2022/10/24(月) - 15:06
チェコ、ターボルで開催されたUCIシクロクロスワールドカップ第3戦。パウェルスサウゼン・ビンゴールのエリ・イゼルビット(ベルギー)とフェム・ファンエンペル(オランダ)が負けなしの3連勝を掴んでいる。
北米2連戦を終え、シクロクロスの最高峰シリーズ戦であるUCIシクロクロスワールドカップがヨーロッパへと帰還。2015年に世界選手権を招聘したチェコ南部のボヘミア州に属する街ターボルで第3戦が開催された。
ファイエットビルで開催された第2戦から僅か1週間。時差ぼけが抜けきらない北米遠征組も散見される中、ヨーロッパに残って調整を続けた選手たちも合流。細かい切り返しや登りシケインが名物の、僅かに泥が乗るコース上で男女共にハイスピードレースが展開された。
女子エリート:ファンエンペルがロングスパートでW杯3連勝
カータ・ヴァス(ハンガリー、SDワークス)やパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、そしてシリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)といった北米ラウンド不参加組が合流した女子エリートレース。試走中には元世界女王&現欧州女王のルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が落車で手を骨折というアクシデントも発生した。
レース序盤は19歳のマリー・シュライバー(ルクセンブルク、トルマンスシクロクロスチーム)がロケットスタートでリードを築いたものの、2周目に入る頃には群雄割拠のオランダ強豪勢が主導権を握る。各選手がアタックを繰り返したものの、決定的な差が生まれにくい高速レースのため決定的な独走体制に持ち込む選手は現れなかった。
最終周回に入るとアンマリー・ワースト(オランダ、777)のアタックによって先頭グループが分裂。フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)と、トップ選手中でただ一人シケインをバニーホップで飛び、アドバンテージを得るピーテルスの3名に絞られ、さらに優勝争いは激化の一途を辿る。
バニーホップをきっかけにアタックしたピーテルスは引き戻され、カウンターで仕掛けたワーストも抜け出せない。すると「時差ぼけであまり寝れず、コンディションは良くなかった。私の唯一の策は最後までついていき、アタックのチャンスを待つことだけだった」と言うファンエンペルが最後の登坂区間でアタック。そのままリードを保ち、見事にワールドカップ開幕戦から負けなしの3連勝を掴み取った。
男子エリート:独走に持ち込んだイゼルビットが3連勝
男子エリートレースにはクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)や元CX世界王者であり、チェコのスター選手であるゼネク・スティバル(クイックステップ・アルファヴィニル)が参戦。60分間のレースは中盤に入るまで、大人数が数珠繋ぎに先頭グループを組む展開で進んだ。
実力差が浮き彫りになる中盤〜後半戦では、W杯2連勝中のエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)と好調ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)のペースメイクによって先頭グループは5名に絞られる。すると40分が過ぎたタイミングで、ここまでレースを引っ張り続けてきたイゼルビットが猛然とペースを上げた。
コーナーを立ち上がるたびにダッシュを続けるイゼルビットは、差をつけにくいコースで3秒、5秒とリードを拡大。協調して追走を試みた2位グループは最後まで追いつかず、女子のファンエンペルと同じくW杯開幕3連勝を挙げた。
後続グループから抜け出したラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が2位で、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が3位。優勝したイゼルビットは「勝つのが難しいコース。アメリカ帰りで勝てて良かった。この先のレースはヨーロッパ選手権を見据えて何か違う作戦を試してみたい」と話している。
北米2連戦を終え、シクロクロスの最高峰シリーズ戦であるUCIシクロクロスワールドカップがヨーロッパへと帰還。2015年に世界選手権を招聘したチェコ南部のボヘミア州に属する街ターボルで第3戦が開催された。
ファイエットビルで開催された第2戦から僅か1週間。時差ぼけが抜けきらない北米遠征組も散見される中、ヨーロッパに残って調整を続けた選手たちも合流。細かい切り返しや登りシケインが名物の、僅かに泥が乗るコース上で男女共にハイスピードレースが展開された。
女子エリート:ファンエンペルがロングスパートでW杯3連勝
カータ・ヴァス(ハンガリー、SDワークス)やパック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)、そしてシリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)といった北米ラウンド不参加組が合流した女子エリートレース。試走中には元世界女王&現欧州女王のルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が落車で手を骨折というアクシデントも発生した。
レース序盤は19歳のマリー・シュライバー(ルクセンブルク、トルマンスシクロクロスチーム)がロケットスタートでリードを築いたものの、2周目に入る頃には群雄割拠のオランダ強豪勢が主導権を握る。各選手がアタックを繰り返したものの、決定的な差が生まれにくい高速レースのため決定的な独走体制に持ち込む選手は現れなかった。
最終周回に入るとアンマリー・ワースト(オランダ、777)のアタックによって先頭グループが分裂。フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール)と、トップ選手中でただ一人シケインをバニーホップで飛び、アドバンテージを得るピーテルスの3名に絞られ、さらに優勝争いは激化の一途を辿る。
バニーホップをきっかけにアタックしたピーテルスは引き戻され、カウンターで仕掛けたワーストも抜け出せない。すると「時差ぼけであまり寝れず、コンディションは良くなかった。私の唯一の策は最後までついていき、アタックのチャンスを待つことだけだった」と言うファンエンペルが最後の登坂区間でアタック。そのままリードを保ち、見事にワールドカップ開幕戦から負けなしの3連勝を掴み取った。
男子エリート:独走に持ち込んだイゼルビットが3連勝
男子エリートレースにはクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)や元CX世界王者であり、チェコのスター選手であるゼネク・スティバル(クイックステップ・アルファヴィニル)が参戦。60分間のレースは中盤に入るまで、大人数が数珠繋ぎに先頭グループを組む展開で進んだ。
実力差が浮き彫りになる中盤〜後半戦では、W杯2連勝中のエリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)と好調ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ)のペースメイクによって先頭グループは5名に絞られる。すると40分が過ぎたタイミングで、ここまでレースを引っ張り続けてきたイゼルビットが猛然とペースを上げた。
コーナーを立ち上がるたびにダッシュを続けるイゼルビットは、差をつけにくいコースで3秒、5秒とリードを拡大。協調して追走を試みた2位グループは最後まで追いつかず、女子のファンエンペルと同じくW杯開幕3連勝を挙げた。
後続グループから抜け出したラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)が2位で、マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)が3位。優勝したイゼルビットは「勝つのが難しいコース。アメリカ帰りで勝てて良かった。この先のレースはヨーロッパ選手権を見据えて何か違う作戦を試してみたい」と話している。
UCIシクロクロスワールドカップ2022-2023第3戦 男子エリート結果
1位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 1:02:43 |
2位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:05 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:26 |
4位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、クレラン・フリスタッズ) | +0:32 |
5位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム) | +0:43 |
6位 | イェンス・アダムス(ベルギー) | +0:48 |
7位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:53 |
8位 | ケヴィン・クーン(スイス、トルマンスシクロクロスチーム) | +0:59 |
9位 | ミカエル・ボロシュ(チェコ) | +1:05 |
10位 | タイス・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +1:13 |
UCIシクロクロスワールドカップ2022-2023第3戦 女子エリート結果
1位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | 53:32 |
2位 | パック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:03 |
3位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | +0:04 |
4位 | デニセ・ベッツェマ(オランダ、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +0:08 |
5位 | カータ・ヴァス(ハンガリー、SDワークス) | +0:09 |
6位 | セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:26 |
7位 | シリン・ファンアンローイ(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +0:30 |
8位 | インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777) | +0:42 |
9位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、777) | +0:45 |
10位 | マリー・シュライバー(ルクセンブルク、トルマンスシクロクロスチーム) | +0:48 |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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