スペインのガリシア州を舞台にしたグラン・カミーニョ(UCI2.1)が開幕。積雪のため中止された初日を経て、山岳フィニッシュの2日目でヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)が今季初勝利を飾った。



今シーズン初戦に臨んだヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がブエルタ・ア・アンダルシアで区間3勝と総合優勝を決めた一方で、そのライバルであるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)はグラン・カミーニョ(UCI2.1)で今シーズンの初戦を迎えた。

スペイン・ガリシア州を舞台に4日間に渡り開催されるステージレースには、モビスターやユンボ・ヴィスマなど4つのワールドチームを含む18チームが出場。ヴィンゲゴーの他にサウジツアーで総合優勝したルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、モビスター)やアスタナ・カザフスタンに移籍したダビ・デラクルス(スペイン)ら強豪クライマーが集結した。

雪の前日とは対照的な晴天に恵まれたグラン・カミーニョ2日目 photo:CorVos

集団先頭で牽引するローハン・デニス(オーストラリア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

初日は雪による視界不良のため中止となり、2日目は2級山岳ア・グアルダ(距離3.9km/平均7.1%)にフィニッシュする山岳ステージ。ローハン・デニス(オーストラリア)を含むユンボ・ヴィスマが牽引するプロトンが残り14kmで逃げを捉え最終山岳に突入した。

その後ユンボの下部チームに所属するヨハネス・シュタウネミテット(ノルウェー)が苦悶の表情を浮かべなら高速牽引し、プロトンの人数を絞り込む。そして残り2.3kmでヴィンゲゴーが飛び出し、後続の追従を許さないハイスピードで晴天のフィニッシュに到着した。

圧倒的な登坂スピードを披露し、今季初勝利を掴んだヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

「今日は脚の感触がとても良く、自分の限界まで踏み込むことができた。今日は下部チームに所属する3名が、ワールドチーム相手にとても良い走りを披露した。このリーダージャージを守り、このまま総合優勝を目指したい」と、初レースで初勝利を飾ったヴィンゲゴーはコメントしている。

ヴィンゲゴーはグラン・カミーニョを終えた後、3月5日より開幕するパリ〜ニース(UCIワールドツアー)への出場を予定。そこで早速ポガチャルと相対することになる。
グラン・カミーニョ第2ステージ結果
1位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) 4:33:33
2位 ルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、モビスター) +0:21
3位 ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) +0:24
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos