2022/11/22(火) - 13:03
UCIレースとなった関西シクロクロスJCXシリーズ第5戦琵琶湖グランプリ。キャンバーが名物のコースで織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)がそれぞれ男女エリートレースを制した。
重要レースが続く国内シクロクロスシーズン。今シーズン2戦目のUCIレースとなったのは、11月20日、滋賀県草津市烏丸半島で開催された関西シクロクロス。MTB全日本選手権と会期を重ねた「JCXシリーズ第5戦琵琶湖グランプリ」だったが、UCIポイント獲得のため国内トップ選手が勢揃いした。
キャンバーが名物のコースは深夜から明け方まで降った雨によって、ややスリッピーなコンディション。男子ジュニア(MJ)、女子エリート(WE)、男子エリート(ME)の3カテゴリーがUCIレースとして開催され、その皮切りとなるジュニアレースは野辺山2日目の同カテゴリー3位だった高橋壮(サガミレーシング)が制している。
女子エリートレースで圧倒的なスピードを披露し、独走したのは與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)だった。野辺山で2日連続優勝した小川咲絵(AX cyclocross team)は2位走行中にメカトラに見舞われ、ピットまでの長いランニングを強いられて後退。昨年大会で女子エリート初優勝と相性の良いコースだったが、ピットまでたどり着く間に石田唯(早稲田大学)にもパスされてしまった。
與那嶺が2018年以来となる国内シクロクロスレース優勝を挙げ、石田が2位、小川は3位。全日本チャンピオンジャージを着る渡部春雅(明治大学)は「前半からキツく結果は良くなかったですが、また頑張ろうという気持ちになった」と4位でレースを終えている。
男子エリートレースには鎖骨骨折の回復途上のため2連覇がかかった全日本MTBを欠場し、CX全日本選手権に目標を定める沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が出場。しかしこの日抜きん出た強さを見せたのは、全勝優勝中の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)だった。
織田は2周目にトップに立ち、沢田がミスで遅れたことを確認すると猛然とアタック。「序盤から身体がキツく2位をキープするので精一杯でした」と振り返る沢田に対して5〜10秒ほど速くラップを刻み、最終的に1分半近い差をつけて勝利。前半戦で織田と沢田と絡んだ小坂光(宇都宮ブリッツェン)は3位となり、「イマイチ身体の動きにキレがなくて終始苦しいレースになってしまいました。しっかり回復して12月以降のレースに向けてまた調子を上げていきたい」と振り返っている。
その後ろは堀川滉太(NEBcycling)が4位、加藤健悟(臼杵レーシング)が5位。今シーズンUCI/JCXレース初参戦となる横山航太(シマノレーシング)が6位で、1週間前の東海CXで優勝した前田公平が7位に入り、プロ引退を感じさせないフィジカルを披露した。
重要レースが続く国内シクロクロスシーズン。今シーズン2戦目のUCIレースとなったのは、11月20日、滋賀県草津市烏丸半島で開催された関西シクロクロス。MTB全日本選手権と会期を重ねた「JCXシリーズ第5戦琵琶湖グランプリ」だったが、UCIポイント獲得のため国内トップ選手が勢揃いした。
キャンバーが名物のコースは深夜から明け方まで降った雨によって、ややスリッピーなコンディション。男子ジュニア(MJ)、女子エリート(WE)、男子エリート(ME)の3カテゴリーがUCIレースとして開催され、その皮切りとなるジュニアレースは野辺山2日目の同カテゴリー3位だった高橋壮(サガミレーシング)が制している。
女子エリートレースで圧倒的なスピードを披露し、独走したのは與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス)だった。野辺山で2日連続優勝した小川咲絵(AX cyclocross team)は2位走行中にメカトラに見舞われ、ピットまでの長いランニングを強いられて後退。昨年大会で女子エリート初優勝と相性の良いコースだったが、ピットまでたどり着く間に石田唯(早稲田大学)にもパスされてしまった。
與那嶺が2018年以来となる国内シクロクロスレース優勝を挙げ、石田が2位、小川は3位。全日本チャンピオンジャージを着る渡部春雅(明治大学)は「前半からキツく結果は良くなかったですが、また頑張ろうという気持ちになった」と4位でレースを終えている。
男子エリートレースには鎖骨骨折の回復途上のため2連覇がかかった全日本MTBを欠場し、CX全日本選手権に目標を定める沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が出場。しかしこの日抜きん出た強さを見せたのは、全勝優勝中の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)だった。
織田は2周目にトップに立ち、沢田がミスで遅れたことを確認すると猛然とアタック。「序盤から身体がキツく2位をキープするので精一杯でした」と振り返る沢田に対して5〜10秒ほど速くラップを刻み、最終的に1分半近い差をつけて勝利。前半戦で織田と沢田と絡んだ小坂光(宇都宮ブリッツェン)は3位となり、「イマイチ身体の動きにキレがなくて終始苦しいレースになってしまいました。しっかり回復して12月以降のレースに向けてまた調子を上げていきたい」と振り返っている。
その後ろは堀川滉太(NEBcycling)が4位、加藤健悟(臼杵レーシング)が5位。今シーズンUCI/JCXレース初参戦となる横山航太(シマノレーシング)が6位で、1週間前の東海CXで優勝した前田公平が7位に入り、プロ引退を感じさせないフィジカルを披露した。
関西シクロクロス UCI琵琶湖GP男子エリート結果
1位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1:00:14 |
2位 | 沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | +1:26 |
3位 | 小坂光(宇都宮ブリッツェン) | +1:56 |
4位 | 堀川滉太(NEBcycling) | +2:47 |
5位 | 加藤健悟(臼杵レーシング) | +3:39 |
6位 | 横山航太(シマノレーシング) | +4:00 |
7位 | 前田公平 | +4:20 |
8位 | 丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM) | +4:31 |
9位 | 島田真琴(ペダル) | +5:14 |
10位 | 山田誉史輝(PAXPROJECT) | +5:41 |
関西シクロクロス UCI琵琶湖GP女子エリート結果
1位 | 與那嶺恵理(ヒューマンパワードヘルス) | 44:15 |
2位 | 小川咲絵(AX cyclocross team) | +2:28 |
3位 | 石田唯(早稲田大学) | +4:23 |
4位 | 渡部春雅(明治大学) | +5:23 |
5位 | 鵜飼知春(and more) | +6:09 |
6位 | 伊藤あすみ(マッディワカヤマ) | +7:47 |
7位 | 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) | +8:26 |
8位 | 水谷有紀子(BUCYO COFFEE/CLT Cycling Team) | +8:58 |
9位 | 竹村舞葉(SHIDO-WORKS) | -1Lap |
10位 | 小田恵利花(PAXPROJECT) | -1Lap |
関西シクロクロス UCI琵琶湖GP男子ジュニア結果
1位 | 高橋壮(サガミレーシング) | 35:51 |
2位 | 吉中美空(小城高校) | +1:13 |
3位 | 福島愛都(TCKR) | +5:19 |
text:So.Isobe
photo:Satoshi ODA Kasukabe Vision FILMz
photo:Satoshi ODA Kasukabe Vision FILMz
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