2023/02/17(金) - 17:30
名古屋の喧騒から少し離れたエリアに社屋を構えるピーアールインターナショナルで展示会が開催された。シュワルベのオフロードタイヤラインアップやバイクソープ、キネティックスのグローブの詳細をチェックした。
欧州ブランドのベンチマークとして採用される機会が多いシュワルベのPRO ONE。このフラッグシップモデルを頂点とするロードタイヤラインアップは比較的わかりやすい展開で、レーサーにはPRO ONE、オールラウンドに使いたい方はONE、トレーニングや普段使いで乗り心地の良い性能を求める方にはLUGANOというモデルが展開されている。
一方で近年盛り上がり続けるグラベルシーンにおいては、路面に応じたタイヤチョイスは走りやすさに大きな影響を与えるため、サーフェイスに照らし合わせたモデルやサイズが非常に多く展開されるようになっている。シュワルベもどんどんラインアップを増やしているブランドの一つだ。
シュワルベのグラベルタイヤのメインはG-ONEシリーズだが、7種類ものタイヤが揃い、それぞれの肩書きで適しているシチュエーションを表している。例えばSPEEDやALLROUNDなど。一方で、既存モデルと同じようなフィールドをカバーする性能を備えつつ、レースモデルとして開発されたモデルのみ「R」の冠が載せられている。X ONEはシクロクロス用だ。2023年モデルとしてG-ONE RSとG-ONE OVERLANDが加わり7種類を、全ラインアップをチェックできる展示会にて確認した。
舗装路や引き締まったグラベルのため、パリ〜ルーべのようなレースのために作られたモデルがG-ONE SPEEDだ。そこに匹敵する転がりの軽さを備えながらもグラベル、ドライ路面のトレイル路面までをカバーできるのが、2022年のアンバウンドグラベルの現場で発表されたGーONE RSだ。高速走行を行いたい場合はこの2モデルからチョイスし、グラベルが多い時はG-ONE RSが適している。
ALLROUND、OVERLAND、G-ONE Rは先述の2モデルよりオフロードよりの設定。ALLROUNDはドットのトレッドパターンが全面に敷き詰められたシンプルなモデルで、新製品のOVERLANDは中央部は矢印状のブロックを敷き詰め転がり抵抗を低減、サイド部分は張り出したブロックでルーズなコーナーでのグリップ力を獲得している。レースモデルのG-ONE Rはブーメラン形状のトレッドを全面に敷き詰めたモデルだ。
ここまでで紹介したレーシングモデル2種類はスープレス構造というケーシングテクノロジー、ADDIX RACEという高性能コンパウンドが用いられているため、トレッドだけではない部分でも高い性能を実現していることは忘れてはならない。
BITE、ULTRABITEはネーミングからも想像できるように、マッディーなシチュエーションでもグリップ力を発揮してくれるモデル。特にULTRABITEは最も過酷な路面状況で活躍してくれるため、雨天やトレイル走行が続くことがわかっている時に装着したい。
シュワルベはマウンテンバイクタイヤにも定評があるが、ラインアップされる品数が膨大だ。MTBはクロスカントリーやトレイル、エンデューロ、ダウンヒルとカテゴリーが大きく異なりそれぞれに適したモデルを用意し、そのモデルの中でもケーシングやコンパウンド違いの製品が展開されており、その数なんと30種類以上。これにサイズ展開も加わることになる。マウンテンバイクのラインアップについては改めて整理したいと思う。
また今回の展示会ではBIKE SOAPという自転車用固形石鹸がお披露目された。ボディソープなどもポンプ式が当たり前となった今、固形石鹸というのは珍しい存在となった。洗車向けの固形石鹸のメリットは経済的かつ省スペースとなること。マウンテンバイクのパークに遊びに行く際に大型ボトルを持ち運ばなくて良いのは嬉しい。アルミのケースは水抜き穴が設けられているなど実用的な面も魅力だ。
ピーアールインターナショナルが取り扱うブランドの中で、キネティックスはウィンターシーズンに最も注目したい存在。スキー用のグローブなどに定評があるため、今時期に適したグローブの性能は期待したいところ。シクロワイアードでは薄手起毛グローブWinn Polarや、定番冬用グローブLaurinや夏用グローブもテストする予定だ。
展示会でWinn Polarの試着をしたところ、非常に柔らかい生地感で厚手グローブが苦手な方でも問題なく着用できそう。起毛具合も程よく、グローブ内が必要以上に暖かくなる心配もなさそうだっただけに、今から実際のライドシチュエーションで試す機会が楽しみだ。
またピーアールインターナショナルは今シーズンよりキナンレーシングにSKSのVELOCAGEというボトルケージを供給している。バイクをコルナゴへスイッチし注目度が高いキナンの機材だが、ボトルケージも一緒にチェックしてもらいたい。
定番ブランドのオルトリーブはフォークパックが人気のアイテムなのだとか。マウントなしで装着でき気軽にストレージを増やすことができるため、バイクパッキングの荷物配置に悩む方は確認してみてはいかがだろうか。また、リクセンカウルのバイクパッキング装備も近日中に入荷するとのこと。固定力と着脱方法に定評のあるシステムを活かしたバイクパッキング装備も期待度は高め。様々なブランドを取り扱うピーアールインターナショナルからのアナウンスには注目したい。
text&photo:Gakuto Fujiwara
欧州ブランドのベンチマークとして採用される機会が多いシュワルベのPRO ONE。このフラッグシップモデルを頂点とするロードタイヤラインアップは比較的わかりやすい展開で、レーサーにはPRO ONE、オールラウンドに使いたい方はONE、トレーニングや普段使いで乗り心地の良い性能を求める方にはLUGANOというモデルが展開されている。
一方で近年盛り上がり続けるグラベルシーンにおいては、路面に応じたタイヤチョイスは走りやすさに大きな影響を与えるため、サーフェイスに照らし合わせたモデルやサイズが非常に多く展開されるようになっている。シュワルベもどんどんラインアップを増やしているブランドの一つだ。
シュワルベのグラベルタイヤのメインはG-ONEシリーズだが、7種類ものタイヤが揃い、それぞれの肩書きで適しているシチュエーションを表している。例えばSPEEDやALLROUNDなど。一方で、既存モデルと同じようなフィールドをカバーする性能を備えつつ、レースモデルとして開発されたモデルのみ「R」の冠が載せられている。X ONEはシクロクロス用だ。2023年モデルとしてG-ONE RSとG-ONE OVERLANDが加わり7種類を、全ラインアップをチェックできる展示会にて確認した。
舗装路や引き締まったグラベルのため、パリ〜ルーべのようなレースのために作られたモデルがG-ONE SPEEDだ。そこに匹敵する転がりの軽さを備えながらもグラベル、ドライ路面のトレイル路面までをカバーできるのが、2022年のアンバウンドグラベルの現場で発表されたGーONE RSだ。高速走行を行いたい場合はこの2モデルからチョイスし、グラベルが多い時はG-ONE RSが適している。
ALLROUND、OVERLAND、G-ONE Rは先述の2モデルよりオフロードよりの設定。ALLROUNDはドットのトレッドパターンが全面に敷き詰められたシンプルなモデルで、新製品のOVERLANDは中央部は矢印状のブロックを敷き詰め転がり抵抗を低減、サイド部分は張り出したブロックでルーズなコーナーでのグリップ力を獲得している。レースモデルのG-ONE Rはブーメラン形状のトレッドを全面に敷き詰めたモデルだ。
ここまでで紹介したレーシングモデル2種類はスープレス構造というケーシングテクノロジー、ADDIX RACEという高性能コンパウンドが用いられているため、トレッドだけではない部分でも高い性能を実現していることは忘れてはならない。
BITE、ULTRABITEはネーミングからも想像できるように、マッディーなシチュエーションでもグリップ力を発揮してくれるモデル。特にULTRABITEは最も過酷な路面状況で活躍してくれるため、雨天やトレイル走行が続くことがわかっている時に装着したい。
シュワルベはマウンテンバイクタイヤにも定評があるが、ラインアップされる品数が膨大だ。MTBはクロスカントリーやトレイル、エンデューロ、ダウンヒルとカテゴリーが大きく異なりそれぞれに適したモデルを用意し、そのモデルの中でもケーシングやコンパウンド違いの製品が展開されており、その数なんと30種類以上。これにサイズ展開も加わることになる。マウンテンバイクのラインアップについては改めて整理したいと思う。
また今回の展示会ではBIKE SOAPという自転車用固形石鹸がお披露目された。ボディソープなどもポンプ式が当たり前となった今、固形石鹸というのは珍しい存在となった。洗車向けの固形石鹸のメリットは経済的かつ省スペースとなること。マウンテンバイクのパークに遊びに行く際に大型ボトルを持ち運ばなくて良いのは嬉しい。アルミのケースは水抜き穴が設けられているなど実用的な面も魅力だ。
ピーアールインターナショナルが取り扱うブランドの中で、キネティックスはウィンターシーズンに最も注目したい存在。スキー用のグローブなどに定評があるため、今時期に適したグローブの性能は期待したいところ。シクロワイアードでは薄手起毛グローブWinn Polarや、定番冬用グローブLaurinや夏用グローブもテストする予定だ。
展示会でWinn Polarの試着をしたところ、非常に柔らかい生地感で厚手グローブが苦手な方でも問題なく着用できそう。起毛具合も程よく、グローブ内が必要以上に暖かくなる心配もなさそうだっただけに、今から実際のライドシチュエーションで試す機会が楽しみだ。
またピーアールインターナショナルは今シーズンよりキナンレーシングにSKSのVELOCAGEというボトルケージを供給している。バイクをコルナゴへスイッチし注目度が高いキナンの機材だが、ボトルケージも一緒にチェックしてもらいたい。
定番ブランドのオルトリーブはフォークパックが人気のアイテムなのだとか。マウントなしで装着でき気軽にストレージを増やすことができるため、バイクパッキングの荷物配置に悩む方は確認してみてはいかがだろうか。また、リクセンカウルのバイクパッキング装備も近日中に入荷するとのこと。固定力と着脱方法に定評のあるシステムを活かしたバイクパッキング装備も期待度は高め。様々なブランドを取り扱うピーアールインターナショナルからのアナウンスには注目したい。
text&photo:Gakuto Fujiwara
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