2023/04/09(日) - 18:00
4月9日(日)、フランス北部の石畳を舞台とする第120回パリ〜ルーベが開催される。ファンデルプールやファンアールトなど有力選手と共に、29箇所の石畳区間などコースをチェックしておこう。
過去3度の優勝を誇るエディ・メルクス(ベルギー)は「最も権威のあるクラシック」と称する一方で、ベルナール・イノー(フランス)は「苦しみを受け入れるレース」、ファビアン・カンチェラーラ(スイス)は「愚か者のレース」とその過酷さを形容する。本日4月9日(日)に「クラシックの女王」、またの名を「北の地獄」と呼ばれるパリ〜ルーベが開催される。
パリ北部に位置するコンピエーニュを出発するコースは256.6kmのオールフラットで、平野部を縫うように蛇行しながらベルギー国境近くのルーベを目指す。平坦路と言えどレース前半には2〜3%ほどの細かいアップダウンが登場するため、獲得標高差は1,300mほど。そしてスタートから約100kmの快適なアスファルト舗装路を経て、残り160.3kmからいよいよ石畳区間(パヴェ・セクター)が始まる。
最初の「No.29 トロワヴィル〜アンシー」から「No.1 エスパス・シャルル・クルプラント」に至るパヴェ区間は昨年より1つ減った合計29区間。その総距離は54.5km(昨年より300m減)となるため、レース後半部の約3分の1がパヴェに覆われている計算になる。
レースの勝負所は石畳区間についた難易度を見るとわかりやすい。最高難易度5つ星のついているのは「No.19 アランベール」と「No.11 モンサン・ぺヴェル」、そして「No.4 カルフール・ド・ラルブル」の3区間。いずれも全長が2kmを超え、握りこぶし大の石が敷き詰められた「悪路」を見れば、5つ星も納得だ。
そんなパヴェレースの最後を締めくくるのが、スムースな路面のルーベ・ヴェロドローム(トラック競技場)。そのフィニッシュラインを先頭で駆け抜けた選手に、パヴェの石塊で作られたトロフィーが贈られる。
ファンデルプールvsファンアールトの構図は今年も変わらず
コロナ禍による中止を経た2021年以降、毎年注目されるのがマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)によるライバル対決だ。シクロクロスのジュニア世代から続く2人のライバル関係は、ロードに主戦場を移した現在までプロトンのメインストーリーとしてファンを楽しませている。
これまで数々のビッグレースで勝利を収めてきた両者だが、ことパリ〜ルーべに関しては互いに未勝利。ファンアールトが昨年2位、ファンデルプールが2021年に3位と両者表彰台に上がっているだけに、是が非でもその頂点に立ちたいところだ。
ファンデルプールはミラノ〜サンレモで独走勝利した一方で、ファンアールトは石畳のセミクラシックであるE3サクソ・クラシックを制している。共にロンド・ファン・フラーンデレンで敗れたものの、コンディションは互角と言っていいだろう。
しかし、ユンボ・ヴィスマには昨年覇者で今年加入のディラン・ファンバーレ(オランダ)に加え、石畳のヘント〜ウェヴェルヘムとドワルス・ドール・フラーンデレンを制したクリストフ・ラポルト(フランス)がいるため、チーム力ではファンアールトが有利と言える。
またユンボはバイクのハブに取り付け、ブルートゥースで空気圧の調整が可能な機材を導入予定。ファンアールトが使用するかは不明だが、ファンバーレは既にテスト済みだという。ちなみに同様の機材はチームDSMも使用予定で、レース結果にどう影響を与えるかも注目点だ。
その2人に次ぐ注目を集めているのが前TT世界王者フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)。3月のミラノ〜サンレモでファンデルプールとファンアールトと共にソファーに座った、もとい表彰台に上がったガンナはロンドをスキップしてパリ〜ルーベに注力する。似た脚質では前回3位のシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)もコンディションは良く、独走を許すと危険な選手だ。
今年の春のクラシックは壊滅状態と言っていいスーダル・クイックステップはカスパー・アスグリーン(デンマーク)とイヴ・ランパールト(ベルギー)に勝利を託し、他にはロンド3位のマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)やマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、ダークホースとして21歳のアルノー・デリー(ベルギー、ロット・デスティニー)の名も挙げておきたい。
text:Sotaro.Arakawa
過去3度の優勝を誇るエディ・メルクス(ベルギー)は「最も権威のあるクラシック」と称する一方で、ベルナール・イノー(フランス)は「苦しみを受け入れるレース」、ファビアン・カンチェラーラ(スイス)は「愚か者のレース」とその過酷さを形容する。本日4月9日(日)に「クラシックの女王」、またの名を「北の地獄」と呼ばれるパリ〜ルーベが開催される。
パリ北部に位置するコンピエーニュを出発するコースは256.6kmのオールフラットで、平野部を縫うように蛇行しながらベルギー国境近くのルーベを目指す。平坦路と言えどレース前半には2〜3%ほどの細かいアップダウンが登場するため、獲得標高差は1,300mほど。そしてスタートから約100kmの快適なアスファルト舗装路を経て、残り160.3kmからいよいよ石畳区間(パヴェ・セクター)が始まる。
最初の「No.29 トロワヴィル〜アンシー」から「No.1 エスパス・シャルル・クルプラント」に至るパヴェ区間は昨年より1つ減った合計29区間。その総距離は54.5km(昨年より300m減)となるため、レース後半部の約3分の1がパヴェに覆われている計算になる。
レースの勝負所は石畳区間についた難易度を見るとわかりやすい。最高難易度5つ星のついているのは「No.19 アランベール」と「No.11 モンサン・ぺヴェル」、そして「No.4 カルフール・ド・ラルブル」の3区間。いずれも全長が2kmを超え、握りこぶし大の石が敷き詰められた「悪路」を見れば、5つ星も納得だ。
そんなパヴェレースの最後を締めくくるのが、スムースな路面のルーベ・ヴェロドローム(トラック競技場)。そのフィニッシュラインを先頭で駆け抜けた選手に、パヴェの石塊で作られたトロフィーが贈られる。
ファンデルプールvsファンアールトの構図は今年も変わらず
コロナ禍による中止を経た2021年以降、毎年注目されるのがマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)とワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)によるライバル対決だ。シクロクロスのジュニア世代から続く2人のライバル関係は、ロードに主戦場を移した現在までプロトンのメインストーリーとしてファンを楽しませている。
これまで数々のビッグレースで勝利を収めてきた両者だが、ことパリ〜ルーべに関しては互いに未勝利。ファンアールトが昨年2位、ファンデルプールが2021年に3位と両者表彰台に上がっているだけに、是が非でもその頂点に立ちたいところだ。
ファンデルプールはミラノ〜サンレモで独走勝利した一方で、ファンアールトは石畳のセミクラシックであるE3サクソ・クラシックを制している。共にロンド・ファン・フラーンデレンで敗れたものの、コンディションは互角と言っていいだろう。
しかし、ユンボ・ヴィスマには昨年覇者で今年加入のディラン・ファンバーレ(オランダ)に加え、石畳のヘント〜ウェヴェルヘムとドワルス・ドール・フラーンデレンを制したクリストフ・ラポルト(フランス)がいるため、チーム力ではファンアールトが有利と言える。
またユンボはバイクのハブに取り付け、ブルートゥースで空気圧の調整が可能な機材を導入予定。ファンアールトが使用するかは不明だが、ファンバーレは既にテスト済みだという。ちなみに同様の機材はチームDSMも使用予定で、レース結果にどう影響を与えるかも注目点だ。
その2人に次ぐ注目を集めているのが前TT世界王者フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)。3月のミラノ〜サンレモでファンデルプールとファンアールトと共にソファーに座った、もとい表彰台に上がったガンナはロンドをスキップしてパリ〜ルーベに注力する。似た脚質では前回3位のシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)もコンディションは良く、独走を許すと危険な選手だ。
今年の春のクラシックは壊滅状態と言っていいスーダル・クイックステップはカスパー・アスグリーン(デンマーク)とイヴ・ランパールト(ベルギー)に勝利を託し、他にはロンド3位のマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)やマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、ダークホースとして21歳のアルノー・デリー(ベルギー、ロット・デスティニー)の名も挙げておきたい。
text:Sotaro.Arakawa
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