2022/10/08(土) - 17:10
近年のグラベル人気を受け初開催されるUCIグラベル世界選手権。10月8〜9日にイタリア・ヴェネトで行われる第1回大会のコース詳細や、男子のサガンやファンデルプール、女子のフェランプレヴォといった優勝候補を紹介する。
ここ数年、自転車界で急拡大を見せるグラベルというカテゴリ―。アンバウンドグラベルやジェロボームといったグラベルレースが世界中で人気を博すなか、UCIが今年、その世界一を決めるレースを新設。それがUCIグラベル世界選手権だ。
栄えある第1回大会の舞台に選ばれたのはイタリア北部、ヴェネツィア湾に面するヴェネト州。世界遺産であるヴィツェンツァをスタートし、パドヴァを経由してチッタデッラにフィニッシュする。10月8日に行われる女子エリートは140kmで、翌9日の男子エリートはチッタデッラの周回コースが2周プラスされた総距離194kmで争われる。
元イタリアのプロロードレーサー2名によってデザインされたコースは女子エリートの獲得標高差が700m、男子は800mとほぼフラット。男子エリートのコースには未舗装路が36%、舗装路が27%、ハードグラベルが18%、荒れた路面が17%、そして1%の石畳が登場し、女子エリートは69%がグラベル区間となっている。
男子エリートにはサガン、ファンデルプールが出場
初代アルカンシエルを狙い出場するのは男子138名、女子48名の選手たち。中でも注目は直近のロード世界選手権で7位に入ったペテル・サガン(スロバキア)だろう。度重なる新型コロナウイルス感染により、ここ数年は輝きを失っているサガンだが、今年のMTB世界選手権ではE-MTB部門で出場するなどオフロードレースも積極的に出場している。
また今年6月にアメリカで開催されたアンバウンド・グラベルでは100マイルの部門で出場するなどグラベルレースも経験済み。ちなみに2018年パリ〜ルーベを制した時と同じRoubaixで出場する。
サガンと並び優勝候補と目されるのはオランダ代表として出場するマチュー・ファンデルプール。ロード世界選手権では望まない形で注目を集めたファンデルプールは、10月8日開催のイル・ロンバルディアではなくオーストラリアで掴めなかったアルカンシエルを狙いに行く。MTBとシクロクロス、そしてロードレースで数々の実績を残すファンデルプールが優勝すれば、グラベルレースの急速な知名度拡大に繋がるはずだ。
同じオランダからは今年のアンバウンド・グラベルの200マイルで優勝したヴァール・スリックが出場。また今年7月限りでロードレースを離れグラベルやアドベンチャーレースに専念しているラクラン・モートンも、2021年に一足早くグラベルに活躍の場を移したネイサン・ハースと共にオーストラリア代表として世界一を狙う。
その他にもシクロクロスでの実績あるゼネク・スティバル(チェコ)やジャンニ・フェルメールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)、ロードからはグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン)やアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン)の走りにも注目だ。
女子エリートの優勝候補筆頭は、世界でただ一人ロード、シクロクロス、MTBクロスカントリーの3種目で世界王者に輝いたことのあるポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)。 8月のMTB世界選手権ではXCOとXCC、XCMの3冠を達成するなど敵なしの絶対王者が、グラベルレースでどんな走りを見せるだろうか。
またロードオランダ王者のリアンヌ・マークスや今年のアンバウンド・グラベルを制したグラベル界の新星ソフィア・ゴメス ビジャファニェ(アルゼンチン)も出場。更に自身のSNSに「グラベルに心燃やすローディ」と記すローレン・デ・クレシェンツォも2021年のアンバウンド・グラベル覇者としてアルカンシエルを狙う。
なお、エリートの他にも男女それぞれ5つの年齢別に分けられたカテゴリーで世界一が争われる。日本からは唯一、高岡亮寛(RoppongiExpress)が「男子45-49歳」のカテゴリーで出場予定だ。
140km(10月8日)
女子エリート
女子19-34歳
女子35-39歳
女子40-44歳
女子45-50歳
女子50歳以上
男子50歳以上
166km(10月9日)
男子19-34歳
男子35-39歳
男子40-44歳
男子45-49歳
194km(10月9日)
男子エリート
text:Sotaro.Arakawa
ここ数年、自転車界で急拡大を見せるグラベルというカテゴリ―。アンバウンドグラベルやジェロボームといったグラベルレースが世界中で人気を博すなか、UCIが今年、その世界一を決めるレースを新設。それがUCIグラベル世界選手権だ。
栄えある第1回大会の舞台に選ばれたのはイタリア北部、ヴェネツィア湾に面するヴェネト州。世界遺産であるヴィツェンツァをスタートし、パドヴァを経由してチッタデッラにフィニッシュする。10月8日に行われる女子エリートは140kmで、翌9日の男子エリートはチッタデッラの周回コースが2周プラスされた総距離194kmで争われる。
元イタリアのプロロードレーサー2名によってデザインされたコースは女子エリートの獲得標高差が700m、男子は800mとほぼフラット。男子エリートのコースには未舗装路が36%、舗装路が27%、ハードグラベルが18%、荒れた路面が17%、そして1%の石畳が登場し、女子エリートは69%がグラベル区間となっている。
男子エリートにはサガン、ファンデルプールが出場
初代アルカンシエルを狙い出場するのは男子138名、女子48名の選手たち。中でも注目は直近のロード世界選手権で7位に入ったペテル・サガン(スロバキア)だろう。度重なる新型コロナウイルス感染により、ここ数年は輝きを失っているサガンだが、今年のMTB世界選手権ではE-MTB部門で出場するなどオフロードレースも積極的に出場している。
また今年6月にアメリカで開催されたアンバウンド・グラベルでは100マイルの部門で出場するなどグラベルレースも経験済み。ちなみに2018年パリ〜ルーベを制した時と同じRoubaixで出場する。
サガンと並び優勝候補と目されるのはオランダ代表として出場するマチュー・ファンデルプール。ロード世界選手権では望まない形で注目を集めたファンデルプールは、10月8日開催のイル・ロンバルディアではなくオーストラリアで掴めなかったアルカンシエルを狙いに行く。MTBとシクロクロス、そしてロードレースで数々の実績を残すファンデルプールが優勝すれば、グラベルレースの急速な知名度拡大に繋がるはずだ。
同じオランダからは今年のアンバウンド・グラベルの200マイルで優勝したヴァール・スリックが出場。また今年7月限りでロードレースを離れグラベルやアドベンチャーレースに専念しているラクラン・モートンも、2021年に一足早くグラベルに活躍の場を移したネイサン・ハースと共にオーストラリア代表として世界一を狙う。
その他にもシクロクロスでの実績あるゼネク・スティバル(チェコ)やジャンニ・フェルメールス(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)、ロードからはグレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン)やアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン)の走りにも注目だ。
女子エリートの優勝候補筆頭は、世界でただ一人ロード、シクロクロス、MTBクロスカントリーの3種目で世界王者に輝いたことのあるポリーヌ・フェランプレヴォ(フランス)。 8月のMTB世界選手権ではXCOとXCC、XCMの3冠を達成するなど敵なしの絶対王者が、グラベルレースでどんな走りを見せるだろうか。
またロードオランダ王者のリアンヌ・マークスや今年のアンバウンド・グラベルを制したグラベル界の新星ソフィア・ゴメス ビジャファニェ(アルゼンチン)も出場。更に自身のSNSに「グラベルに心燃やすローディ」と記すローレン・デ・クレシェンツォも2021年のアンバウンド・グラベル覇者としてアルカンシエルを狙う。
なお、エリートの他にも男女それぞれ5つの年齢別に分けられたカテゴリーで世界一が争われる。日本からは唯一、高岡亮寛(RoppongiExpress)が「男子45-49歳」のカテゴリーで出場予定だ。
140km(10月8日)
女子エリート
女子19-34歳
女子35-39歳
女子40-44歳
女子45-50歳
女子50歳以上
男子50歳以上
166km(10月9日)
男子19-34歳
男子35-39歳
男子40-44歳
男子45-49歳
194km(10月9日)
男子エリート
text:Sotaro.Arakawa
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