2023/04/07(金) - 09:00
バスクらしい勾配のある山岳が連なったイツリア・バスクカントリー4日目で、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)の登りアタックが成功。追従したミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)をスプリントで下し、2日連続勝利を飾った。
全6ステージで行われるイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)も折り返しの4日目を迎えた。最大勾配26%の登りフィニッシュをヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が制した前日に続き、この日も短い急坂をいくつも越えるステージ。勝負所は残り15kmが頂上の2級山岳ラ・アストゥリアナ(距離7.4km/平均6.3%)で、フィニッシュ地点はそこから15km下った先にある。
発着地点であるサントゥルツィをスタートし、最初の1時間の平均時速が50km/hを超えるハイスピード展開で幕を開ける。40kmを進み、ようやく山岳賞ジャージを着るヨン・バレネチェア(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)やヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が5名の逃げグループを形成した。
メイン集団をコントロールするイネオス・グレナディアーズは、逃げ集団に6分半のタイム差を与えたが、後半にかけて徐々にタイムを削り取っていく。しかし、スピードが上がるそのプロトンでは残り40kmで落車が発生。それには総合首位ヴィンゲゴーの重要なアシスト役ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ)が巻き込まれてレースを降り、同じく落車したフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ)はジャージに無数の穴を空けながらも再び走り出した。
4つ中3つのカテゴリー山岳をトップ通過し、最終的な山岳賞獲得を大きく引き寄せたバレネチェア。しかしその逃げ集団は新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)らが牽引するプロトンに、残り27km地点で吸収。その直後に現れたボーナスタイム付きの中間ポイントはヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)とのマッチスプリントをヴィンゲゴーが制し、-3秒の獲得に成功している。
そしてEFエデュケーション・イージーポストの先導で2級山岳ラ・アストゥリアナ(距離7.4km/平均6.3%)に突入すると、その麓で早くもヴィンゲゴーがもアタックを仕掛けた。
ヴィンゲゴーの加速にリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)や総合3位につけるダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)は遅れるなか、ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が唯一反応する。ヴィンゲゴーが先頭固定でラ・アストゥリアナ頂上を越え、下りはバスク地元でコースを熟知するランダが先導。平地は2人がローテーションを組みながらフィニッシュを目指した。
スーダル・クイックステップが中心となり19名の追走集団が追いかけたものの、先頭の2人には届かない。そして大観衆が声援を送るランダを、ヴィンゲゴーがスプリントで打ち負かした。
前日に続く二連勝を飾ったヴィンゲゴー。「今日は本当に調子が良く、最終山岳で”ならば自分で仕掛けたらいいだろう”と思い、アタックした。そしてついてきたのはミケル(ランダ)だけだった。共に協力し、勝利を掴むことができた。2連勝は今朝考えてもいなかった予想外の結果だ」と、総合2位ランダとのタイム差を12秒まで拡大したヴィンゲゴーは喜んだ。
一方、惜敗するも好走を地元ファンに披露したランダは「ヴィンゲゴーのアタックに全力で食らいついた。手段を問わず勝利を目指したのだが、あと一歩届かなかった。だがまだステージは残っているのでまた挑戦したい」と前向きなコメントを残している。
全6ステージで行われるイツリア・バスクカントリー(UCIワールドツアー)も折り返しの4日目を迎えた。最大勾配26%の登りフィニッシュをヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が制した前日に続き、この日も短い急坂をいくつも越えるステージ。勝負所は残り15kmが頂上の2級山岳ラ・アストゥリアナ(距離7.4km/平均6.3%)で、フィニッシュ地点はそこから15km下った先にある。
発着地点であるサントゥルツィをスタートし、最初の1時間の平均時速が50km/hを超えるハイスピード展開で幕を開ける。40kmを進み、ようやく山岳賞ジャージを着るヨン・バレネチェア(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)やヨナタン・カイセド(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)が5名の逃げグループを形成した。
メイン集団をコントロールするイネオス・グレナディアーズは、逃げ集団に6分半のタイム差を与えたが、後半にかけて徐々にタイムを削り取っていく。しかし、スピードが上がるそのプロトンでは残り40kmで落車が発生。それには総合首位ヴィンゲゴーの重要なアシスト役ローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ)が巻き込まれてレースを降り、同じく落車したフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ)はジャージに無数の穴を空けながらも再び走り出した。
4つ中3つのカテゴリー山岳をトップ通過し、最終的な山岳賞獲得を大きく引き寄せたバレネチェア。しかしその逃げ集団は新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)らが牽引するプロトンに、残り27km地点で吸収。その直後に現れたボーナスタイム付きの中間ポイントはヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス)とのマッチスプリントをヴィンゲゴーが制し、-3秒の獲得に成功している。
そしてEFエデュケーション・イージーポストの先導で2級山岳ラ・アストゥリアナ(距離7.4km/平均6.3%)に突入すると、その麓で早くもヴィンゲゴーがもアタックを仕掛けた。
ヴィンゲゴーの加速にリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)や総合3位につけるダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)は遅れるなか、ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が唯一反応する。ヴィンゲゴーが先頭固定でラ・アストゥリアナ頂上を越え、下りはバスク地元でコースを熟知するランダが先導。平地は2人がローテーションを組みながらフィニッシュを目指した。
スーダル・クイックステップが中心となり19名の追走集団が追いかけたものの、先頭の2人には届かない。そして大観衆が声援を送るランダを、ヴィンゲゴーがスプリントで打ち負かした。
前日に続く二連勝を飾ったヴィンゲゴー。「今日は本当に調子が良く、最終山岳で”ならば自分で仕掛けたらいいだろう”と思い、アタックした。そしてついてきたのはミケル(ランダ)だけだった。共に協力し、勝利を掴むことができた。2連勝は今朝考えてもいなかった予想外の結果だ」と、総合2位ランダとのタイム差を12秒まで拡大したヴィンゲゴーは喜んだ。
一方、惜敗するも好走を地元ファンに披露したランダは「ヴィンゲゴーのアタックに全力で食らいついた。手段を問わず勝利を目指したのだが、あと一歩届かなかった。だがまだステージは残っているのでまた挑戦したい」と前向きなコメントを残している。
イツリア・バスクカントリー2023第4ステージ結果
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 4:22:26 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | +0:02 |
4位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | |
5位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
7位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | |
9位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケア・サムシック) | |
10位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 17:08:56 |
2位 | ミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:12 |
3位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | +0:31 |
4位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:33 |
5位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | |
6位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | +0:36 |
7位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) | +0:37 |
8位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | +0:38 |
9位 | サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー) | +0:39 |
10位 | ジェームス・ノックス(イギリス、スーダル・クイックステップ) | +0:46 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) |
山岳賞 | ヨン・バレネチェア(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) |
ヤングライダー賞 | マティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績 | スーダル・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp