kato
1回目 トマ・ルバ(KINAN Racing Team)
2回目 小森亮平(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー 岡本隼(愛三工業レーシングチーム
U23リーダー 岡本勝哉(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
女子 小林あか里が今季2勝目



Jプロツアーの前日に行われた女子のFクラスタは11周77kmで行われた。
朝から降り続ける雨の中、レースは序盤から動く。2周目、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、川口うらら(TEAM TATSUNO)、成海綾香(シエルブルー鹿屋)、仲村陽子(フィッツ)の4名が先行。3周目に仲村が遅れ、5周目には成海も遅れて小林と川口のマッチレースとなる。終盤は小林と川口が交互のアタックするも勝負は決まらず、残り1kmからの最後の登りで川口を振り切った小林が優勝。今季Jフェミニンツアー2勝目を挙げた。



女子 結果(77km)
1位 | 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム ) | 2時間24分0秒 |
OPN | 川口うらら(TEAM TATSUNO/オープン参加) | +4秒 |
2位 | 成海綾香(シエルブルー鹿屋) | +9分28秒 |
3位 | 仲村陽子(フィッツ) | +10分46秒 |
※表彰はオープン参加を除く上位3名
中間スプリント賞 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jフェミニンリーダー 成海綾香(CIEL BLEU KANOYA)
DAY1(4月15日)のレース

E1 リーダージャージの南和人(OUTDOORLIFE Racing)が優勝 photo:Satoru Kato 
エリートリーダージャージの南和人(OUTDOORLIFE Racing、写真右)と、U19リーダーの島崎将男(北海道帯広南商業高等学校) photo:Satoru Kato

DAY1 E2優勝 三木颯一郎(松山学院高等学校自転車競技部) photo:Satoru Kato 
E2 表彰式 photo:Satoru Kato

DAY1 E3優勝辻 洸之介(千葉県立銚子商業高等学校) photo:Satoru Kato 
DAY1 E3表彰式 photo:Midori SHIMIZU

マスターズ優勝 中野拓也(mkw) photo:Satoru Kato 
マスターズ表彰式 photo:Satoru Kato
DAY2(4月16日)のレース

Y1優勝 村瀬琶音(Team Grandi Petit) photo:Satoru Kato 
Y1 表彰式 photo:Satoru Kato

Y2優勝 飯干智章(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM) photo:Satoru Kato 
Y2 表彰式 photo:Satoru Kato

DAY2 E2/E3優勝 佐藤后嶺(北海道石狩南高等学校) photo:Kensaku SAKAI
text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, Kensaku SAKAI, Midori SHIMIZU
中間スプリント賞 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jフェミニンリーダー 成海綾香(CIEL BLEU KANOYA)
DAY1(4月15日)のレース








DAY2(4月16日)のレース





text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, Kensaku SAKAI, Midori SHIMIZU
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