プロ選手組合(CPA)は新会長にアダム・ハンセンが投票で選出され、就任したことを発表した。同氏は2020年にロット・スーダルを退団後、アイアンマンレースに出場しながら昨年からロードレースに復帰している。



CPA新会長に就任したアダム・ハンセンと、前会長のジャンニ・ブーニョ photo:CPA

ミラノ〜サンレモを翌日に控えた3月17日、1999年に創立されたプロ選手組合(CPA)は新たな会長としてアダム・ハンセン(オーストラリア)が選出されたと発表した。ハンセンは「ジャンニによるここまでの実績に感謝しつつ、2019年より私がオーストラリアでやってきたように、プロ選手の価値を高めるべく最大限の努力をすることを約束します」と語っている。

20回のグランツール連続完走記録を持つハンセンは現在41歳。2019年にオーストラリアのプロ選手組合を設立し、会長を務めているハンセンは2020年にロット・スーダル(現ロット・デスティニー)を退団。その後はアイアンマンレースに出場し、2022年からはオーストリアのコンチネンタルチーム「WSA KTMグラズ・レオモ」にてロードレースへの復帰を果たしている。また、ハンセンはスポーツデバイスの開発・製造する日本企業LEOMO(レオモ)のアンバサダーも務めている。

2010年より会長職を3期務めたジャンニ・ブーニョに代わり、初となる電子投票にて新会長に就任したハンセン。「レースの安全性向上や選手たちから伝えられた諸問題が、私が理事会と共に取り組む最初のトピックとなります」とコメントし、また「選手たちへ組合の活動にもっと参加してもらえるようお願いしていきます」とCPAへの参加を訴えた。

現在CPAウィメン(女子プロ選手組合)のアンバサダーには、2020年より與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)がその名を連ねている。

text:Sotaro.Arakawa