2023/01/17(火) - 16:38
今年ワールドツアー昇格した女子ツアー・ダウンアンダー最終日。コークスクリューで抜け出したアマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード)にグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)が残り1kmで追いつき、ステージ勝利と共に総合優勝に輝いた。
2023年女子ワールドツアーの開幕レースであるサントス・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。第3ステージはアデレードの中心部を出発し、本大会お馴染みのキャンベルタウンにフィニッシュする93.2km。丘陵地帯を巡るコースにはコルク抜きに例えられるタイトコーナーが連続する「コークスクリュー(距離2.3km/平均9.2%/最大24.4%)」が登場し、フィニッシュラインはその頂上から7.5km下った先にある。
総合優勝の行方が決まるこの日は、地元オーストラリアのジーナ・リカルド(チーム・ブリッジレーン)とジョージア・ダンフォード(ニュージーランド、コープ・ハイテックプロダクツ)が逃げを打つ。そこにプロトン最年少、18歳のルシンダ・スチュワート(オーストラリア、ARAスキップキャピタル・サンシャイン・コースト)が単独合流してジェイコ・アルウラーが牽引するプロトンから最大2分半のリードを奪った。
しかし優勝候補アマンダ・スプラット(オーストラリア)を擁するトレック・セガフレードやFDJ・スエズも集団先頭に加わると、タイム差は一気に縮小。逃げ集団は残り15km地点でキャッチされ、18名まで人数の減ったプロトンが今大会最後の勝負所「コークスクリュー」に突入した。
トレックの高速牽引を経て、レース前に「コークスクリューで差を作りたい」と話したスプラットが飛び出し、グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)が懸命に追従。しかしスプラットはブラウンに19秒差をつけて頂上に到達し、単独で7.5km先にあるフィニッシュラインを目指した。
遅れを取ったブラウンだったが、TT世界選手権2位の独走力を発揮して残り1km地点でスプラットに追いつき、勝負はマッチスプリントへ。「こんな展開を予想して今朝大きめのチェーンリングを選んでいた」と言うブラウンが、残り200mからのスプリントでスプラット引き離し、第3ステージの勝利を掴み取った。
「コークスクリューでアマンダ(スプラット)が飛び出すと分かっていたので離されすぎないよう登り、作戦通り下りで追いつくことができた。チームの頑張りに勝利で応えることができて本当によかった」とブラウン。また「昨年のツアー・オブ・ブリテンでは最終日に1秒差で総合優勝を逃していたので、この勝利は本当に嬉しい」と語るブラウンはボーナスタイム10秒を加算し、ポイント賞と共に第7代ツアー・ダウンアンダーの総合優勝者に輝いた。
ブラウンはオーストラリアTT国内選手権を2連覇中の30歳。昨年はセラティジット・チャレンジbyブエルタでの区間優勝や、コモンウェルスゲームズのTT選手権で勝利するなど年々その実力を増しているTTスペシャリストだ。また1月28日に行われる「カデル・エヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース(UCIワールドツアー)」への出場は現時点で不明ながらも、当然優勝候補筆頭に挙げられる一人だ。
そしてステージ2位で4度目の総合優勝を逃したスプラットは山岳賞を獲得し、レース後「負けたけど後悔はない。コークスクリューで後方ともっとタイム差を稼ぐことができればよかったが、ブラウンに追いつかれてしまった。だけど怪我から復帰し、得意の登りで他の選手たちを引き離すまで力が戻ってきたのは嬉しい」と語っている。
2023年女子ワールドツアーの開幕レースであるサントス・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。第3ステージはアデレードの中心部を出発し、本大会お馴染みのキャンベルタウンにフィニッシュする93.2km。丘陵地帯を巡るコースにはコルク抜きに例えられるタイトコーナーが連続する「コークスクリュー(距離2.3km/平均9.2%/最大24.4%)」が登場し、フィニッシュラインはその頂上から7.5km下った先にある。
総合優勝の行方が決まるこの日は、地元オーストラリアのジーナ・リカルド(チーム・ブリッジレーン)とジョージア・ダンフォード(ニュージーランド、コープ・ハイテックプロダクツ)が逃げを打つ。そこにプロトン最年少、18歳のルシンダ・スチュワート(オーストラリア、ARAスキップキャピタル・サンシャイン・コースト)が単独合流してジェイコ・アルウラーが牽引するプロトンから最大2分半のリードを奪った。
しかし優勝候補アマンダ・スプラット(オーストラリア)を擁するトレック・セガフレードやFDJ・スエズも集団先頭に加わると、タイム差は一気に縮小。逃げ集団は残り15km地点でキャッチされ、18名まで人数の減ったプロトンが今大会最後の勝負所「コークスクリュー」に突入した。
トレックの高速牽引を経て、レース前に「コークスクリューで差を作りたい」と話したスプラットが飛び出し、グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)が懸命に追従。しかしスプラットはブラウンに19秒差をつけて頂上に到達し、単独で7.5km先にあるフィニッシュラインを目指した。
遅れを取ったブラウンだったが、TT世界選手権2位の独走力を発揮して残り1km地点でスプラットに追いつき、勝負はマッチスプリントへ。「こんな展開を予想して今朝大きめのチェーンリングを選んでいた」と言うブラウンが、残り200mからのスプリントでスプラット引き離し、第3ステージの勝利を掴み取った。
「コークスクリューでアマンダ(スプラット)が飛び出すと分かっていたので離されすぎないよう登り、作戦通り下りで追いつくことができた。チームの頑張りに勝利で応えることができて本当によかった」とブラウン。また「昨年のツアー・オブ・ブリテンでは最終日に1秒差で総合優勝を逃していたので、この勝利は本当に嬉しい」と語るブラウンはボーナスタイム10秒を加算し、ポイント賞と共に第7代ツアー・ダウンアンダーの総合優勝者に輝いた。
ブラウンはオーストラリアTT国内選手権を2連覇中の30歳。昨年はセラティジット・チャレンジbyブエルタでの区間優勝や、コモンウェルスゲームズのTT選手権で勝利するなど年々その実力を増しているTTスペシャリストだ。また1月28日に行われる「カデル・エヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース(UCIワールドツアー)」への出場は現時点で不明ながらも、当然優勝候補筆頭に挙げられる一人だ。
そしてステージ2位で4度目の総合優勝を逃したスプラットは山岳賞を獲得し、レース後「負けたけど後悔はない。コークスクリューで後方ともっとタイム差を稼ぐことができればよかったが、ブラウンに追いつかれてしまった。だけど怪我から復帰し、得意の登りで他の選手たちを引き離すまで力が戻ってきたのは嬉しい」と語っている。
女子ツアー・ダウンアンダー2023第3ステージ結果
1位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ) | 2:37:11 |
2位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード) | |
3位 | ジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | 0:13 |
4位 | ダニエル・デフランセーズ(ZAAFサイクリングチーム) | |
5位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) |
個人総合成績
1位 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ) | 8:03:29 |
2位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード) | 0:10 |
3位 | ジョージャ・ウィリアムズ(ニュージーランド、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | 0:19 |
4位 | ルビー・ローズマンギャノン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | 0:28 |
5位 | クリスタベル・ドーベルヒコック(アメリカ、EFエデュケーション・TIBCO-SVB) | 0:29 |
その他の特別賞
ポイント賞 | グレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ) |
山岳賞 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード) |
ヤングライダー賞 | ヘンリエッタ・クリスティ(ニュージーランド、ヒューマンパワードヘルス) |
チーム総合成績 | EFエデュケーション・TIBCO-SVB |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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