2023/01/13(金) - 19:25
シクロクロス日本一決定戦、全日本選手権が愛知県稲沢市の「ワイルドネイチャープラザ」を舞台に開催される。今回は日曜日に行われるメインレースを、コースや有力選手情報と共にプレビュー。国内随一の砂コースで全日本チャンピオンに輝くのは?
国内随一のサンドセクション、現地予報は雨から曇り
全日本チャンピオンジャージの行方を決める大一番、シクロクロス全日本選手権の舞台となるのは愛知県稲沢市祖父江町・国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」。木曽川河川敷にある祖父江砂丘を活用した公園は、国内唯一と言える起伏に富んだサンドコースとして有名で、今回初めて全日本開催を迎える。
国内最長レベルのホームストレートと、林間セクションのシングルトラック区間、そしてワイルドネイチャーをワイルドネイチャーたらしめる長い砂丘下り。1周回2.6km、1周あたりの高低差40mというコースは他と比ベて平均速度が高く、全日本選手権としては2年連続のハイスピードレースとなる。
深い砂区間を如何にこなすかが肝要だが、現地の天気予報は土曜日が雨で、メインレースが行われる日曜日が曇り。前日の雨によって重さを増した砂がレースにどう影響するだろうか。
男子エリート:今季11連勝中の織田聖が優勝候補
男子エリートカテゴリーの絶対的優勝候補は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)だ。今季は開幕戦から向かうところ敵無し状態を継続中で、先週末に行われた砂のCX千葉で連勝記録は11に到達。11月末にワイルドネイチャーを舞台に行われた全日本前哨戦(JCFシクロクロスシリーズ第3戦GHISALLO CUP)でも独走勝利を挙げるなど、砂への対応力は実証済みだ。
織田はジュニア時代と、U23時代に2度全日本王者に輝いているが、エリートカテゴリー昇格後の2年間はどちらも2位と優勝を取りこぼしている。今年は過去勝てていなかった宇都宮でも勝利するなど苦手意識を克服しており、タイトル獲得への思いは誰よりも強いはずだ。
今季何度も織田に食い下がったのが宇都宮ブリッツェンに移籍した沢田時だ。宇都宮ブリッツェンとしてのデビュー戦となるこのレースは、夏の怪我の影響で返上したMTBの全日本チャンピオンジャージを別の形で取り返すチャンス。ここ一番での勝負強さで2年ぶりのCX王者返り咲きを狙っている。
2016年以降チャンピオンの座から遠ざかっているものの、日本人選手の中で最も難コースへの対応力に秀でているのが竹之内悠だ。かつて5連覇を果たし、同じく砂のシクロクロス東京で海外勢に唯一渡り合った竹之内は、超スリッピーコンディションとなった今季のRaphaスーパークロス野辺山2日目に織田を上回るペースで追い上げ2位に。本場ベルギー仕込みのテクニック、そして誰よりも勝ち方を知る選手としてレースを沸かすことは間違いなさそうだ。
ディフェンディングチャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェン)は宇都宮2日目の落車で上腕骨を骨折。3週間という超短期間の療養ののち出走予定であるものの、王座防衛には黄色信号が灯る。「ディフェンディングチャンピオンですが、1人の挑戦者として勝利を目指して臨みます」とコメントを出している。
砂を得意とする竹内遼(GHISALLO RACING)や、加藤健悟(臼杵レーシング)、村上功太郎(TOYO FRAME)、横山航太(シマノレーシング)、丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM)など、絶えず上位に食い込む選手たちにも注目だ。
エリート/U23混走の女子レース:圧倒的勝率を誇る小川咲絵
エリートとU23混走となる女子レースの優勝候補筆頭は小川咲絵(AX cyclocross team)だ。女子エリート選手として唯一の世界選手権出場を決めた小川は今季主要レースでの圧倒的勝率を引っ提げ砂コースに挑む。ディフェンディングチャンピオンの渡部春雅(明治大学)も高い実力を誇るが、ワイルドネイチャー前哨戦では小川から4分半のビハインドを負った。
若手の台頭目覚ましい女子カテゴリー。MTBでのパリ五輪出場を目指す小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)を筆頭に、石田唯と大蔵こころの世界選手権出場が決まった(U23カテゴリー)早稲田大学コンビらのパワーバランスが砂コースでどのように変化するかに注目したい。
群雄割拠の男子U23:副島達海を止めるのは誰?
次世代を担う男子U23カテゴリーも実力伯仲。昨年覇者である村上功太郎がエリートカテゴリーに上がったため、新チャンピオンを狙って群雄割拠の若手勢が火花を散らす。
中でも頭ひとつ抜けているのが副島達海(大阪産業大学)だ。今季のエリートレースで織田と沢田、小坂に食い下がり、宇都宮1日目は4位、2日目は3位と表彰台に顔を出し、砂の関西シクロクロスマイアミでは竹之内に続き2位と好成績を収めた。
そのマイアミで3位に入った昨年ジュニア王者の柚木伸元(朝明高校)や鈴木来人、功太郎の弟である村上裕二郎(明治大学)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)らも上位争いに絡んでくるはずだ。
国内随一のサンドセクション、現地予報は雨から曇り
全日本チャンピオンジャージの行方を決める大一番、シクロクロス全日本選手権の舞台となるのは愛知県稲沢市祖父江町・国営木曽三川公園「ワイルドネイチャープラザ」。木曽川河川敷にある祖父江砂丘を活用した公園は、国内唯一と言える起伏に富んだサンドコースとして有名で、今回初めて全日本開催を迎える。
国内最長レベルのホームストレートと、林間セクションのシングルトラック区間、そしてワイルドネイチャーをワイルドネイチャーたらしめる長い砂丘下り。1周回2.6km、1周あたりの高低差40mというコースは他と比ベて平均速度が高く、全日本選手権としては2年連続のハイスピードレースとなる。
深い砂区間を如何にこなすかが肝要だが、現地の天気予報は土曜日が雨で、メインレースが行われる日曜日が曇り。前日の雨によって重さを増した砂がレースにどう影響するだろうか。
男子エリート:今季11連勝中の織田聖が優勝候補
男子エリートカテゴリーの絶対的優勝候補は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)だ。今季は開幕戦から向かうところ敵無し状態を継続中で、先週末に行われた砂のCX千葉で連勝記録は11に到達。11月末にワイルドネイチャーを舞台に行われた全日本前哨戦(JCFシクロクロスシリーズ第3戦GHISALLO CUP)でも独走勝利を挙げるなど、砂への対応力は実証済みだ。
織田はジュニア時代と、U23時代に2度全日本王者に輝いているが、エリートカテゴリー昇格後の2年間はどちらも2位と優勝を取りこぼしている。今年は過去勝てていなかった宇都宮でも勝利するなど苦手意識を克服しており、タイトル獲得への思いは誰よりも強いはずだ。
今季何度も織田に食い下がったのが宇都宮ブリッツェンに移籍した沢田時だ。宇都宮ブリッツェンとしてのデビュー戦となるこのレースは、夏の怪我の影響で返上したMTBの全日本チャンピオンジャージを別の形で取り返すチャンス。ここ一番での勝負強さで2年ぶりのCX王者返り咲きを狙っている。
2016年以降チャンピオンの座から遠ざかっているものの、日本人選手の中で最も難コースへの対応力に秀でているのが竹之内悠だ。かつて5連覇を果たし、同じく砂のシクロクロス東京で海外勢に唯一渡り合った竹之内は、超スリッピーコンディションとなった今季のRaphaスーパークロス野辺山2日目に織田を上回るペースで追い上げ2位に。本場ベルギー仕込みのテクニック、そして誰よりも勝ち方を知る選手としてレースを沸かすことは間違いなさそうだ。
ディフェンディングチャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェン)は宇都宮2日目の落車で上腕骨を骨折。3週間という超短期間の療養ののち出走予定であるものの、王座防衛には黄色信号が灯る。「ディフェンディングチャンピオンですが、1人の挑戦者として勝利を目指して臨みます」とコメントを出している。
砂を得意とする竹内遼(GHISALLO RACING)や、加藤健悟(臼杵レーシング)、村上功太郎(TOYO FRAME)、横山航太(シマノレーシング)、丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM)など、絶えず上位に食い込む選手たちにも注目だ。
エリート/U23混走の女子レース:圧倒的勝率を誇る小川咲絵
エリートとU23混走となる女子レースの優勝候補筆頭は小川咲絵(AX cyclocross team)だ。女子エリート選手として唯一の世界選手権出場を決めた小川は今季主要レースでの圧倒的勝率を引っ提げ砂コースに挑む。ディフェンディングチャンピオンの渡部春雅(明治大学)も高い実力を誇るが、ワイルドネイチャー前哨戦では小川から4分半のビハインドを負った。
若手の台頭目覚ましい女子カテゴリー。MTBでのパリ五輪出場を目指す小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)を筆頭に、石田唯と大蔵こころの世界選手権出場が決まった(U23カテゴリー)早稲田大学コンビらのパワーバランスが砂コースでどのように変化するかに注目したい。
群雄割拠の男子U23:副島達海を止めるのは誰?
次世代を担う男子U23カテゴリーも実力伯仲。昨年覇者である村上功太郎がエリートカテゴリーに上がったため、新チャンピオンを狙って群雄割拠の若手勢が火花を散らす。
中でも頭ひとつ抜けているのが副島達海(大阪産業大学)だ。今季のエリートレースで織田と沢田、小坂に食い下がり、宇都宮1日目は4位、2日目は3位と表彰台に顔を出し、砂の関西シクロクロスマイアミでは竹之内に続き2位と好成績を収めた。
そのマイアミで3位に入った昨年ジュニア王者の柚木伸元(朝明高校)や鈴木来人、功太郎の弟である村上裕二郎(明治大学)、中島渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)らも上位争いに絡んでくるはずだ。
シクロクロス全日本選手権2023開催スケジュール
1月14日(土) | |
7:45〜9:15 | オフィシャルトレーニング |
9:30~ | シングルスピード(30分)<エキシビション、男女別表彰> |
10:40〜 | 男子マスターズ 60+(30分) |
10:41〜 | 女子マスターズ(30分) |
11:50〜 | 男子マスターズ 50-59(30分) |
13:00〜 | 男子マスターズ 35-39(40分) |
13:01~ | 男子マスターズ40-49(40分) |
14:15〜16:15 | オフィシャルトレーニング |
1月15日(日) | |
7:30〜8:15 | オフィシャルトレーニング |
8:30〜 | 男子U17(20〜30分) |
8:31〜 | 男子U15(20〜30分) |
8:32〜 | 女子U17&U15(20〜30分)※同時出走、カテゴリー別表彰 |
9:55〜 | 男子ジュニア(40分) |
9:56〜 | 女子ジュニア(40分) |
11:20〜 | 男子U23(50分) |
12:20〜13:00 | オフィシャルトレーニング |
13:10〜 | 女子エリート(50分) |
14:45〜 | 男子エリート(60分) |
text:So Isobe
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