2023/03/06(月) - 02:02
静岡県富士市で開催された「富士クリテリウムチャンピオンシップ」の決勝。レース中盤に形成された11名の先頭集団が逃げ切り、その中から最終周回にアタックした横塚浩平(VC FUKUOKA)が独走して優勝した。
富士山の麓、静岡県富士市を舞台に、今年2回目の開催となる「富士山サイクルロードレース・富士クリテリウムチャンピオンシップ」。2日目は、前日の予選を勝ち上がった75名による決勝レースが行われた。距離は、1周1.8kmのコースを30周54km。途中、10周完了時と20周完了時に周回賞が設定される。
前日の春を思わせる暖かさから一転、2日目は決勝レースのスタートに合わせるかのように冷たい風が強まって急激に雲が広がり、スタート後に降りはじめた雨は徐々にコース路面を濡らしていった。
スタート直後から始まったアタック合戦は10周を過ぎても続き、集団は神経質な動きを続ける。レース距離のちょうど半分となる15周目を終えようとするところで、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が今村駿介を引き連れて飛び出す。この動きをきっかけに11名の集団が先行。足の止まったメイン集団との差は一気に30秒前後まで開く。メンバーは以下の通り。
今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
谷 順成(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗(シマノレーシング)
吉岡直哉(さいたま那須サンブレイブ)
横塚浩平(VC FUKUOKA)
五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)
小泉響貴(明治大学)
高本亮太(立命館大学)
残り10周、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)らが追走を試みるものの、差が開き過ぎた先頭集団には届かない。終盤に入り、愛三工業レーシングチームがメイン集団のペースアップを図るも、独走力のあるメンバーが揃った先頭集団との差は縮まる気配を見せない。残り5周を切っても30秒以上の差は変わらず、勝負は先行する11名に絞られた。
残り2周、兒島のアタックをきっかけにここまで逃げ続けてきた先頭集団の協調体制が崩れる。そして最終周回に入って最初の折り返しコーナー立ち上がりから横塚がアタック。追走をためらった後続との間に生まれた数秒差を維持し、フィニッシュまで逃げ切った横塚が富士クリテリウムチャンピオンシップを制した。
横塚は2017年にチャレンジロード、Jプロツアー、ジャパンカップ・オープンレースと、立て続けに優勝。2019年の全日本選手権で3位に入ったものの、優勝は2017年以来となる。
「チームブリヂストンサイクリングの2人が交互にアタックしていて、他の選手がお見合いして自分がアタックを潰している状態だった。それなら自分もお見合いしようかとも思ったけれど、それで最後に行かれてしまうなら自分で行って独走してしまおうと考えた。折り返しのコーナーでゆっくり入って立ち上がりから思い切り踏んだら後ろが離れてお見合いしてくれたので、捕まってもいいからと思って全力で踏んだ。
まだ距離は残っていたし、少しでもタレたら一気に捕まるだろうから、最後の最後まで逃げ切れるとは思っていなかった。でも自信は無かったけれど迷いは無かった」と、勝負を決めた動きを振り返る横塚。
「色々な条件が自分に有利になったし、自分自身も落ち着いて周りの動きを見られていたと思う。クリテリウムは正直苦手だけれど、10人ぐらいで抜け出して少数のスプリントという展開が一番得意なので、今日の展開は理想的だった。雨だったのでスピードがめちゃくちゃ速いというほどでもなかったのも良かったと思う」と、6年ぶりの勝因を分析する。
VC FUKUOKAにとっては2023年シーズン初戦での勝利となったが、「僕が積極的に動いて結果を出せたことはチームメイトの刺激になればと思う、みんなで積極的に動いてレースを作っていけるようなシーズンにしたい」と、今シーズンの目標を語った。
富士山の麓、静岡県富士市を舞台に、今年2回目の開催となる「富士山サイクルロードレース・富士クリテリウムチャンピオンシップ」。2日目は、前日の予選を勝ち上がった75名による決勝レースが行われた。距離は、1周1.8kmのコースを30周54km。途中、10周完了時と20周完了時に周回賞が設定される。
前日の春を思わせる暖かさから一転、2日目は決勝レースのスタートに合わせるかのように冷たい風が強まって急激に雲が広がり、スタート後に降りはじめた雨は徐々にコース路面を濡らしていった。
スタート直後から始まったアタック合戦は10周を過ぎても続き、集団は神経質な動きを続ける。レース距離のちょうど半分となる15周目を終えようとするところで、兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)が今村駿介を引き連れて飛び出す。この動きをきっかけに11名の集団が先行。足の止まったメイン集団との差は一気に30秒前後まで開く。メンバーは以下の通り。
今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
孫崎大樹(キナンレーシングチーム)
谷 順成(宇都宮ブリッツェン)
入部正太朗(シマノレーシング)
吉岡直哉(さいたま那須サンブレイブ)
横塚浩平(VC FUKUOKA)
五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム)
小泉響貴(明治大学)
高本亮太(立命館大学)
残り10周、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)らが追走を試みるものの、差が開き過ぎた先頭集団には届かない。終盤に入り、愛三工業レーシングチームがメイン集団のペースアップを図るも、独走力のあるメンバーが揃った先頭集団との差は縮まる気配を見せない。残り5周を切っても30秒以上の差は変わらず、勝負は先行する11名に絞られた。
残り2周、兒島のアタックをきっかけにここまで逃げ続けてきた先頭集団の協調体制が崩れる。そして最終周回に入って最初の折り返しコーナー立ち上がりから横塚がアタック。追走をためらった後続との間に生まれた数秒差を維持し、フィニッシュまで逃げ切った横塚が富士クリテリウムチャンピオンシップを制した。
横塚は2017年にチャレンジロード、Jプロツアー、ジャパンカップ・オープンレースと、立て続けに優勝。2019年の全日本選手権で3位に入ったものの、優勝は2017年以来となる。
「チームブリヂストンサイクリングの2人が交互にアタックしていて、他の選手がお見合いして自分がアタックを潰している状態だった。それなら自分もお見合いしようかとも思ったけれど、それで最後に行かれてしまうなら自分で行って独走してしまおうと考えた。折り返しのコーナーでゆっくり入って立ち上がりから思い切り踏んだら後ろが離れてお見合いしてくれたので、捕まってもいいからと思って全力で踏んだ。
まだ距離は残っていたし、少しでもタレたら一気に捕まるだろうから、最後の最後まで逃げ切れるとは思っていなかった。でも自信は無かったけれど迷いは無かった」と、勝負を決めた動きを振り返る横塚。
「色々な条件が自分に有利になったし、自分自身も落ち着いて周りの動きを見られていたと思う。クリテリウムは正直苦手だけれど、10人ぐらいで抜け出して少数のスプリントという展開が一番得意なので、今日の展開は理想的だった。雨だったのでスピードがめちゃくちゃ速いというほどでもなかったのも良かったと思う」と、6年ぶりの勝因を分析する。
VC FUKUOKAにとっては2023年シーズン初戦での勝利となったが、「僕が積極的に動いて結果を出せたことはチームメイトの刺激になればと思う、みんなで積極的に動いてレースを作っていけるようなシーズンにしたい」と、今シーズンの目標を語った。
富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝 結果(54km)
1位 | 横塚浩平(VC FUKUOKA) | 1時間17分37秒 |
2位 | 小泉響貴(明治大学) | +1秒 |
3位 | 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) | |
4位 | 兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング) | +2秒 |
5位 | 五十嵐洸太(弱虫ペダルサイクリングチーム) | |
6位 | 高本亮太(立命館大学) |
周回賞
1回目(10周完了時)小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
2回目(20周完了時)兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
敢闘賞
今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
3/25開催一般レース
text&photo:Satoru Kato
1回目(10周完了時)小山貴大(群馬グリフィンレーシングチーム)
2回目(20周完了時)兒島直樹(チームブリヂストンサイクリング)
敢闘賞
今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
3/25開催一般レース
text&photo:Satoru Kato
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