2022/11/20(日) - 07:32
トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)の今季初参戦で注目された、泥コンディションのスーパープレスティージュ第3戦。ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)とセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)がラウンド2連勝を挙げている。
順調にスケジュールを消化中のスーパープレスティージュ。翌日にUCIワールドカップ第6戦を控える第3戦の舞台はベルギーのアントワープ県にあるメルクスプラスで、芝生と森林区間を組み合わせた平坦基調のスピードコースが特徴だ。
この日は前日までの雨でコースの大部分が湿り気を帯び、一部区間には担ぎを必要とする深い泥も出現。小さなキャンバーを上り下りする森林ゾーンも一部ランニング区間と化す「シクロクロスらしい」コンディションに仕上がった。
女子エリート:アルバラードが今季2勝目をマーク
女子エリートレースは、現在シクロクロス界を牛耳っているオランダの若手3名(ファンエンペル、ピーテルス、ファンアンローイ)がワールドカップに集中するため不出場。そんな中、アルカンシエルを着るマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が今季初のホールショットを決めてレースが動き出した。
フォスには復活の兆しを見せているセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が続き、細かいキャンバーが続く1周目の森林区間でアドバンテージを奪い、早くも独走体制に持ち込む。「マリアンヌのリードアウトは私に有利に働いた」と言う元世界王者がフィニッシュまで続くソロ巡行体制に入った。
フォスは序盤のスピードを維持できず遅れ、デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)とインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)の追走も届かない。レースの大部分を1人独走したアルバラードがスーパープレスティージュ2連勝を掴み取った。
ピドコック今季初参戦の男子エリート:スウェークが連勝記録更新
この日、男子エリートレースの注目は、なんといってもアルカンシエルを着るトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が今季初CXレースとして初参戦したことだ。
絶好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)がスタート後10分も経たないうちに先行を開始する一方、世界王者は4,5番手でファーストラップを完了。共にパックを組むラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)たちが前に上がっていったものの、この日ピドコックは最後まで優勝争いに絡むことはなかった。
「自分の仕上がりぶりは大丈夫だったけれど、コーナーの処理が全然ダメだった。一度転んでしまったしその後もミスが多すぎた」と言う世界王者は表彰台争いに加わることなく、最終的に7位でフィニッシュすることとなる。
今季、キャリア初のUCIワールドカップ勝利を挙げて以降波に乗るスウェークは、ライバル勢が追走体制を整える前に大きなリードを確保して逃げ続ける。「1周目で埋もれ、スウェークと15秒差まで詰めてプレッシャーをかけたけど追いつけなかった」と後半戦にかけて追い込んだファンデルハールや、やはり序盤戦で埋もれたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)の追走から悠々と逃げ切った。
絶好調スウェークが直近5レース中、実に4勝目をマーク。「僕のレースは完璧じゃなかったけれど全員に言えることだったようだ。誰も追走してこなかったのでリードを稼ぎ、後半にもそのおかげで逃げ切ることができた。まだ100%じゃないけれど身体の仕上がり具合はとてもいい感じ。このフォームを維持できるよう頑張りたい」と話している。
順調にスケジュールを消化中のスーパープレスティージュ。翌日にUCIワールドカップ第6戦を控える第3戦の舞台はベルギーのアントワープ県にあるメルクスプラスで、芝生と森林区間を組み合わせた平坦基調のスピードコースが特徴だ。
この日は前日までの雨でコースの大部分が湿り気を帯び、一部区間には担ぎを必要とする深い泥も出現。小さなキャンバーを上り下りする森林ゾーンも一部ランニング区間と化す「シクロクロスらしい」コンディションに仕上がった。
女子エリート:アルバラードが今季2勝目をマーク
女子エリートレースは、現在シクロクロス界を牛耳っているオランダの若手3名(ファンエンペル、ピーテルス、ファンアンローイ)がワールドカップに集中するため不出場。そんな中、アルカンシエルを着るマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)が今季初のホールショットを決めてレースが動き出した。
フォスには復活の兆しを見せているセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が続き、細かいキャンバーが続く1周目の森林区間でアドバンテージを奪い、早くも独走体制に持ち込む。「マリアンヌのリードアウトは私に有利に働いた」と言う元世界王者がフィニッシュまで続くソロ巡行体制に入った。
フォスは序盤のスピードを維持できず遅れ、デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)とインゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)の追走も届かない。レースの大部分を1人独走したアルバラードがスーパープレスティージュ2連勝を掴み取った。
ピドコック今季初参戦の男子エリート:スウェークが連勝記録更新
この日、男子エリートレースの注目は、なんといってもアルカンシエルを着るトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が今季初CXレースとして初参戦したことだ。
絶好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)がスタート後10分も経たないうちに先行を開始する一方、世界王者は4,5番手でファーストラップを完了。共にパックを組むラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)たちが前に上がっていったものの、この日ピドコックは最後まで優勝争いに絡むことはなかった。
「自分の仕上がりぶりは大丈夫だったけれど、コーナーの処理が全然ダメだった。一度転んでしまったしその後もミスが多すぎた」と言う世界王者は表彰台争いに加わることなく、最終的に7位でフィニッシュすることとなる。
今季、キャリア初のUCIワールドカップ勝利を挙げて以降波に乗るスウェークは、ライバル勢が追走体制を整える前に大きなリードを確保して逃げ続ける。「1周目で埋もれ、スウェークと15秒差まで詰めてプレッシャーをかけたけど追いつけなかった」と後半戦にかけて追い込んだファンデルハールや、やはり序盤戦で埋もれたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)の追走から悠々と逃げ切った。
絶好調スウェークが直近5レース中、実に4勝目をマーク。「僕のレースは完璧じゃなかったけれど全員に言えることだったようだ。誰も追走してこなかったのでリードを稼ぎ、後半にもそのおかげで逃げ切ることができた。まだ100%じゃないけれど身体の仕上がり具合はとてもいい感じ。このフォームを維持できるよう頑張りたい」と話している。
スーパープレスティージュ2022-2023第3戦男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | 59:39 |
2位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:05 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:40 |
4位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:53 |
5位 | ライアン・カンプ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:10 |
6位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:20 |
7位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +1:25 |
8位 | フェリペ・オルツ(スペイン、ブルゴスBH) | +1:46 |
9位 | ケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム) | +2:05 |
10位 | イェンス・アダムス(ベルギー) | +2:08 |
スーパープレスティージュ2022-2023第3戦女子エリート結果
1位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 44:28 |
2位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:18 |
3位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | +0:26 |
4位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:33 |
5位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、EFエデュケーション・ティブコSVB) | +0:43 |
6位 | マノン・バッカー(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +0:51 |
7位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、777) | +0:54 |
8位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +1:17 |
9位 | クララ・ホンシンガー(アメリカ、EFエデュケーション・ティブコSVB) | +1:19 |
10位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | +1:58 |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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