2023/01/15(日) - 16:22
1月15日、2023年女子ロードレースシーズンの初戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕。初日の集団スプリントをダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス)が勝利した。
2016年の初開催から徐々にレースカテゴリーを上げ、今年遂にワールドツアーに昇格した女子ツアー・ダウンアンダー。1月17日に開幕する男子レースに先立ち、南オーストラリア州のアデレード周辺を舞台に1月15日から全3ステージの日程で行われるステージレースだ。
第1、2ステージは集団スプリントが予想される丘陵ステージとなっており、総合優勝を占うのは最終第3ステージ。終盤にはウィランガヒルの代わりに設定されたコークスクリュー(距離2.3km/平均9.2%/最大24.4%)を越え、8km下った先にあるフィニッシュラインを目指す。
3年振りの開催となった大会には2020年大会で総合優勝したルース・ウィンダー(アメリカ)が2021年に引退したため不在。しかし過去に大会3連覇しているアマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード)やグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)など強豪勢を含む75名の選手たちが揃った。
初日はビーチやレジャー施設が立ち並ぶグレネルグをスタートし、沿岸沿いを南に下ったところにあるアルディンガを目指す110.4km。今大会最長距離であるコース序盤には4級山岳が登場するものの、それ以外は平坦路のため初日から白熱したスプリントバトルが繰り広げられた。
南半球のオーストラリアゆえ、真夏の厳しい暑さのなか午前11時30分にスタート。逃げが形成されないまま穏やかな展開で始まったレースは、30kmを過ぎた地点で横風がプロトンを襲う。これにより16名の先頭グループが形成されたものの、オーストラリアTT選手権で2位に入ったジョージ・ハウ(ジェイコ・アルウラー)の牽引もあり、集団は再び一つになった。
終盤に入りアタックと吸収が繰り返される。だがジェイコの他にFDJスエズやトレック・セガフレードも先頭牽引でコントロールしたため、勝負は大集団スプリントに持ち込まれた。
ジェイコがジョージア・ベイカー(オーストラリア)のためにトレインを組むなか、残り200mで各チームのエーススプリンターが一斉に飛び出し横一列に。ベイカーが伸び悩み、フィニッシュラインに向けて番手を順調に上げたクララ・コッポニ(フランス、FDJ・スエズ)も失速するなか、一人変わらぬテンポで踏み続けたダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス)が勝利した。
「チームに移籍してこれが最初のレース。最終盤での位置取りはトラック競技の経験が活きた。ワールドツアーで勝てたなんて本当に信じられない」と、ピクリクは驚きと共に喜びを語った。
チームに2020年9月以来となる勝利(ナショナル選手権を除く)をもたらしたピクリクは、リーダージャージと共にポイント賞ジャージも獲得。山岳賞ジャージはグラディス・ヴェルフルスト(フランス、FDJ・スエズ)が着用している。
2016年の初開催から徐々にレースカテゴリーを上げ、今年遂にワールドツアーに昇格した女子ツアー・ダウンアンダー。1月17日に開幕する男子レースに先立ち、南オーストラリア州のアデレード周辺を舞台に1月15日から全3ステージの日程で行われるステージレースだ。
第1、2ステージは集団スプリントが予想される丘陵ステージとなっており、総合優勝を占うのは最終第3ステージ。終盤にはウィランガヒルの代わりに設定されたコークスクリュー(距離2.3km/平均9.2%/最大24.4%)を越え、8km下った先にあるフィニッシュラインを目指す。
3年振りの開催となった大会には2020年大会で総合優勝したルース・ウィンダー(アメリカ)が2021年に引退したため不在。しかし過去に大会3連覇しているアマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード)やグレース・ブラウン(オーストラリア、FDJ・スエズ)など強豪勢を含む75名の選手たちが揃った。
初日はビーチやレジャー施設が立ち並ぶグレネルグをスタートし、沿岸沿いを南に下ったところにあるアルディンガを目指す110.4km。今大会最長距離であるコース序盤には4級山岳が登場するものの、それ以外は平坦路のため初日から白熱したスプリントバトルが繰り広げられた。
南半球のオーストラリアゆえ、真夏の厳しい暑さのなか午前11時30分にスタート。逃げが形成されないまま穏やかな展開で始まったレースは、30kmを過ぎた地点で横風がプロトンを襲う。これにより16名の先頭グループが形成されたものの、オーストラリアTT選手権で2位に入ったジョージ・ハウ(ジェイコ・アルウラー)の牽引もあり、集団は再び一つになった。
終盤に入りアタックと吸収が繰り返される。だがジェイコの他にFDJスエズやトレック・セガフレードも先頭牽引でコントロールしたため、勝負は大集団スプリントに持ち込まれた。
ジェイコがジョージア・ベイカー(オーストラリア)のためにトレインを組むなか、残り200mで各チームのエーススプリンターが一斉に飛び出し横一列に。ベイカーが伸び悩み、フィニッシュラインに向けて番手を順調に上げたクララ・コッポニ(フランス、FDJ・スエズ)も失速するなか、一人変わらぬテンポで踏み続けたダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス)が勝利した。
「チームに移籍してこれが最初のレース。最終盤での位置取りはトラック競技の経験が活きた。ワールドツアーで勝てたなんて本当に信じられない」と、ピクリクは驚きと共に喜びを語った。
チームに2020年9月以来となる勝利(ナショナル選手権を除く)をもたらしたピクリクは、リーダージャージと共にポイント賞ジャージも獲得。山岳賞ジャージはグラディス・ヴェルフルスト(フランス、FDJ・スエズ)が着用している。
女子ツアー・ダウンアンダー2023第1ステージ結果
1位 | ダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス) | 3:03:01 |
2位 | クララ・コッポニ(フランス、FDJ・スエズ) | |
3位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
4位 | マギー・コールズリスター(カナダ、ZAAFサイクリングチーム) | |
5位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | ダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス) | 3:02:51 |
2位 | クララ・コッポニ(フランス、FDJ・スエズ) | 0:04 |
3位 | ジョージア・ベイカー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | 0:06 |
4位 | マギー・コールズリスター(カナダ、ZAAFサイクリングチーム) | 0:07 |
5位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、トレック・セガフレード) | 0:08 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス) |
山岳賞 | グラディス・ヴェルフルスト(フランス、FDJ・スエズ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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