スーダル・クイックステップをサポートするカステリが、暑さ対策に特化した夏用ウェアを展開する。エアロウェアで培った縫製、素材技術を活用し、通気性とエアロを両立したCLIMBER'S A/C JERSEY、A/C BIBSHORTをはじめ、日焼け対策にぴったりなアームスリーブなど5モデルを紹介しよう。



夏のライドにぴったりなジャージからアームスリーブまで展開するカステリ

今年のツール・ド・フランスは猛暑が続き、選手たちは過酷な環境でレースを戦っている。日本も梅雨が明けた地域もあり、本格的な夏が到来。この時期のサイクリングは暑さ対策が必須項目で、汗の処理、日差しの遮断、排熱のバランスで真夏のライドの快適さは変わってくる。

スーダル・クイックステップをサポートするカステリは、猛暑のレース向けのウェアを展開中。エアロウェアで培ってきた縫製、素材技術を随所に応用しながら、通気性と紫外線対策を軸に組み立てられている点が特徴だ。ジャージ、ビブショーツ、ソックス、グローブ、アームスリーブの5品目を紹介しよう。

CLIMBER'S A/C JERSEY

カステリ CLIMBER'S A/C JERSEY

背中部分はストレッチ性を確保している

スーダル・クイックステップも使用するレースレディの夏用ジャージが「CLIMBER'S A/C JERSEY」。ツールの山岳ステージを戦う選手たちからのフィードバックで生み出されたモデルだ。

このジャージに求められたのは真夏のヒルクライムでも快適に過ごせる通気性と、レーススピードに貢献するためのエアロ性能。相反する性能を両立させるべく、カステリはフラッグシップジャージ「AERO RACE 8S」と同様、CFD解析に基づくパネリングによってエアロを確保しながら、通気性に優れた3Dメッシュ素材を新たに組み合わせていることが特徴。

生地構成はフロントとバックで役割を分けている。フロントには冷却性と速乾性を両立する大胆なメッシュのFlusso 3Dファブリックを、背面には通気性とストレッチ性に優れたStradaPro 3Dファブリックを採用し、それぞれに適した素材を配置した。背面の生地は伸縮性によってフィット性やバックポケットのホールド性を高めている。

前身頃には大胆なメッシュ生地があしらわれる

バックポケットはホールド力を高めている

肩周りは身頃とは異なるストレッチ素材を使用しており、エアロ、フィット性、動きやすさを両立。裾にはエラスティックバンドを配し、ダンシングでもずれにくいように配慮されている。開閉にはYKK Vislonジッパーを採用し、スムーズな着脱を実現した。メッシュ部分の日焼けには気をつけたい。重量は157g、対応温度帯は22〜40℃。

カラーはSILVER GRAY/SMOKY GRAY、BELGIAN BLUE/WINTER SKY、DEEP BORDEAUX/WHITE、VIVID ORANGE/SMOKY GRAYの4色展開。価格は18,700円(税込)。

編集部員インプレッションby高木三千成

エアロと通気性を高めたCLIMBER'S A/C JERSEY

走り出してすぐ思ったのは、とにかく涼しいということ。風がウェアを通り抜けて、体に直接に当たる感覚があり、他のジャージだと「まあ多少涼しいかな」くらいで終わるところを、これは素直に「涼しい」と言えるジャージに仕上がっています。首周りも深く開いていて、これも涼しさに貢献しています。

フィットは肩から背中にかけてはしっかり体に沿う一方、メッシュ生地の前身頃だけ少し余裕があります。全体的にタイトなカッティングとなっているため、胴回りのゆとりあるフィッティングは生地由来だと思います。一方で、背中側がストレッチ性の高い生地となっているため、ポケットに荷物を収納しても背中で暴れにくくなっています。軽量なクライマーモデルと標準モデルのいいとこ取りといったという印象です。

とにかく軽い生地なので水を吸っても重くならず、乾きも早い。汗でベタつく感覚もありませんでした。ただしメッシュだけに透けやすく日焼けもしやすいので、背中まで日焼け止めは塗っておいたほうがいいでしょう。真夏のトレーニングや暑い中の通勤にはうってつけの一着だろう。



A/C BIBSHORT

カステリ A/C BIBSHORT

A/C BIBSHORTは、世界的に夏の気温と猛暑期間が伸び続けているという認識のもと、特に湿度の高いアジア圏のサイクリストに向けて開発されたモデルだ。日差しを防ぎながら快適性を高める設計が施されていることが特徴だ。

サイドパネルと脚裾のレッググリッパーには、通気性を重視したクローズドメッシュ素材を採用。走行風が足にあたるように配慮しつつ、目の細かいメッシュによって日焼けしにくいように設計されている。

ビブストラップもショーツを固定する高いストレッチ性を保ちながら、肌にあたる面積を抑えたメッシュ仕様とされている。熱がこもりやすい生地の折り返しや縫い目なども廃しており、肩や背中周り部分も通気性を高めている。

シートパッドにはProgetto X2 Air Seamlessを採用。重量は200g、対応温度帯は22〜40℃。カラーはBLACKとBELGIAN BLUEの2色展開で、サイズはXS〜3XLの7サイズを揃える。価格は25,850円(税込)。

編集部員インプレッションby高木三千成

縫い目のないメッシュ生地の肩紐が備えられている

背面の肩紐も通気性を意識している

見るからに涼しそうな生地の面積が広く、見た目の期待通りの通気性がある一着でした。一般的なビブショーツの場合は太もも周りに熱がこもりやすいですが、このビブショーツではそれがありませんでした。

メッシュ生地ながらコンプレッション性もあり、フィット感はタイトめです。裾のグリッパー部分もメッシュ生地ながら、十分なホールド力がありました。とはいえ、生地に足が締め付けられているような窮屈さはなく、動きやすさも感じられました。

肩紐もストレッチ性と通気性を両立したものが使われています。左右の肩紐が集合して接着されている部分までもメッシュ仕様で、細かく作り込まれているのも好印象でした。レーサー用として十分満足できる仕上がりのビブショーツだと思います。



A/C 18 SOCK

カステリ A/C 18 SOCK

A/C 18 SOCKはジャージやビブショーツと同様、日本の蒸し暑い夏を主眼に置いた設計のソックス。丈18cmというモデル名がそのまま製品の特徴を表す。

素材は通気性と耐久性に優れたナイロン糸がメイン。足の甲や丈部分はメッシュのように編み込み通気性を確保。爪先や踵など負荷がかかる部分はやや厚めに編み込むことで、長時間の着用でも快適な履き心地を保つソックスに仕立てられている。

重量は51g、対応温度帯は18〜40℃。カラーはWHITEとBLACKの2色展開で、サイズはS/M、L/XL、XXLの3展開。価格は3,300円(税込)。

編集部員インプレッションby高木三千成

丈部分や足の甲部分はメッシュ編みとされている

普通のソックスのような見た目をしながらも、擦れやすいところには丈夫な生地、それ以外は薄手のメッシュという構造で、通気性と耐久性を確保していました。カフ部分もメッシュとなっていますが、フィット感は想像以上に高く、ライド中にズレ落ちてくることもありませんでした。また、左右非対称の設計となっていて、細かいところまで作り込まれているのも好印象です。

通気性は良好で、真夏だけじゃなく春から秋まで幅広く使えそうです。ソックスの通気性は蒸れやすさに直結するだけに軽視できないポイントで、そこも含めてよくできた一足だと感じた。



ESPRESSO GLOVE

カステリ ESPRESSO GLOVE

ESPRESSO GLOVEも夏ライドにピッタリだ。既存のESPRESSO JERSEYと同じ生地を用いることで、ジャージ単体で培ってきた着け心地のコンセプトをグローブにまで展開したモデルだ。

手の甲にはESPRESSO JERSEYと共通の、柔らかく伸縮性に優れたAir-Oストレッチ素材を使用し、手をしっかりと包み込むフィット感を持たせている。優れた通気性としなやかさが快適性を生み出している。

手のひら側には中厚のパッドを配置し、グリップ力を高めるシリコンを備える。さらにカステリ・ダンピング・システム(CDS)によって正中神経への圧力を抑え、長時間のライドでも手のひらの痛みが出にくいよう設計されている。

CDSというパッドによって手の痺れなどを抑えている

紫外線についてはUPF30相当の性能を備える。重量は64g、対応温度帯は10〜38℃と幅広い。サイズはXS〜XXLの6サイズを揃える。価格は7,040円(税込)。

編集部員インプレッションby高木三千成

カステリ ESPRESSO GLOVE

手のひら側は乾きが早く、汗をかいても熱ごと逃げていくような感覚がありました。グリップ力は高く、パッド部分の凹凸グリッパーがブラケットに食いつくため、手が滑る心配はありません。もちろんドロップ部も同様で、安定したグリップが得られます。

表面はメッシュに近い質感で、手の熱がある程度逃げていき、走行風が肌にあたる感覚があります。生地は薄手かつしなやかで、手の動きを妨げず、ライド中にストレスを感じることはありませんでした。手首側はやや短めでやや緩いフィット感となっています。ブラケットをしっかり握れる安心感は大きく、汗で手が滑りやすい場面でも安全につながるはずだ。レースはもちろん、普段のライドでも安全のためにつけておく価値はあるグローブだと思います。



UPF 50+ LIGHT ARM 3 SLEEVES

カステリ UPF 50+ LIGHT ARM 3 SLEEVES

夏ライドで非常に重要なことが日焼け対策だ。茹だるような暑さへの対処はもちろんのこと、体が日焼けすると、それだけで体力を奪っていってしまう。夏場でもアームカバーをすることで、日焼け止めが汗で流れ落ちる心配もなく、ライド中は腕を日差しから守ってくれる。

カステリの「UPF 50+ LIGHT ARM 3 SLEEVES」は、通気性と紫外線に対するプロテクション性を備えたSolareファブリックを採用したモデル。UPF50+の性能により紫外線を98%以上カット。強い日差しの下でも肌面を守れる作りとしていることが特徴。非常にしなやかな生地となっており、タイトめのフィットながら快適に着用できることも魅力。上端にはシリコン入りのエラスティックバンドを配し、ライド中のズレを防止する。重量は57g、対応温度帯は10〜18℃。カラーはWHITEとBLACKの2色、サイズはS〜XLの4サイズを展開する。価格は6,600円(税込)。

編集部員インプレッションby高木三千成

CLIMBER'S A/C JERSEY + UPF 50+ LIGHT ARM 3 SLEEVES

ややハリのあるエアロメッシュ調の生地が採用されており、ジャージのメッシュ生地よりもピタリとしたフィットとなっている。ややタイトめの仕立てだが、着用してしまえば快適な着用感で、特定の場所だけシワが寄ったり締め付けがきつくなったりすることはなかった。ダンシングなど激しい動きをしてもズレはほとんどない。

アームカバーは風を通しにくいイメージがあったが、実際にはメッシュの隙間から適度に風が抜け、走行中に涼しさを感じられた。アームカバーが魅力的に感じた場面は強い日差しの下。日光でジリジリと肌が焼ける感覚がなくなり、そのおかげで快適な状態が保てる。

日差しの強い時間帯だけ着け外しする、あるいは早朝の暑くない時間帯から着用し、気温が上がって暑くなったら水をかけて調整し、それでも暑くなったら外すというように、段階的に使い分けるのが実用的。タイトフィットのジャージと組み合わせても圧迫感が強まることはなく、特にCLIMBER'S A/C JERSEYとの組み合わせが相性がバッチリ。汗で流れてしまう日焼け止めに悩んでいる方は試してみても良さそうだ。



カステリ CLIMBER'S A/C JERSEY
重量:157g
対応温度:22〜40℃
フィット:エアロフィット
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
カラー:SILVER GRAY/SMOKY GRAY、BELGIAN BLUE/WINTER SKY、DEEP BORDEAUX/WHITE、VIVID ORANGE/SMOKY GRAY
価格:18,700円(税込)

カステリ A/C BIBSHORT
重量:200g
対応温度:22〜40℃
フィット:テイラードフィット
シートパッド:Progetto X2 Air Seamless
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL、3XL
カラー:BLACK、BELGIAN BLUE
価格:25,850円(税込)

カステリ A/C 18 SOCK
素材:ナイロン95%、エラスタン5%
丈:18cm
重量:51g
対応温度:18〜40℃
サイズ:S/M、L/XL、XXL
カラー:WHITE、BLACK
価格:3,300円(税込)

カステリ ESPRESSO GLOVE
重量:64g
対応温度:10〜38℃
サイズ:XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:SMOKY GRAY、IVORY、LIGHT BLACK、DEEP MOCHA、MOCHA、NEON COBALT、CLAY、SAGE、BELGIAN BLUE、DEEP BORDEAUX、RICH RED、PAPRIKA、MANGO MOJITO、VIVID ORANGE
価格:7,040円(税込)

カステリ UPF 50+ LIGHT ARM 3 SLEEVES
重量:57g
対応温度:10〜18℃
サイズ:S、M、L、XL
カラー:WHITE、BLACK
価格:6,600円(税込)

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