2023/02/16(木) - 15:00
ツアー・オブ・オマーン最終日はジャバル・アルカイダを駆け上がる山頂フィニッシュ。マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が勝利し、区間2位のマッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)が総合優勝に輝いた。
JCL TEAM UKYOが参戦するツアー・オブ・オマーン(UCI.2.Pro)も最終第5ステージを迎えた。この日はサマイルから最終山岳ジャバル・アルカイダ(距離5.7km/平均10%)、別名グリーンマウンテンの頂上に駆け上がる152.2km。最後を除き平坦路のステージで、前哨戦マスカット・クラシックで単独逃げを披露した石橋学が逃げグループに入った。
ワールドチームからローレンス・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン)も加わった逃げ集団は7名。しかしロット・デスティニーや2日連続勝利を狙うUAEチームエミレーツらがタイトなコントロールをしたため大幅なリードは奪えない。最終山岳の序盤まで粘ったナーセンとセリエル・デサル(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB)が捕まると、区間優勝と総合優勝の行方を決める登坂バトルが幕開けた。
レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が先頭でハイペースを刻み、それに総合首位マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)とマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)、ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)が追従。2日目勝者のヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)やアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)が遅れるなか、勝利はこの4名に絞られた。
フィニッシュ地点の待つ頂上まで残り1kmを切り、牽制を打ち破るようにブシャールが仕掛ける。この加速にタラマエが脱落する一方で、ファンセヴェナントのアタックにヨルゲンソンが食らいつく。そして23歳の2人による登坂スプリントをファンセヴェナントが制した。
「暑さもありとても厳しいステージだったが、調子自体は良く、急勾配の坂で踏み続けることができた。実はここで優勝経験のあるヤン・ヒルトから”できるだけ飛び出すの待ち、最後は全力で踏み続けろ”とアドバイスをもらっていたんだ。本当に嬉しいよ」とファンセヴェナントは喜ぶ。
また自身2年振りのプロ2勝目がチーム通算900勝目となったことを「20年で900勝なんて信じられない数字だし、次なる1000勝という目標み向かって僕らは走り続ける」とコメントした。
そして総合優勝は3日目の勝者であるヨルゲンソンの手に。「マウリのスピードには驚かされた。しかし自分のコンディションもすこぶる良く、勝利には届かなかったものの区間1勝に加え、総合優勝は本当に嬉しいよ」と語るヨルゲンソンは、アメリカ人選手として初となるツアー・オブ・オマーンの総合優勝者となった。
JCL TEAM UKYOからは小石祐馬が3分43秒遅れの37位でフィニッシュ。またこの日を39位(3分57秒遅れ)で終え、総合32位で小石と共にUCIポイントを3点獲得した山本大喜は「最後までチーム一丸となり全力で走り、目標としていたUCIポイント圏内の32位でゴール。今はまだ世界との差はあるが、このチームと挑戦をし続ければ、必ず世界と戦える時が来る。JCL TEAM UKYOと共に全力で進み続けます。沢山の応援ありがとうございました」と自身のSNSに綴っている。
JCL TEAM UKYOが参戦するツアー・オブ・オマーン(UCI.2.Pro)も最終第5ステージを迎えた。この日はサマイルから最終山岳ジャバル・アルカイダ(距離5.7km/平均10%)、別名グリーンマウンテンの頂上に駆け上がる152.2km。最後を除き平坦路のステージで、前哨戦マスカット・クラシックで単独逃げを披露した石橋学が逃げグループに入った。
ワールドチームからローレンス・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン)も加わった逃げ集団は7名。しかしロット・デスティニーや2日連続勝利を狙うUAEチームエミレーツらがタイトなコントロールをしたため大幅なリードは奪えない。最終山岳の序盤まで粘ったナーセンとセリエル・デサル(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB)が捕まると、区間優勝と総合優勝の行方を決める登坂バトルが幕開けた。
レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が先頭でハイペースを刻み、それに総合首位マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)とマウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ)、ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン)が追従。2日目勝者のヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)やアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・カザフスタン)が遅れるなか、勝利はこの4名に絞られた。
フィニッシュ地点の待つ頂上まで残り1kmを切り、牽制を打ち破るようにブシャールが仕掛ける。この加速にタラマエが脱落する一方で、ファンセヴェナントのアタックにヨルゲンソンが食らいつく。そして23歳の2人による登坂スプリントをファンセヴェナントが制した。
「暑さもありとても厳しいステージだったが、調子自体は良く、急勾配の坂で踏み続けることができた。実はここで優勝経験のあるヤン・ヒルトから”できるだけ飛び出すの待ち、最後は全力で踏み続けろ”とアドバイスをもらっていたんだ。本当に嬉しいよ」とファンセヴェナントは喜ぶ。
また自身2年振りのプロ2勝目がチーム通算900勝目となったことを「20年で900勝なんて信じられない数字だし、次なる1000勝という目標み向かって僕らは走り続ける」とコメントした。
そして総合優勝は3日目の勝者であるヨルゲンソンの手に。「マウリのスピードには驚かされた。しかし自分のコンディションもすこぶる良く、勝利には届かなかったものの区間1勝に加え、総合優勝は本当に嬉しいよ」と語るヨルゲンソンは、アメリカ人選手として初となるツアー・オブ・オマーンの総合優勝者となった。
JCL TEAM UKYOからは小石祐馬が3分43秒遅れの37位でフィニッシュ。またこの日を39位(3分57秒遅れ)で終え、総合32位で小石と共にUCIポイントを3点獲得した山本大喜は「最後までチーム一丸となり全力で走り、目標としていたUCIポイント圏内の32位でゴール。今はまだ世界との差はあるが、このチームと挑戦をし続ければ、必ず世界と戦える時が来る。JCL TEAM UKYOと共に全力で進み続けます。沢山の応援ありがとうございました」と自身のSNSに綴っている。
ツアー・オブ・オマーン2023第5ステージ結果
1位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | 3:53:51 |
2位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) | +0:12 |
3位 | ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン) | +0:22 |
4位 | レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | +0:37 |
5位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
6位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケア・サムシック) | +0:58 |
8位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | |
9位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | +1:00 |
10位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:12 |
個人総合成績
1位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) | 19:56:21 |
2位 | マウリ・ファンセヴェナント(ベルギー、スーダル・クイックステップ) | +0:01 |
3位 | ジョフリー・ブシャール(フランス、AG2Rシトロエン) | +0:28 |
4位 | レイン・タラマエ(エストニア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | +0:46 |
5位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:48 |
6位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) | +0:58 |
7位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | +1:20 |
8位 | クリスティアン・ロドリゲス(スペイン、アルケア・サムシック) | +1:22 |
9位 | キアン・アイデブルックス(ベルギー、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:36 |
10位 | カルロス・ベローナ(スペイン、モビスター) | +1:37 |
32位 | 山本大喜(JCL TEAM UKYO) | +6:07 |
38位 | 小石祐馬(JCL TEAM UKYO) | +7:57 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) |
ヤングライダー賞 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) |
チーム総合成績 | ボーラ・ハンスグローエ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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