2023/04/11(火) - 12:00
2月26日(日)に開催された明治神宮外苑大学クリテリウム。RCSのシリーズチャンピオンを争った立教大学の中島選手、東京大学の篠崎選手をはじめとした、男子大学生たちのバイクを紹介していきます。
中島渉(立教大学)のフェルト AR FRD
トップバッターは最終戦の明治神宮クリテリウムでシリーズリーダーを大逆転し、2年連続でRCSのシリーズチャンピオンに輝いた立教大学の中島渉。愛車はアメリカンブランドであるフェルトのハイエンドエアロロード"AR FRD"だ。
コンポーネントは11速のシマノDURA-ACEのとULTEGRAなどをミックスしてバイクを構成している。また、中島選手はオフロード競技の出身である名残からかディスクブレーキキャリパーのみ、GRXが搭載されていた。
パワーメーターはシマノのクランク式のFC-R9100-P。ギア比はフロントが52-36T、リアが11-28Tで、シーズンを通してこのギア比で走っているという。ペダルは使い込まれた金属製SPD-SLペダル"ULTEGRA PD-6700"が取り付けられていた。
拘りのポイントはエアロロード"ARシリーズ"に乗っていることから、ハンドル回りをPROのエアロハンドル"VIBEエアロカーボンハンドル"を装着し、なるべくエアロ性能を高めるようなカスタムとなっていた。
サドルはサンマルコのショートノーズサドル"SHORTFIT 2.0 Open-Fit Carbon Fx"が装着され、前乗りのポジションでセッティングされていた。サイクルコンピューターはワフーのELEMENT BOLTを搭載。
ホイールは「コーナーの立ち上がりが軽くて気に入っている」というロヴァール CLX 32。ホイールに取り付けられているタイヤはヴィットリア CORSA GRAPHENE 2.0のクリンチャーモデル。タイヤ幅は25Cで、空気圧は6.4barで使用している。
篠崎蒼平(東京大学)のウィアウィス WAWS-G DISC
明治神宮クリテリウムまでのRCSリーダージャージ着用し、惜しくもシリーズチャンピオンを逃してしまった、東京大学の篠崎蒼平。Jプロツアーの群馬グリフィンレーシングチームにも所属し、実業団のレースでも活躍する学連選手だ。
愛車は群馬グリフィンレーシングチームのメインスポンサーである「サイクルショップタキザワ」が総代理店を務める韓国ブランド、ウィアウィスのオールラウンドモデル"WAWS-G DISC"だ。
機械式の11速シマノコンポーネントで、STIレバーがDURA-ACEでそれ以外はULTEGRAが搭載されていた。パワーメーターはペダル式のアシオマで、シマノ仕様を使用している。使っているギア比はフロントが53-39Tで、リアは11-28Tで「これ以外の組み合わせは使ったことがない」とのこと。
こだわりのポイントはLight Bicycleライトバイシクルのカーボンホイール。ハブとスポークがオイルスリックのカラーで一際目が惹かれる。リムハイトは46.5mmで波打つようなデザインである。ホイールの重量も1300gと軽量な作りになっている。
タイヤはミシュランのPOWER CUPチューブレスレディをクリンチャー使用にしている。空気圧は5~6barで使用。バーテープはチームジャージとバイクに合わせてスパカズの水色のバーテープが巻かれていた。
サドルは東京大学の自転車部にあったというセッレイタリア SLRで、歴代の先輩も使用し、篠崎選手も使用し、サドル先端の表層が捲れ上がるほど使い込まれていた。
伊澤将也(鹿屋体育大学)のキャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD Disc
鹿屋体育大学自転車競技部の主将を務めている伊澤将也。鹿屋体育大学はキャノンデールジャパンから長年に渡って、バイクサポートを受けていることでも有名だが、伊澤選手が使用するのはキャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD Discだ。
トラック競技で活躍する伊澤選手のバイクのこだわりは「空力を突き詰めるのが好きなので、ハンドル幅を狭くし、サドルもタイムトライアル用のサドルを使っています!」と神宮クリテの会場で一際カスタムされている。
ハンドルはDIXIE FLYERのトラック競技用のハンドルを搭載。「STIレバーは付けられるんですが、内装はできません。だから、バーテープを長めに巻いて、ワイヤーを固定するように工夫しています。」とのこと。そして、KCNCの150mmステムを取り付けるなど、トラック選手ならではのカスタムとなっている。
コンポーネントはシマノ12速コンポーネントのDURA-ACE R9200シリーズとULTEGRA R8100シリーズを混ぜて使用している。ギア比はフロントが53-38Tで、リアが11-30Tの組み合わせで、ローターのエアロチェーンリングを使用するなど、エアロ性能を追求するカスタムに。
ペダルはULTEGRAのカーボンペダル。「個人的にトラックバイクやTTバイク、ロードバイクと台数が多いので、DURA-ACEよりも安いULTEGRAのペダルで揃えています。あとスタックハイトも併せたいので同じペダルで揃えています。」とこだわりを語ってくれた。
ホイールはカンパニョーロのBORA ONE 50。タイヤはパナレーサーのAGIRISTのクリンチャーを搭載。タイヤ幅は25Cで空気圧はいつも5.2~5.5barくらいで使用しているという。
副島達海(大阪産業大学)のセンチュリオン GIGADRIVE 4000
2月にオランダで開催されたシクロクロス世界選手権に日本代表として参戦し、MTBで活躍するなどオフロード出身の選手である大阪産業大学の副島達海。
副島選手の愛車はドイツのバイクブランド、センチュリオンのエンデュランスバイク"GIGADRIVE 4000"。「エンデュランスバイクですが、昨年のインカレで完走を果たしているので思い出のバイクになっています」と走れるバイクだという。
「フレームサイズが少し小さめなので長めのステムがついています。シクロクロスでは小回り利く方が好みなので、フレームサイズを小さめにしています。」とサイズ選びのポイントを語ってくれた。コラムに金色のスペーサーを挿し色で入れているのがこだわり。
コンポーネントはULTEGRA 8000シリーズで統一。ギア比はフロントは50-34Tでリアは11-32Tの組み合わせ。「クランクはULTEGRAなんですが、チェーリングは105のチェーリングを使用している」という。
ホイールはDTスイスを取り扱っているマルイからサポートを受けていて、DTスイス PRC 1400 SPLINEを使用している。 「加速感が良くて、とても気に入っています!去年まではアルミのホイールを使っていました。今年からフレームもホイールもカーボンになったので、1kg以上軽くなりました。」と大幅なアップデートを果たしていた。
タイヤはiRC ASPITE PROの28Cを使用いている。軽量なS-LIGTEモデルではなく、耐パンク性のあるノーマルモデルを使用している。「空気圧は5.5barにしています。転びたくないのでグリップ重視の低めの空気圧にしています」と空気圧にシビアなシクロクロッサーらしいセッティングになっていた。
宮本秋哉(駒澤大学卒)のグラファイトデザイン ZANIAH PROTOTYPE
駒澤大学の宮本秋哉のバイクはグラファイトデザイン ZANIAH PROTOTYPE。「エアロフレームではないけど、クリテリウムもロードレースもオールラウンドに使えるところがこのバイクのお気に入りです」とのこと。
コンポーネントはシマノで統一している。11速モデルのDURA-ACEとULTEGRA、105をミックスしてバイクを構成している。ギア比はフロントが53-39T、リアが11-28Tの組み合わせ。インナーもアウターワイヤーもニッセンのケーブルを使っている。
バイクのこだわりを訪ねると、「レバーをうち側に絞って、エアロを意識しています。シェイクスのブラケットカバーは提供されていて、ロゴが紫と黄色の駒澤大学カラーになっているところがポイントです」とバイクには駒澤カラーの紫紺が至る所にちりばめられている。
ハンドルがサトリで、「このバイクの前に乗っていたコーダーブルームの完成車についてきたハンドルが気に入っていて、移植して使っています」とのこと。バーテープは神宮クリテの会場で巻き直していたLivのバーテープ。
ステムがトムソン エリートステムの120mmを搭載している。サドルはセッレイタリアのSLRのカーボンレールモデルで軽量化。サイクルコンピューターはガーミンのEDGE 520を愛用している。
ホイールはマヴィック キシリウム SLE。「イグザリットのブレーキ面でSLEでは珍しい、白ハブ、白スポークのワンポイントが入っています」。タイヤはiRC ASPITE PRO S-LIGHTの25Cで空気圧は6barでクリンチャーにしては低めの設定にしている。
text&photo:Michinari TAKAGI
中島渉(立教大学)のフェルト AR FRD
トップバッターは最終戦の明治神宮クリテリウムでシリーズリーダーを大逆転し、2年連続でRCSのシリーズチャンピオンに輝いた立教大学の中島渉。愛車はアメリカンブランドであるフェルトのハイエンドエアロロード"AR FRD"だ。
コンポーネントは11速のシマノDURA-ACEのとULTEGRAなどをミックスしてバイクを構成している。また、中島選手はオフロード競技の出身である名残からかディスクブレーキキャリパーのみ、GRXが搭載されていた。
パワーメーターはシマノのクランク式のFC-R9100-P。ギア比はフロントが52-36T、リアが11-28Tで、シーズンを通してこのギア比で走っているという。ペダルは使い込まれた金属製SPD-SLペダル"ULTEGRA PD-6700"が取り付けられていた。
拘りのポイントはエアロロード"ARシリーズ"に乗っていることから、ハンドル回りをPROのエアロハンドル"VIBEエアロカーボンハンドル"を装着し、なるべくエアロ性能を高めるようなカスタムとなっていた。
サドルはサンマルコのショートノーズサドル"SHORTFIT 2.0 Open-Fit Carbon Fx"が装着され、前乗りのポジションでセッティングされていた。サイクルコンピューターはワフーのELEMENT BOLTを搭載。
ホイールは「コーナーの立ち上がりが軽くて気に入っている」というロヴァール CLX 32。ホイールに取り付けられているタイヤはヴィットリア CORSA GRAPHENE 2.0のクリンチャーモデル。タイヤ幅は25Cで、空気圧は6.4barで使用している。
篠崎蒼平(東京大学)のウィアウィス WAWS-G DISC
明治神宮クリテリウムまでのRCSリーダージャージ着用し、惜しくもシリーズチャンピオンを逃してしまった、東京大学の篠崎蒼平。Jプロツアーの群馬グリフィンレーシングチームにも所属し、実業団のレースでも活躍する学連選手だ。
愛車は群馬グリフィンレーシングチームのメインスポンサーである「サイクルショップタキザワ」が総代理店を務める韓国ブランド、ウィアウィスのオールラウンドモデル"WAWS-G DISC"だ。
機械式の11速シマノコンポーネントで、STIレバーがDURA-ACEでそれ以外はULTEGRAが搭載されていた。パワーメーターはペダル式のアシオマで、シマノ仕様を使用している。使っているギア比はフロントが53-39Tで、リアは11-28Tで「これ以外の組み合わせは使ったことがない」とのこと。
こだわりのポイントはLight Bicycleライトバイシクルのカーボンホイール。ハブとスポークがオイルスリックのカラーで一際目が惹かれる。リムハイトは46.5mmで波打つようなデザインである。ホイールの重量も1300gと軽量な作りになっている。
タイヤはミシュランのPOWER CUPチューブレスレディをクリンチャー使用にしている。空気圧は5~6barで使用。バーテープはチームジャージとバイクに合わせてスパカズの水色のバーテープが巻かれていた。
サドルは東京大学の自転車部にあったというセッレイタリア SLRで、歴代の先輩も使用し、篠崎選手も使用し、サドル先端の表層が捲れ上がるほど使い込まれていた。
伊澤将也(鹿屋体育大学)のキャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD Disc
鹿屋体育大学自転車競技部の主将を務めている伊澤将也。鹿屋体育大学はキャノンデールジャパンから長年に渡って、バイクサポートを受けていることでも有名だが、伊澤選手が使用するのはキャノンデール SuperSix EVO Hi-MOD Discだ。
トラック競技で活躍する伊澤選手のバイクのこだわりは「空力を突き詰めるのが好きなので、ハンドル幅を狭くし、サドルもタイムトライアル用のサドルを使っています!」と神宮クリテの会場で一際カスタムされている。
ハンドルはDIXIE FLYERのトラック競技用のハンドルを搭載。「STIレバーは付けられるんですが、内装はできません。だから、バーテープを長めに巻いて、ワイヤーを固定するように工夫しています。」とのこと。そして、KCNCの150mmステムを取り付けるなど、トラック選手ならではのカスタムとなっている。
コンポーネントはシマノ12速コンポーネントのDURA-ACE R9200シリーズとULTEGRA R8100シリーズを混ぜて使用している。ギア比はフロントが53-38Tで、リアが11-30Tの組み合わせで、ローターのエアロチェーンリングを使用するなど、エアロ性能を追求するカスタムに。
ペダルはULTEGRAのカーボンペダル。「個人的にトラックバイクやTTバイク、ロードバイクと台数が多いので、DURA-ACEよりも安いULTEGRAのペダルで揃えています。あとスタックハイトも併せたいので同じペダルで揃えています。」とこだわりを語ってくれた。
ホイールはカンパニョーロのBORA ONE 50。タイヤはパナレーサーのAGIRISTのクリンチャーを搭載。タイヤ幅は25Cで空気圧はいつも5.2~5.5barくらいで使用しているという。
副島達海(大阪産業大学)のセンチュリオン GIGADRIVE 4000
2月にオランダで開催されたシクロクロス世界選手権に日本代表として参戦し、MTBで活躍するなどオフロード出身の選手である大阪産業大学の副島達海。
副島選手の愛車はドイツのバイクブランド、センチュリオンのエンデュランスバイク"GIGADRIVE 4000"。「エンデュランスバイクですが、昨年のインカレで完走を果たしているので思い出のバイクになっています」と走れるバイクだという。
「フレームサイズが少し小さめなので長めのステムがついています。シクロクロスでは小回り利く方が好みなので、フレームサイズを小さめにしています。」とサイズ選びのポイントを語ってくれた。コラムに金色のスペーサーを挿し色で入れているのがこだわり。
コンポーネントはULTEGRA 8000シリーズで統一。ギア比はフロントは50-34Tでリアは11-32Tの組み合わせ。「クランクはULTEGRAなんですが、チェーリングは105のチェーリングを使用している」という。
ホイールはDTスイスを取り扱っているマルイからサポートを受けていて、DTスイス PRC 1400 SPLINEを使用している。 「加速感が良くて、とても気に入っています!去年まではアルミのホイールを使っていました。今年からフレームもホイールもカーボンになったので、1kg以上軽くなりました。」と大幅なアップデートを果たしていた。
タイヤはiRC ASPITE PROの28Cを使用いている。軽量なS-LIGTEモデルではなく、耐パンク性のあるノーマルモデルを使用している。「空気圧は5.5barにしています。転びたくないのでグリップ重視の低めの空気圧にしています」と空気圧にシビアなシクロクロッサーらしいセッティングになっていた。
宮本秋哉(駒澤大学卒)のグラファイトデザイン ZANIAH PROTOTYPE
駒澤大学の宮本秋哉のバイクはグラファイトデザイン ZANIAH PROTOTYPE。「エアロフレームではないけど、クリテリウムもロードレースもオールラウンドに使えるところがこのバイクのお気に入りです」とのこと。
コンポーネントはシマノで統一している。11速モデルのDURA-ACEとULTEGRA、105をミックスしてバイクを構成している。ギア比はフロントが53-39T、リアが11-28Tの組み合わせ。インナーもアウターワイヤーもニッセンのケーブルを使っている。
バイクのこだわりを訪ねると、「レバーをうち側に絞って、エアロを意識しています。シェイクスのブラケットカバーは提供されていて、ロゴが紫と黄色の駒澤大学カラーになっているところがポイントです」とバイクには駒澤カラーの紫紺が至る所にちりばめられている。
ハンドルがサトリで、「このバイクの前に乗っていたコーダーブルームの完成車についてきたハンドルが気に入っていて、移植して使っています」とのこと。バーテープは神宮クリテの会場で巻き直していたLivのバーテープ。
ステムがトムソン エリートステムの120mmを搭載している。サドルはセッレイタリアのSLRのカーボンレールモデルで軽量化。サイクルコンピューターはガーミンのEDGE 520を愛用している。
ホイールはマヴィック キシリウム SLE。「イグザリットのブレーキ面でSLEでは珍しい、白ハブ、白スポークのワンポイントが入っています」。タイヤはiRC ASPITE PRO S-LIGHTの25Cで空気圧は6barでクリンチャーにしては低めの設定にしている。
text&photo:Michinari TAKAGI
Amazon.co.jp