2022/09/08(木) - 11:06
ブエルタ第17ステージを勝利したリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)は、喜びと共に日々積み重ねる努力の重要性を語った。棄権したログリッチについて話したユンボ・ヴィスマの監督を含め、選手たちのコメントを紹介します。
区間優勝&総合9位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)
ブエルタで掴んだ美しい勝利。ツールとジロでは勝利を挙げていたので、この勝利を数年に渡って追い求めていた。何年間も挑み掴んだ勝利は本当に嬉しいし、何より僕を支えてくれたチームと家族に感謝したい。特に今日は、絶えず僕を励まし続けてくれた監督に感謝を伝えたい。
(逃げ集団に入った)全員が速いペースで進む中、ソレルのような選手に勝つべく力を溜めなければならなかった。とても慎重にレースを進め、フィニッシュまで残り300mで「ここで仕掛けなければ」と思い踏み込んだ。
この勝利が示すことは、たとえ結果がついてこなかったとしても常に自分を信じて戦い続けなければならないということ。大事なことは毎朝起きて、高い標高の山を幸福と希望を胸に登り続けることだ。
区間2位 カンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ)
最後の登りでは加速とペースチェンジが連続するビッグファイトが繰り広げられ、そこになんとか食らいついた。残り200mで勝利はすぐ目の前にあったものの、あと少しのところで逃してしまった。調子が良かっただけに残念だし、今日は絶好の機会だった。惜しい結果だが、勝利しなければ意味がない。
区間3位 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
最後は焦りすぎてしまったようだ。でもそれがレースだし、それほど勝利というものは難しいんだ。大切なことは諦めず戦い続けること。また、正直ウランの勝利が嬉しいんだ。今日勝利を掴んだ彼を祝福したい。
区間10位 ローソン・クラドック(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
クライマーやスプリンターではない僕が勝つ方法は、早めに仕掛けること。今日も唯一である手札で勝負したのだが、最後の登りで捉まってしまった。悔しいよ。
マイヨロホ&ヤングライダー賞 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
レース直後インタビュー
エンリク(マス)が今日のステージを困難なものにした。彼のアタックについていくことは簡単ではなく、特に最初の仕掛けは強烈だった。その後アルメイダが仕掛け、総合タイムが離れていたので容認した。とても勇気のある良いアタックだったね。
アルメイダのアタックによって状況は僕にとって完璧なものとなった。なぜなら僕よりも下位の総合順位争いが繰り広げられたから。そのおかげでアルメイダを行かせたくないロペスが集団の先頭を牽きはじめたんだ。そういった熾烈な戦いに、明日から僕も巻き込まれることになるのだろう。
プリモシュ(ログリッチ)がいた時と変わらず、レースのコントロールは困難を極めることになるはず。もし今日プリモシュがいれば、その爆発力を使い残り500mで10〜15秒差を稼ごうと試みたはず。しかしマスはプリモシュよりも加速力に劣るため、その危険性は低かったね。しかし、だからといってレースが簡単になるわけでは決してない。
表彰式後インタビュー
マスによる攻撃は予測しており、僕の反応を探りにくることも分かっていた。急勾配区間のある厳しいフィニッシュで、高速かつ緊張感の高いステージにもかかわらず僕の調子はよかった。
チームは今日も素晴らしく、テンポを刻み登りまで僕を守ってくれた。特にドリス(デヴェナインス)の働きは抜群で、その後はライバルたちの動きに反応するだけでよかった。今日のレース展開に満足しているが、まだ難しいステージが待ち受けているので決して集中を切らしてはならない。
総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
今日のような地形はエヴェネプールに向いている。だが今日は彼の反応を試したかったんだ。まだ2つの山岳ステージが残っており、そこでの戦いを最大限に活かしたい。僕らは引き続きレースを楽しみ、攻撃を試みて、何が起こるか見ていきたい。
総合3位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)
レース序盤に落車して膝と足首に擦過傷を負ってしまった。だけど大丈夫で深刻な怪我ではないし、良い形でレースを終えることができた。この順位にいることは驚きだが、ログリッチのリタイアという形で掴んだこともありいまは素直に喜べない。この後に重要な日が待っており、何が起きてもおかしくない。
棄権したログリッチについて語るアディ・エンヘルス監督監督
プリモシュ(ログリッチ)は昨夜、大きな痛みを抱えていた。それが彼が今日スタート地点に姿を見せなかった理由の1つだ。今朝の検査の結果、骨折は見つからなかったもののアザや擦過傷を負っていた。それによる痛みと怪我により、今日出走することができなかったんだ。
彼にとっても、またチームにとっても辛い決断だった。昨日のプリモシュはまだこのブエルタを戦い続けるつもりだった。彼が直面している精神的な負担は大きく、まるで世界の終わりのように感じているはずだ。しかし、彼は必ず戻ってくると我々は確信している。チームとして総合成績を争う戦いは終わったので、ここからステージ優勝に目標を切り替える。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
区間優勝&総合9位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)
ブエルタで掴んだ美しい勝利。ツールとジロでは勝利を挙げていたので、この勝利を数年に渡って追い求めていた。何年間も挑み掴んだ勝利は本当に嬉しいし、何より僕を支えてくれたチームと家族に感謝したい。特に今日は、絶えず僕を励まし続けてくれた監督に感謝を伝えたい。
(逃げ集団に入った)全員が速いペースで進む中、ソレルのような選手に勝つべく力を溜めなければならなかった。とても慎重にレースを進め、フィニッシュまで残り300mで「ここで仕掛けなければ」と思い踏み込んだ。
この勝利が示すことは、たとえ結果がついてこなかったとしても常に自分を信じて戦い続けなければならないということ。大事なことは毎朝起きて、高い標高の山を幸福と希望を胸に登り続けることだ。
区間2位 カンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ)
最後の登りでは加速とペースチェンジが連続するビッグファイトが繰り広げられ、そこになんとか食らいついた。残り200mで勝利はすぐ目の前にあったものの、あと少しのところで逃してしまった。調子が良かっただけに残念だし、今日は絶好の機会だった。惜しい結果だが、勝利しなければ意味がない。
区間3位 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
最後は焦りすぎてしまったようだ。でもそれがレースだし、それほど勝利というものは難しいんだ。大切なことは諦めず戦い続けること。また、正直ウランの勝利が嬉しいんだ。今日勝利を掴んだ彼を祝福したい。
区間10位 ローソン・クラドック(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)
クライマーやスプリンターではない僕が勝つ方法は、早めに仕掛けること。今日も唯一である手札で勝負したのだが、最後の登りで捉まってしまった。悔しいよ。
マイヨロホ&ヤングライダー賞 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
レース直後インタビュー
エンリク(マス)が今日のステージを困難なものにした。彼のアタックについていくことは簡単ではなく、特に最初の仕掛けは強烈だった。その後アルメイダが仕掛け、総合タイムが離れていたので容認した。とても勇気のある良いアタックだったね。
アルメイダのアタックによって状況は僕にとって完璧なものとなった。なぜなら僕よりも下位の総合順位争いが繰り広げられたから。そのおかげでアルメイダを行かせたくないロペスが集団の先頭を牽きはじめたんだ。そういった熾烈な戦いに、明日から僕も巻き込まれることになるのだろう。
プリモシュ(ログリッチ)がいた時と変わらず、レースのコントロールは困難を極めることになるはず。もし今日プリモシュがいれば、その爆発力を使い残り500mで10〜15秒差を稼ごうと試みたはず。しかしマスはプリモシュよりも加速力に劣るため、その危険性は低かったね。しかし、だからといってレースが簡単になるわけでは決してない。
表彰式後インタビュー
マスによる攻撃は予測しており、僕の反応を探りにくることも分かっていた。急勾配区間のある厳しいフィニッシュで、高速かつ緊張感の高いステージにもかかわらず僕の調子はよかった。
チームは今日も素晴らしく、テンポを刻み登りまで僕を守ってくれた。特にドリス(デヴェナインス)の働きは抜群で、その後はライバルたちの動きに反応するだけでよかった。今日のレース展開に満足しているが、まだ難しいステージが待ち受けているので決して集中を切らしてはならない。
総合2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)
今日のような地形はエヴェネプールに向いている。だが今日は彼の反応を試したかったんだ。まだ2つの山岳ステージが残っており、そこでの戦いを最大限に活かしたい。僕らは引き続きレースを楽しみ、攻撃を試みて、何が起こるか見ていきたい。
総合3位 フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)
レース序盤に落車して膝と足首に擦過傷を負ってしまった。だけど大丈夫で深刻な怪我ではないし、良い形でレースを終えることができた。この順位にいることは驚きだが、ログリッチのリタイアという形で掴んだこともありいまは素直に喜べない。この後に重要な日が待っており、何が起きてもおかしくない。
棄権したログリッチについて語るアディ・エンヘルス監督監督
プリモシュ(ログリッチ)は昨夜、大きな痛みを抱えていた。それが彼が今日スタート地点に姿を見せなかった理由の1つだ。今朝の検査の結果、骨折は見つからなかったもののアザや擦過傷を負っていた。それによる痛みと怪我により、今日出走することができなかったんだ。
彼にとっても、またチームにとっても辛い決断だった。昨日のプリモシュはまだこのブエルタを戦い続けるつもりだった。彼が直面している精神的な負担は大きく、まるで世界の終わりのように感じているはずだ。しかし、彼は必ず戻ってくると我々は確信している。チームとして総合成績を争う戦いは終わったので、ここからステージ優勝に目標を切り替える。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
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