3月最初の週末に、大阪の万博記念公園を会場に西日本最大のスポーツバイク展示試乗会となる「サイクルモード RIDE OSAKA」が開催された。天候にも恵まれ、多くの来場者が訪れた2日間をレポートしていこう。



会場は万博記念公園。太陽の塔が見守っている

連日多くの人が集まったサイクルモードライドOSAKA

コロナ禍の影響も薄まり、だんだんと日常を取り戻してきた2023年。昨年より、多くのイベントが復活してきたが、サイクルモード RIDE OSAKAも昨年に引き続き無事開催されることに。

春の訪れを感じるうららかな陽気の中、広大な万博記念公園の東の広場の一角には数々のバイクブランドやパーツブランド、そして自転車旅を推す自治体などのブースが出展。2日間を通して多くのサイクリストが訪れた。

グラベルやMTBなど、オフロードバイク向けのコースも用意されている

youtuberによるトークショーには多くの人が集まった

好天、そしてコロナの影響が薄れたこともあってか、昨年に比べて人出はかなり多めの印象。体感では1.5倍くらいありそうだったけれど、実際のデータとしても、土曜日が約7,200人、日曜が約6,800人、合計で約14,000人の来場者で、昨年よりも3,000人ほど来場者は増加したそう。

サイクルモード RIDE OSAKA最大の特徴は、広大な万博記念公園の敷地を活かした長大な試乗コース。一周なんと2kmに及ぶ試乗コースにはアップダウンもあり、レーシングバイクはもちろん、E-BIKEの実力もしっかり試せるロケーションとあって、多くの人が試乗コースに繰り出した。

試乗前レッスンコーナーは毎回盛況。

自転車やアウトドアに親和性の高い車の展示も。

人気ブランドは、しっかりバイクの性能を味わってもらうために事前に試乗予約を受け付けているところも多い。1人30分程度の枠を設定しているブランドが多く、本気で購入を考えている人にとっては非常に貴重な機会でもある。

とはいえ経験者だけが楽しめるようなイベントというわけではなく、むしろ会場全体としては非常に初心者ウェルカムな空気が流れている。変速操作やブレーキのかけ方などをレクチャーしてくれる、スポーツバイク初心者の方に向けた試乗前レッスンコーナーや、子供と一緒に楽しめるワークショップ、様々なゲストが登場するトークショーなど、多くの取り組みも行われ、初心者からベテランまで満喫できる取り組みが盛りだくさん。

太陽の塔に見守られつつ、キックバイクを体験できるブースも。親子で楽しめるのは嬉しいポイント

子ども達に向けたボルダリングボックスも登場
アウトドアフェスのエリアには子供が楽しめるアトラクションが多数用意された



様々なケータリングカーが集まったサイクルキッチン。

隣接した会場で開催されたアウトドアフェスでは様々なキャンプグッズの展示やアクティビティ体験も出来たりするため、ファミリーで訪れても全員が楽しめるほどボリュームたっぷり。例えお目当てのバイクやパーツがなかったとしても、とりあえず遊びに行ってみようというくらいの気持ちで足を運んでソンは無い、そんなイベントになっている。

それでは、そんな盛りだくさんな2日間の様子をフォトレポートでお伝えしていこう。



発表されたばかりのピナレロ「F」シリーズは実車をさっそく展示。こちらはDOGMAに次ぐ上位モデルのF9だ。


ピナレロの新たなエンデュランスモデルとなるXシリーズ
ピナレロの新型グラベルバイク、GRENGER



フィジークは3Dプリントパッドサドルも展示
フィジークの試履ブースも登場




ビアンキの新型OLTRE。エアロを追求した非常に特徴的なデザインが話題を呼んだ。

注目集まるエアロディフューザー
特徴的なデザインのステム一体型ハンドル。空力のために様々なディテールが見て取れる。




ファクターは非常に多くの試乗車を用意。これまで試乗できる機会も少ないブランドだっただけに、多くのサイクリストが詰めかけた。写真はOSTROのグラベルモデル。泥しぶきをイメージしたグラフィックがカッコいい。


木工体験ワークショップを担当してくれたスタッフのみなさん。陽気で楽しい方々でした!
フェンダーやサドルなど、全て木工によるもの!




チャプター2の新作グラベルレーサーKAHAも展示。同社のさまざまなバイクの要素を合わせ持つ意欲作だ

ダウンチューブを守るプロテクターも装備している。ケージ台座も設けられ、追加のストレージを装着可能。
ダウンチューブストレージも用意されるKAHA.アドベンチャーライドにも対応できる拡張性が魅力。




サーヴェロは新カラーを中心とした展示で展開

サーヴェロの展示車にはキーパーコーティングが施されている。野外で見ると艶が際立つ。

フジチカではパンク修理の実演も。
東商会は工具の取り扱いも拡充。トルクレンチに定評あるスタビレーも扱い始めた




特徴的なISOFLOWによって最先端のエアロダイナミクスを実現したトレック Madone

トレックの最も売れ線だというEMONDA ALR
トレックのプロジェクトワンに新たに加わったタイダイカラー。遠くからでも目を惹くデザインだ




カペルミュールでは直営店限定モデルも購入可能。他にもお得なウェアが多数販売されていた。
オージーケー技研はトレーラーを展示。実際に試乗コースで走った感触も確認できた。
カペルミュールではyoutuberのまさ君とのコラボウェアも




ソフト99のFOG SHIELD。クロスで拭くだけの簡単施工で曇りを防止する。実際に使ってみると思った以上に曇りを止めてくれて、眼鏡サイクリスト必携の一品。

ソフト99は撥水剤のレインホッパーを実演販売。一瞬で水滴をはじき落としているので、写真だと逆に伝わらないくらいである。
四国一周サイクリングのマップを見て、ロングライドに思いを馳せる




ここまでたくさん写真を載せてきましたが、まだまだサイクルモードライドOSAKAでは多くのブースが魅力的なプロダクトを展示していました。ですので、vol.2へと続きます!

text&photo:Naoki Yasuoka

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