2022/11/13(日) - 08:47
スーパープレスティージュ第2戦で、激しい一騎打ちの末ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)が勝利。女子レースではセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が1年9ヶ月ぶりの勝利を手にしている。
ベルギー・ニールで行われたテレネット・スーパープレスティージュ第2戦 photo:CorVos
坂を駆け上がるセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
アルバラードを追うデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) photo:CorVos
ヨーロッパ選手権から僅か6日間。テレネット・スーパープレスティージュ第2戦がベルギーのアントワープ県にある町ニールで開催された。小刻みかつ急勾配の上り下りや乗車不可能なキャンバー、担ぎ上げセクション、人口の砂セクションなどを取り入れたコースは一部区間を除きハードパックで、バイク交換不要のハイスピードレースが展開された。
女子エリートレースはUCIワールドカップに集中するフェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)やパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が不在で、過去このレースを3回制したルシンダ・ブランド(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)は手首骨折からまだ回復せず、さらにアンマリー・ワースト(オランダ、777)も膝故障で不在。
今季初勝利を飾ったセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
スーパープレスティージュ2022-2023第2戦女子エリート表彰台 photo:CorVos
スタート直後に落車による大渋滞で分断が起きたレースで、間髪入れずセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)とデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が抜け出した。
2人は最終周回まで先頭グループを築き、その中でアルバラードは積極的に攻める姿勢。最終周回になってもなお攻め続ける元世界王者の背後では、ベッツェマがミスを出してしまう。「最後はイチかバチか。タフなレースで、後半はデニセ有利だったけれど何とか勝ちきれた」と振り返るアルバラードが先着。トップ5入りこそ繰り返すものの、勝てないシーズンを1年9ヶ月過ごしていた24歳が大粒の涙をこぼした。
男子エリート:得意の砂を味方につけたスウェークが勝利
前半からリードを奪ったローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) photo:CorVos
オランダ王者のラース・ファンデルハール(バロワーズ・トレック・ライオンズ)は2位 photo:CorVos
ぬかるみにバイクを取られる選手たち photo:CorVos
マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)のヨーロッパチャンピオンジャージ披露、そして前王者ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がオランダチャンピオンジャージを披露(大陸選手権よりもナショナル選手権のジャージが優先されるため)した男子エリートレースは、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が「仲良くしている」と言うケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム)のホールショットで幕開けた。
大人数の先頭グループから抜け出したのは今季好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)で、人口砂セクションを完全乗車してリードを奪う。噛み合わないレースが続くエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)やファントーレンハウトを千切ったファンデルハールが全9周回中の7周目後半に追いついたものの、砂区間を有利に使うスウェークには余裕があった。
W杯第4戦に続く勝利を挙げたローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) photo:CorVos
スーパープレスティージュ2022-2023第2戦男子エリート表彰台 photo:CorVos
風邪をひき、100%のコンディションではなかったと言うスウェークだが、最終周回の激しいポジション争いを経て先頭で砂セクションに突入し、バランスを崩しながらも乗車でクリア。一方ファンデルハールは焦りから降車を強いられ、こうして勝負が決まった。
スウェークがワールドカップ第4戦に続く今季ビッグレース2勝目を確保。2位はファンデルハールで、3位はファントーレンハウトだった。
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ヨーロッパ選手権から僅か6日間。テレネット・スーパープレスティージュ第2戦がベルギーのアントワープ県にある町ニールで開催された。小刻みかつ急勾配の上り下りや乗車不可能なキャンバー、担ぎ上げセクション、人口の砂セクションなどを取り入れたコースは一部区間を除きハードパックで、バイク交換不要のハイスピードレースが展開された。
女子エリートレースはUCIワールドカップに集中するフェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)やパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が不在で、過去このレースを3回制したルシンダ・ブランド(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)は手首骨折からまだ回復せず、さらにアンマリー・ワースト(オランダ、777)も膝故障で不在。
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スタート直後に落車による大渋滞で分断が起きたレースで、間髪入れずセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)とデニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が抜け出した。
2人は最終周回まで先頭グループを築き、その中でアルバラードは積極的に攻める姿勢。最終周回になってもなお攻め続ける元世界王者の背後では、ベッツェマがミスを出してしまう。「最後はイチかバチか。タフなレースで、後半はデニセ有利だったけれど何とか勝ちきれた」と振り返るアルバラードが先着。トップ5入りこそ繰り返すものの、勝てないシーズンを1年9ヶ月過ごしていた24歳が大粒の涙をこぼした。
男子エリート:得意の砂を味方につけたスウェークが勝利
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マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)のヨーロッパチャンピオンジャージ披露、そして前王者ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)がオランダチャンピオンジャージを披露(大陸選手権よりもナショナル選手権のジャージが優先されるため)した男子エリートレースは、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が「仲良くしている」と言うケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム)のホールショットで幕開けた。
大人数の先頭グループから抜け出したのは今季好調のローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)で、人口砂セクションを完全乗車してリードを奪う。噛み合わないレースが続くエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)やファントーレンハウトを千切ったファンデルハールが全9周回中の7周目後半に追いついたものの、砂区間を有利に使うスウェークには余裕があった。
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風邪をひき、100%のコンディションではなかったと言うスウェークだが、最終周回の激しいポジション争いを経て先頭で砂セクションに突入し、バランスを崩しながらも乗車でクリア。一方ファンデルハールは焦りから降車を強いられ、こうして勝負が決まった。
スウェークがワールドカップ第4戦に続く今季ビッグレース2勝目を確保。2位はファンデルハールで、3位はファントーレンハウトだった。
スーパープレスティージュ2022-2023第2戦男子エリート結果
1位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | 1:01:28 |
2位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:03 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:35 |
4位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:41 |
5位 | ウィッツェ・ミュウセン(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:44 |
6位 | トーン・ファンデボッシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:47 |
7位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:06 |
8位 | エミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +1:13 |
9位 | ケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム) | +1:23 |
10位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム) | +1:30 |
スーパープレスティージュ2022-2023第2戦女子エリート結果
1位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | 48:04 |
2位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:05 |
3位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | +0:54 |
4位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、777) | +1:03 |
5位 | サンヌ・カント(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +1:08 |
6位 | マノン・バッカー(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +1:39 |
7位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +2:01 |
8位 | アマンディーヌ・フォウクネ(フランス) | +2:25 |
9位 | ペリーヌ・クラウツェル(フランス、ASバイクレーシング) | +2:34 |
10位 | フランチェスカ・バローニ(イタリア、ピッセイグループ・T.O.M.) | +2:44 |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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