2022/09/12(月) - 07:45
ツール・ド・北海道の第3ステージが倶知安町から苫小牧市の173kmで行われ、序盤に形成された先頭集団の8名が逃げ切り、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)が今大会2勝目を挙げた。個人総合は、第2ステージで首位となった門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が守り切って初優勝した。
ツール・ド・北海道最終日は、前日に登ってフィニッシュした「ひらふ坂」を下ってスタートし、ニセコパノラマラインを登って1級山岳を通過。羊蹄山の南を周って東に進み、支笏湖畔を経て苫小牧にフィニッシュする173km。苫小牧市のフィニッシュはツール・ド・北海道史上初となる。
第2ステージを終えての個人総合順位は、首位の門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)と、2位のトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)の差が5秒。計算上は2回あるホットスポットで得られるボーナスタイム計6秒で逆転可能な差だ。29秒差の3位に松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)がつけ、4位谷順成(那須ブラーゼン)以降は1分以上の差がつく。総合優勝争いは上位3名に絞られた形だ。山岳賞とポイント賞も拮抗しており、最終ステージの結果でジャージ着用者が確定する。
最終日も朝から青空が広がる1日。羊蹄山が見守る中リアルスタートが切られた。
アタック合戦から抜け出したのは、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)とマルコス・ガルシア(キナンレーシングチーム)。この2名を追って8名の追走集団が形成される。追走のメンバーは、留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)、佐藤大志(那須ブラーゼン)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)横山航太、中井唯晶、風間翔眞(以上シマノレーシングチーム)、金子宗平(東京大学)。
程なく追走の8名は先行していた今村とガルシアに合流し、10名の先頭集団を形成。EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームがコントロールするメイン集団との差は一気に3分以上まで開く。
ニセコパノラマラインに入ると、山岳賞獲得に向けた動きが活性化する。先頭集団から山岳賞ジャージを着たトリビオと、8ポイントを持つ留目、7ポイントを持つ渡邉、2ポイントを持つガルシアの4名が先行。数kmに渡ってのアタック合戦を繰り返したのち、ガルシアが抜け出して山岳賞ポイントを先頭通過。以降留目、渡邉、トリビオの順に通過する。この結果、8ポイントを獲得した留目が山岳賞トップとなった。
山岳賞ポイントを過ぎると、留目はメイン集団に下がり、他の3名は元の先頭集団に戻って先行を続ける。ここに山本大喜(キナンレーシングチーム)が単独追走して合流し、先頭集団は再び10名となる。ニセコパノラマラインを下り切った後は先頭集団とメイン集団との差は3分台で推移していく。
コース終盤に差し掛かり、110km地点付近から始まる登りで先頭集団から山本大喜(キナンレーシングチーム)がアタック。金子が追従して2名が先行する。差は30秒前後まで開くものの、支笏湖畔に向かう下りで吸収。この動きで渡邉と風間が遅れ、先頭集団は8名となる。
一方、メイン集団は愛三工業レーシングチームが集団コントロールに加勢し、徐々に先頭集団との差を縮める。残り30km付近では、総合2位のトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が飛び出し、リーダージャージの門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が自ら追って集団に引き戻す場面も。先頭集団との差は一時4分近くまで開いたが、残り10kmを過ぎて2分未満まで縮まる。しかしこの後も追いつくことなく、勝負は先頭8名でのスプリント勝負へ。
ゆるやかに登る左カーブを経て、スプリントの先頭は今村と中井。ほぼ同時にフィニッシュラインでハンドルを投げ合う極僅差の勝負は、今村が先着。第1ステージに続く2勝目を挙げ、ポイント賞ジャージを獲得した。
リーダージャージの門田は、1分遅れのメイン集団でフィニッシュし総合優勝を確定。留目が山岳賞を獲得し、EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームが2枚のジャージを獲得。U26のチーム総合優勝も加えて3つの賞を獲得する結果となった。
選手コメントは後ほど掲載します。
ツール・ド・北海道最終日は、前日に登ってフィニッシュした「ひらふ坂」を下ってスタートし、ニセコパノラマラインを登って1級山岳を通過。羊蹄山の南を周って東に進み、支笏湖畔を経て苫小牧にフィニッシュする173km。苫小牧市のフィニッシュはツール・ド・北海道史上初となる。
第2ステージを終えての個人総合順位は、首位の門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)と、2位のトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)の差が5秒。計算上は2回あるホットスポットで得られるボーナスタイム計6秒で逆転可能な差だ。29秒差の3位に松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)がつけ、4位谷順成(那須ブラーゼン)以降は1分以上の差がつく。総合優勝争いは上位3名に絞られた形だ。山岳賞とポイント賞も拮抗しており、最終ステージの結果でジャージ着用者が確定する。
最終日も朝から青空が広がる1日。羊蹄山が見守る中リアルスタートが切られた。
アタック合戦から抜け出したのは、今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)とマルコス・ガルシア(キナンレーシングチーム)。この2名を追って8名の追走集団が形成される。追走のメンバーは、留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)、佐藤大志(那須ブラーゼン)、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)横山航太、中井唯晶、風間翔眞(以上シマノレーシングチーム)、金子宗平(東京大学)。
程なく追走の8名は先行していた今村とガルシアに合流し、10名の先頭集団を形成。EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームがコントロールするメイン集団との差は一気に3分以上まで開く。
ニセコパノラマラインに入ると、山岳賞獲得に向けた動きが活性化する。先頭集団から山岳賞ジャージを着たトリビオと、8ポイントを持つ留目、7ポイントを持つ渡邉、2ポイントを持つガルシアの4名が先行。数kmに渡ってのアタック合戦を繰り返したのち、ガルシアが抜け出して山岳賞ポイントを先頭通過。以降留目、渡邉、トリビオの順に通過する。この結果、8ポイントを獲得した留目が山岳賞トップとなった。
山岳賞ポイントを過ぎると、留目はメイン集団に下がり、他の3名は元の先頭集団に戻って先行を続ける。ここに山本大喜(キナンレーシングチーム)が単独追走して合流し、先頭集団は再び10名となる。ニセコパノラマラインを下り切った後は先頭集団とメイン集団との差は3分台で推移していく。
コース終盤に差し掛かり、110km地点付近から始まる登りで先頭集団から山本大喜(キナンレーシングチーム)がアタック。金子が追従して2名が先行する。差は30秒前後まで開くものの、支笏湖畔に向かう下りで吸収。この動きで渡邉と風間が遅れ、先頭集団は8名となる。
一方、メイン集団は愛三工業レーシングチームが集団コントロールに加勢し、徐々に先頭集団との差を縮める。残り30km付近では、総合2位のトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)が飛び出し、リーダージャージの門田祐輔(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が自ら追って集団に引き戻す場面も。先頭集団との差は一時4分近くまで開いたが、残り10kmを過ぎて2分未満まで縮まる。しかしこの後も追いつくことなく、勝負は先頭8名でのスプリント勝負へ。
ゆるやかに登る左カーブを経て、スプリントの先頭は今村と中井。ほぼ同時にフィニッシュラインでハンドルを投げ合う極僅差の勝負は、今村が先着。第1ステージに続く2勝目を挙げ、ポイント賞ジャージを獲得した。
リーダージャージの門田は、1分遅れのメイン集団でフィニッシュし総合優勝を確定。留目が山岳賞を獲得し、EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームが2枚のジャージを獲得。U26のチーム総合優勝も加えて3つの賞を獲得する結果となった。
選手コメントは後ほど掲載します。
ツール・ド・北海道2022 第3ステージ結果・最終結果
text&photo:Satoru Kato
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