2023/01/30(月) - 16:33
チャレンジマヨルカ最終日は大集団スプリントで決着。盤石のリードアウトからイーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ)がビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)を退け、チームに今季2勝目をもたらした。
今年で32回目を迎えたチャレンジマヨルカも最終日の5日目。5つのワンデーレースが連なったレースシリーズは、マヨルカ島の半分人口を有するパルマをスタート/フィニッシュする141.6kmレースで締めくくられた。
序盤の4級山岳を除き平坦基調のこの日は、昨年頸椎を骨折しこれが復帰第2戦となるナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)が出場。他にもJCFチーム右京が出場する翌日開幕のサウジ・ツアーに向かったマックス・カンター(ドイツ)に代わり、モビスターはイバン・ガルシア(スペイン)がエースを担った。
いずれも2000年生まれかつ、プロチームに所属するヴィンセント・ファンヘーメレン(ベルギー、フランダース・バロワーズ)ら3名と共に逃げたのは、トラック選手でスタート地点ソン・サネール出身のマルク・テラサ(スペインナショナルチーム)。冷たい雨が降り注いだ昨日とは異なり、時折太陽も顔を覗かせたレースはアンテルマルシェ・サーカス・ワンティがメイン集団でコントロールした。
残り16kmまで一人粘ったファンヘーメレンを捉え、残り500mの180度コーナーをクリアした大集団は最終ストレートへ。フランス王者フロリアン・セネシャル(スーダル・クイックステップ)のリードアウトからダヴィデ・バッレリーニ(イタリア)に先頭が代わり、エーススプリンターのイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリントを開始した。
ヴァーノンの加速に反応したガルシアのスプリントは伸びを欠き、2人の間を縫うようにビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が2番手へ。横のライバルを確認する余裕を見せたヴァーノンが、圧巻のリードアウトに報いる勝利を掴んだ。
「まるでトラック競技のチームパシュートみたいだった。だから僕の長所を活かし、勝利に繋げることができた。(登りの厳しかった)初日を乗り越え、それでコンディションの良さを実感することができた。それが自信となり、この喜ばしい勝利を手に入れることができたんだ」と語るヴァーノンは今季初勝利を喜んだ。
昨年プロデビューを果たしたヴァーノンはトラック競技の中距離種目出身の22歳。2021年UCIトラック世界選手権のチームパシュートで銅メダルを獲得した後、ロードに転向1年目だった昨年はボルタ・ア・カタルーニャ第5ステージでワールドツアー初勝利を飾った注目の若手スプリンターだ。
5日間に渡り行われたチャレンジマヨルカもこれにて閉幕。初日を元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル)が制し、3日目でプロ初勝利を飾ったコーブ・ホーセンス(ベルギー)が翌日に2連続勝利を決めるなど、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティにとってこれ以上ない、新シーズンの滑り出しとなった。
今年で32回目を迎えたチャレンジマヨルカも最終日の5日目。5つのワンデーレースが連なったレースシリーズは、マヨルカ島の半分人口を有するパルマをスタート/フィニッシュする141.6kmレースで締めくくられた。
序盤の4級山岳を除き平坦基調のこの日は、昨年頸椎を骨折しこれが復帰第2戦となるナセル・ブアニ(フランス、アルケア・サムシック)が出場。他にもJCFチーム右京が出場する翌日開幕のサウジ・ツアーに向かったマックス・カンター(ドイツ)に代わり、モビスターはイバン・ガルシア(スペイン)がエースを担った。
いずれも2000年生まれかつ、プロチームに所属するヴィンセント・ファンヘーメレン(ベルギー、フランダース・バロワーズ)ら3名と共に逃げたのは、トラック選手でスタート地点ソン・サネール出身のマルク・テラサ(スペインナショナルチーム)。冷たい雨が降り注いだ昨日とは異なり、時折太陽も顔を覗かせたレースはアンテルマルシェ・サーカス・ワンティがメイン集団でコントロールした。
残り16kmまで一人粘ったファンヘーメレンを捉え、残り500mの180度コーナーをクリアした大集団は最終ストレートへ。フランス王者フロリアン・セネシャル(スーダル・クイックステップ)のリードアウトからダヴィデ・バッレリーニ(イタリア)に先頭が代わり、エーススプリンターのイーサン・ヴァーノン(イギリス)がスプリントを開始した。
ヴァーノンの加速に反応したガルシアのスプリントは伸びを欠き、2人の間を縫うようにビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)が2番手へ。横のライバルを確認する余裕を見せたヴァーノンが、圧巻のリードアウトに報いる勝利を掴んだ。
「まるでトラック競技のチームパシュートみたいだった。だから僕の長所を活かし、勝利に繋げることができた。(登りの厳しかった)初日を乗り越え、それでコンディションの良さを実感することができた。それが自信となり、この喜ばしい勝利を手に入れることができたんだ」と語るヴァーノンは今季初勝利を喜んだ。
昨年プロデビューを果たしたヴァーノンはトラック競技の中距離種目出身の22歳。2021年UCIトラック世界選手権のチームパシュートで銅メダルを獲得した後、ロードに転向1年目だった昨年はボルタ・ア・カタルーニャ第5ステージでワールドツアー初勝利を飾った注目の若手スプリンターだ。
5日間に渡り行われたチャレンジマヨルカもこれにて閉幕。初日を元世界王者ルイ・コスタ(ポルトガル)が制し、3日目でプロ初勝利を飾ったコーブ・ホーセンス(ベルギー)が翌日に2連続勝利を決めるなど、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティにとってこれ以上ない、新シーズンの滑り出しとなった。
トロフェオ・パルマ2023結果
1位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、スーダル・クイックステップ) | 3:17:57 |
2位 | ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ) | |
3位 | ヤルネ・ファンデパール(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
4位 | イバン・ガルシア(スペイン、モビスター) | |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
6位 | スタニスワフ・アニオコウスキ(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス) | |
7位 | トム・ファンアスブルック(ベルギー、イスラエル・プレミアテック) | |
8位 | ダニエル・バボール(チェコ、カハルラル・セグロスRGA) | |
9位 | アクセル・ジングレ(フランス、コフィディス) | |
10位 | オウェイン・ドゥール(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp