平坦のツール・ド・ランカウイ第5ステージで11名逃げが決まる。ライオネル・タミニオー(ベルギー)が勝利し、アルペシン・フェニックスがステージ2連勝を挙げている。



マレーシアの田舎らしい風景を横目に駆け抜けるマレーシアの田舎らしい風景を横目に駆け抜ける photo:CorVos
ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)第5ステージは、64km地点に距離7.6km/平均5.3%の2級山岳がある以外は平坦基調の172kmコース。この日は序盤から全く逃げが決まらないまま序盤区間を越え、2級山岳を越え、レース距離半分を消化してもなお逃げが決まらない展開。103km地点の中間スプリントを前に、ようやく11名の逃げグループが形成された。

11名のうち10名がワールドチームもしくはプロチームという強力な逃げ。ジャンニ・モスコン(イタリア、アスタナ・カザフスタン)やジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)、ライアン・ギボンズ(南アフリカ、UAEチームエミレーツ)、マックス・カンター(ドイツ、モビスター)といった強力なメンバーが必死に追いかけるメイン集団から1分差を維持して逃げ続けた。

ジャンニ・モスコン(イタリア、アスタナ・カザフスタン)を含む強力な逃げグループが形成されるジャンニ・モスコン(イタリア、アスタナ・カザフスタン)を含む強力な逃げグループが形成される photo:CorVos
逃げグループから飛び出し、ステージ優勝を挙げたライオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・フェニックス)逃げグループから飛び出し、ステージ優勝を挙げたライオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・フェニックス) photo:CorVos
残り15km地点で2グループの差は30秒まで縮まったものの、最終盤に入って拡大傾向。逃げ切りチャンスを掴んだことでステージ優勝争いが始まり、ファンデンベルフのアタックに合わせ、26歳のスプリンター、ライオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・フェニックス)がマッチスプリントを制した。

集団スプリント予想を覆して大逃げが決まった5日目。総合成績に大きな動きはなく、イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)が黄色いリーダージャージをキープした。国内勢ではチーム右京の小石祐馬と石橋学、レイモンド・クレダー(オランダ)、そして留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)がメイン集団内でフィニッシュしている。
ツール・ド・ランカウイ2022第5ステージ結果
1位 ライオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・フェニックス) 3:41:42
2位 ジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・イージーポスト)
3位 カーター・ベットルズ(オーストラリア、ARAプロレーシング・サンシャインコースト) +0:04
4位 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、UAEチームエミレーツ) +0:09
5位 マックス・カンター(ドイツ、モビスター)
個人総合成績
1位 イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) 18:16:21
2位 ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) +0:23
3位 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) +2:02
4位 エステバン・チャベス(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト) +2:11
5位 トースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) +2:18
その他の特別賞
山岳賞 ムハマド・ザリフ(マレーシア、トレンガヌ・ポリゴンサイクリングチーム)
ポイント賞 マックス・カンター(ドイツ、モビスター)
チーム総合成績 モビスター
text:So Isobe
photo:CorVos

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