2022/10/03(月) - 12:27
クロ・レースの最終第6ステージはスプリントで決着。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が8ヶ月ぶりの勝利を挙げ、区間2位でボーナスタイムを加算したマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が逆転総合優勝に輝いた。
バルカン半島の西部クロアチアで開催された第7回クロ・レース(UCI2.1)。その最終日である第6ステージはアドリア海から離れた首都ザグレブを舞台に行われた。コースの大半は平坦基調だが、ザグレブ市街地に入ってからは距離0.5km/平均6.6%の丘を含むコースを2周する。
第5ステージ終了時で総合首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)と2位マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、同タイムの3位オスカル・オンレー(イギリス、チームDSM)との差は8秒。この日のコースにはフィニッシュ地点を含め4つのボーナスタイムが獲得できる中間スプリントが設定されたため、それぞれで熾烈な争いが繰り広げられた。
スタートして僅か3.4kmの中間スプリントでは、モホリッチが先頭通過し早速-3秒を獲得。その後10月16日のジャパンカップに参戦予定のジャコポ・モスカ(イタリア、トレック・セガフレード)らが逃げ集団を形成したものの、バーレーン・ヴィクトリアスがその差を1分前後に留め続けた。
ザグレブの市街地に突入して逃げを吸収したメイン集団は、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)をエースに据えるイネオス・グレナディアーズがペースアップを敢行した。ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)やゲラント・トーマス(イギリス)など豪華なイネオス・トレインから発射されたヴィヴィアーニが、モホリッチらを抑え勝利した。
「集団スプリントに持ち込むには周回コースで集団先頭をキープすることが最善だと思った。チームメイトのおかげで今年最高のリードアウトとなった。これが今年2勝目。勝利から遠ざかっていたスプリンターにとって、久々の勝利は価値が大きい。残り少ないシーズンだが、この後もチームに勝利をもたらしたい」と、ヴィヴィアーニは今年2月11日以来となる勝利を喜んだ。
リーダージャージを着るヴィンゲゴーはヴィヴィアーニと同タイムの14位でフィニッシュしたものの、スプリントで2位に入ったモホリッチは-6秒を加算。総合3位のオンレーは4秒遅れでレースを終えたため、モホリッチがヴィンゲゴーを1秒差で逆転し、総合優勝に輝いた。
「逆転は不可能にも思えたけれど、チームの協力のおかげで見事達成することができた。ジョナサン・ミランのリードアウトがスプリンターではない僕を2位に導いてくれた。とても嬉しいよ」。そう語ったモホリッチは10月8日に開催されるイル・ロンバルディアに参戦予定。ミラノ〜サンレモに続くモニュメント制覇に向け、弾みをつける総合優勝となった。
バルカン半島の西部クロアチアで開催された第7回クロ・レース(UCI2.1)。その最終日である第6ステージはアドリア海から離れた首都ザグレブを舞台に行われた。コースの大半は平坦基調だが、ザグレブ市街地に入ってからは距離0.5km/平均6.6%の丘を含むコースを2周する。
第5ステージ終了時で総合首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)と2位マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、同タイムの3位オスカル・オンレー(イギリス、チームDSM)との差は8秒。この日のコースにはフィニッシュ地点を含め4つのボーナスタイムが獲得できる中間スプリントが設定されたため、それぞれで熾烈な争いが繰り広げられた。
スタートして僅か3.4kmの中間スプリントでは、モホリッチが先頭通過し早速-3秒を獲得。その後10月16日のジャパンカップに参戦予定のジャコポ・モスカ(イタリア、トレック・セガフレード)らが逃げ集団を形成したものの、バーレーン・ヴィクトリアスがその差を1分前後に留め続けた。
ザグレブの市街地に突入して逃げを吸収したメイン集団は、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)をエースに据えるイネオス・グレナディアーズがペースアップを敢行した。ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド)やゲラント・トーマス(イギリス)など豪華なイネオス・トレインから発射されたヴィヴィアーニが、モホリッチらを抑え勝利した。
「集団スプリントに持ち込むには周回コースで集団先頭をキープすることが最善だと思った。チームメイトのおかげで今年最高のリードアウトとなった。これが今年2勝目。勝利から遠ざかっていたスプリンターにとって、久々の勝利は価値が大きい。残り少ないシーズンだが、この後もチームに勝利をもたらしたい」と、ヴィヴィアーニは今年2月11日以来となる勝利を喜んだ。
リーダージャージを着るヴィンゲゴーはヴィヴィアーニと同タイムの14位でフィニッシュしたものの、スプリントで2位に入ったモホリッチは-6秒を加算。総合3位のオンレーは4秒遅れでレースを終えたため、モホリッチがヴィンゲゴーを1秒差で逆転し、総合優勝に輝いた。
「逆転は不可能にも思えたけれど、チームの協力のおかげで見事達成することができた。ジョナサン・ミランのリードアウトがスプリンターではない僕を2位に導いてくれた。とても嬉しいよ」。そう語ったモホリッチは10月8日に開催されるイル・ロンバルディアに参戦予定。ミラノ〜サンレモに続くモニュメント制覇に向け、弾みをつける総合優勝となった。
クロ・レース2022第6ステージ結果
1位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 3:15:51 |
2位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
3位 | ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ) | |
4位 | ローレンス・レックス(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB) | |
5位 | サーシャ・モードロ(イタリア、バルディアーニCSFファイザネ) |
個人総合成績
1位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 24:54:05 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01 |
3位 | オスカル・オンレー(イギリス、チームDSM) | 0:11 |
4位 | ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア、エオーロ・コメタ) | 0:21 |
5位 | アクセル・ローランス(フランス、B&Bホテルズ KTM) | 0:26 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
山岳賞 | アレクシ・ゲラン(フランス、チーム・フォアアールベルク) |
ヤングライダー賞 | オスカル・オンレー(イギリス、チームDSM) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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